オリンピックの花形競技の一つと言えば間違いなくマラソンじゃないかと思います。
東京オリンピックでも東京都内の有名観光スポットを巡るコースが予定されていましたが、
前日のドーハでのマラソン大会で途中棄権者が続出したことを受けて、
東京オリンピックなのにマラソンが東京ではなく札幌開催となるかもしれません。
東京オリンピックでマラソン(札幌)日程はいつ?
東京オリンピックが開催される7月から8月にかけては、
東京では日中の最高気温が35度を越えるような猛暑日を記録することもアリ、
当初から日中の暑さ対策が重要課題となっていました。
東京都としてはこれまでにマラソンも含めてオリンピック期間中の暑さ対策として、様々な社会実験を行ってきました。
テントで日陰をつくったりミストシャワーを用た猛暑対策の実証実験が行われたほか、
カヌー・ボート競技が開催される海の森水上競技場では降雪機を使って人工雪を降らせて、
気温がどれくらい低下するのかを実証実験が行われてもいました。
ただ結果的に実験前後の気温に変化はみられず、パッとした成果が得られず、
2018年のうちに東京オリンピックのマラソンスタート時間は午前7時に変更され、
さらに午前6時に繰り上げることもも決まっていましたが、
IOCから東京オリンピックの開催地を札幌にするように提案されたと報道されています。
東京オリンピックの当初の予定では
- 女子マラソン 8月2日
- 男子マラソン 8月9日
にそれぞれ、行われる予定でしたが、
もし東京オリンピックで札幌マラソン開催となった場合、
札幌市側で受け入れることができるのであれば、日程はおそらく変更されることはないと思われます。
東京オリンピックを目指してトレーニングをしているマラソン選手は、
あらかじめ発表されていた日程でコンディションを整えていると思われるので、
選手の負担を考えると、日程に変更はないと思われます。
東京オリンピックでマラソン(札幌)コースは?スタート・ゴールはどこ?
東京オリンピックのマラソンが東京で行われる場合には、
新国立競技場をスタート・ゴール地点として、
- 浅草寺
- 銀座
- 東京タワー
- 皇居
などを巡るルートが予定されていました。
東京が世界に誇る観光名所を回ることになっていましたが、もしマラソンが札幌開催となった場合には、
スタート地点としては札幌ドームが候補の一つで、IOCも札幌ドームでのスタート・ゴールを提案しているとのこと。
ちなみに、新国立競技場の収容人数は68,000人(旧:48,000人)で、
札幌ドームは53,000人なので、収容人数的にそれほど問題はありません。
あとはルートの問題ですが、参考に北海道マラソンでは、下記のようなルートとなっていました。
札幌では北海道マラソン・札幌マラソンとフルマラソンを開催した実績があるため、
東京オリンピックまで日程が迫っている今からでも、受け入れられるキャパシティはあるのでは?と思われます。
ちなみに北海道マラソンは参加人数は1万人を超える非常に大きな大会なので、
オリンピックのような大きな舞台も十分に用意できるのではないでしょうか。
東京オリンピックのマラソン札幌開催でチケット払い戻しは?
東京オリンピックのマラソンが札幌開催されるとなると、チケットの問題があります。
すでに販売済みのマラソン観戦チケットに関しては、
おそらくは払い戻しの対象となるのではないでしょうか。
その上で、札幌でのマラソン開催は改めて再募集・再抽選が行われるものと思われます。
ちなみにマラソンの観戦チケットの価格は男子マラソンで新国立競技場のA席が6千円
女子マラソンはA席3万円で他のトラック競技など5種目も観戦できるチケットとなっていました。
東京オリンピックのマラソン札幌開催の問題点
東京オリンピックのマラソンが札幌開催になるのかどうかは、かなり微妙な問題。
東京都はおよそ300億円もかけてマラソン・競歩の予定コースとなる都道に、
遮熱性舗装の整備してきましたが、もし札幌開催となれば整備費用はほとんど無駄になります。
さらに9月15日に実施したばかりの「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」では、
東京オリンピックの男女マラソン日本代表決定戦を決める目的の他にも、
東京オリンピック本番とほぼ同じコースでレースをすることで日本選手に経験を積ませる目的もありましたが、
この目論みも全くの無駄に終わることになります。
東京オリンピックのマラソンが札幌開催で何よりもネックになってくるのは、
オリンピック選手の宿泊や練習場所の確保になってくると思われます。
7月~8月にかけて札幌は絶好の観光シーズンなのでホテルの確保は難しくなるうえに、
飛行機などの移動手段も基本的に繁忙期価格で通常よりも割高になっています。
こうした追加費用を各国代表チームがそのまま負担をしてくれるのか?
そもそも十分な宿泊施設を確保できるのか?不安を残すことになります。
ちなみに、オリンピック参加選手は選手村に滞在することが原則となっていて、
選手村と競技会場が遠い場合のみ、オリンピック組織委が借り上げたホテルなどで「分村」することとなっているそうです。