映画「思い出のマーニー」で杏奈がマーニーを空想で作り上げたということでしょか?
それともマーニーおばあちゃんの娘の絵美里と、杏奈は親子?杏奈は日本人じゃないハーフ?
【思い出のマーニー】絵美里と杏奈は親子?杏奈の祖母がマーニー?
思い出のマーニーのマーニと杏奈って結局どういう関係だったのかというと、祖母(マーニー)と孫(杏奈)の関係です
杏奈は日本で生まれているので国籍が日本の日本人です
人種という意味ではお祖母ちゃんのマーニーがイギリス人の父親と日本人の母親のハーフ。
お母さんの絵美里がマーニーと和彦の娘でクオーター。
その絵美里と謎のバイカーとの娘が杏奈なので実父(謎のバイカー)が日本人だとするとイギリス人の血が8分の1のワンエイス(one eighth)。
エイスかセミクオーター(semi-quarter)と呼ばれるらしいですね。
絵美里は自己主張が強く、外に出ることに興味津々の行動的な女の子でした。
母のマーニーを憎んだまま、赤子の娘の杏奈を残して事故で亡くなり、本人もマーニーも無念だった思います。
まとめ:【思い出のマーニー】絵美里と杏奈は親子?杏奈の祖母がマーニー?
映画「思い出のマーニー」でマーニーおばあちゃんの娘の絵美里と杏奈は親子です。
絵美里が伴侶と一緒に交通事故死してしまったので祖母のマーニーが遺児となった杏奈を引取り、
自分や娘の絵美里のように寂しい想いをさせないという決心で育てようとしましたが、マーニーは絵美里の死のショックから重い病気に罹り死んでしまったので、結果的に杏奈を一人ぼっちにしてしまいました。
杏奈自身がマーニーの日記を見つけた彩香に
「マーニーは私が作り上げたの」
「空想の中の女の子」
と告白しているように基本的には杏奈が想像力で作り上げた存在だという事だと思います。
ただ杏奈はキノコ狩りをしていた時にマーニーに
「わざと死んだんじゃないとわかってるけど・・・ときどき思うの」
「ゆるさない、私をひとりぼっちにして・・・って」
と言っていますので死んでしまった両親やお祖母ちゃんの事を少し恨む気持ちがあり、彼等の思い出を無意識の内に押し込めてしまい意識的には思い出せなかった部分があったのかもしれません。
杏奈のマーニーとの空想はその「失われてしまっていた」肉親との絆を取り戻す為の、心の回復の為の作用だったのかもしれません。
杏奈の前に現れたマーニーは実在はしていなかったかもしれませんが、その温もりや話しかける言葉(年齢相応に声は違い演じる声優も異なりますが)は杏奈が幼かった時実際に接し感じたもので
その思い出を取り戻す事で自分がこの世に望まれない存在、輪の外の人間なのではなく自分の存在を祝福し慈しんでもらっていたのだという、世界との絆を取り戻し、
養母たちが自治体からお金を貰っていたことを知って傷口を新しくしていた杏奈の心を回復させたのではないでしょうか。
【思い出のマーニー】絵美里と杏奈は親子?杏奈の祖母がマーニー?ネットの口コミは?
彩香に見せられた日記によってマーニーがただの自分の空想ではなく、
昔湿っ地屋敷に住んでいた実在の少女であったらしい事を知った杏奈の前に現れたマーニーは
杏奈がマーニーおばあちゃんのお葬式の時に抱きしめていた人形とソックリの服装をしていました。
それはマーニーが杏奈の記憶の底から現れた存在であることの布石なのではないでしょうか。
杏奈はその人形の姿を「空想」の女の子であるマーニーに重ね合わせて12歳のマーニーを「作り上げた」ていたのでしょう。
サイロでマーニーが消えますが、途中からマーニーは杏奈を和彦と取り違えだします。
あくまでも映画の描写に沿っていうならタイムスリップで杏奈が50年前のマーニーに出会っているのならありえない事です。
杏奈はこのサイロのでの出来事を含めた幼い頃に聞いたマーニーお祖母ちゃんの思い出話に
自分自身を入れ込む事で今までマーニーとやり取りをしていましたが
マーニーが杏奈を和彦と取り違えだしているように、杏奈自身がその思い出話の中から離れていく事によって
杏奈の空想の物語ではなく、50年前にそこで起こった本来の出来事の再現になっていったのではないでしょうか。
久子が語るマーニーのその後を聞く場面でも、杏奈はマーニーの人生を空想によって再現し
その中に杏奈自身も居ますが、あくまでも観察者としてであって
それまでのようにマーニーに関わる事はありませんでした。
このように杏奈は「マーニーの思い出」と適切な距離を取れるようになった。
それは杏奈の心が回復し、もうマーニーに頼る必要がなくなったという事ではないでしょうか。