映画「思い出のマーニー」でマーニーはなぜ消えてしまうのでしょうか?
アンナはマーニーを許し「大好きだ」と伝え、マーニーは最期に優しい笑顔を浮かべましたがマーニーが消えた理由は?
なぜ杏奈は今は亡きマーニーに会えたんでしょうか?
【思い出のマーニー】なぜ消えた?
映画「思い出のマーニー」でマーニーと会えたシーンは妄想や夢の世界だと思います。
杏奈が見てた方のマーニーは、幼児体験で祖母に聞いた話と自分の孤独感による妄想が合わさった幻影でしょう。
話で聞いただけの記憶と、自分の実体験がごっちゃになってるんですね。
小さい頃にマーニー本人から体験談を聞かされていてそのおばあちゃんマーニーのお話を楽しそうに聞いていたので、その記憶が断片的に残っていたのだと思います。
しめっち屋敷を見てその記憶が夢や妄想の世界で蘇り、現実世界と混同してしまったのだと思います。
精神的に不安定なアンナが妄想や夢の世界に現実逃避で逃げていったのだと思います。
精神的に安定してきた辺りでアンナがマーニーの事を忘れかける描写もあるので現実逃避からの楽しい思い出への逃走がしめっち屋敷を見たことをきっかけに作り上げられたのだと考えられます。
まとめ:matom【思い出のマーニー】なぜ消えた?
映画「思い出のマーニー」でマーニーは杏奈自身の心の奥底に眠っていた記憶そのものだと思います。
映画では、マーニーが自身の幼少期の思い出を、まだ幼い杏奈に語っている様子が描かれています。そのときの記憶があるからこそ、マーニーが実際に体験した出来事を杏奈も追体験できたのでしょう。
このことは、サイロでマーニーが杏奈を和彦と混同してしまったことからもわかります。杏奈が幼いころマーニーから聞いていたセリフが、そのまま杏奈の中で再生されたのでしょう。
また、意識を現実世界のことに集中しているとマーニーがいなくなってしまう、という描写も、すべては杏奈自身のおぼろげな記憶だからだとすると、納得がいきます。
何故マーニーは消えてしまうのというと、杏奈がもうマーニーを必要としなくなったからではないでしょうか。
杏奈はマーニーとの体験を通して心の中で現実と折り合いをつけることが出来
マーニーという想像で作り上げた少女に頼らなくても生きて行くことが出来るようになった。
それはマーニーを捨てるということではなく、マーニーが本来居るべき場所
杏奈の心の中の思い出の世界に帰るという事だった。
だから、マーニーはラストで湿っ地屋敷のあの青い窓のある部屋から杏奈に別れを告げたのではないでしょうか。