マーチングとドリル演奏にはどんな違いがあるんでしょうか?
マーチングとステージドリルは何がどう違うんでしょうか?
また吹奏楽とマーチングバンドと鼓笛隊とブラスバンドの違いは?
マーチングとドリル演奏の違いは?
マーチングの中で、特にステージ上で行うのがステージドリル。
マーチングの中のドリルという物なので、言い方は違ってもドリルというものはマーチングです。
ちなみにステージ上で、というのは日本独特の習慣です。
マーチングバンドは、もともとは軍楽隊の行進演奏であったものが、1980年年代にはすでに、アメリカの大学の吹奏楽団がパレード演奏やドリル演奏をするようになり、またハイスクールのビューグルバンドが盛んになっていました。
また、フットボールの試合のハーフタイムショーで、マーチングバンドによるドリル演奏が盛んに行われるようになり、ビューグルバンドが、現在使用されているマーチングブラスを使うようになったことで、演奏の幅が大いに拡大し、日本でも中学や高校で吹奏楽部によるマーチングが盛んになってきたのです。
ブラスバンドですが、日本では古くから学校の吹奏楽部のことをブラスバンドと呼んでいましたが、本来はイギリスの金管バンドのことを言います。
吹奏楽は、ヨーロッパの軍楽隊から発展してきたものですが、そのルーツはオスマントルコの軍楽隊といわれます。
軍楽隊は野外で演奏することが主ですから、野外で演奏するのに向かない弦楽器は使わず、金管楽器と木管楽器、打楽器による編成になります。
現在では、吹奏楽は、ウィンド・アンサンブルやシンフォニック・バンド、コンサート・バンド、ウィンド・オーケストラという、座奏による、音楽表現に特化した形態と、踊りやパフォーマンス表現を取り入れたパフォーマンスバンド、そしてマーチング・バンドに分類することができます。
鼓笛隊は、軍楽隊の初期の形態で、横笛と小太鼓・大太鼓による編成で、日本でも吹奏楽に使用される楽器が高価だった頃、小学校で鼓笛隊が編成されており、近年でも、国民体育大会の開会式で、国体旗掲揚の時、開催地の小学生の鼓隊の先導で国体旗が入場するセレモニーに、鼓笛隊の名残を見ることができました。
■マーチングの種類
【パレード(ストリート・マーチ)】
演奏をしながら行進し、簡単なフォーメーションを組んだりもする。
【グランド・ドリル(フィールド・ショー)】
曲に合わせて色々なフォーメーションを展開する。編成がある程度大きくないと、効果は薄い。
【ステージ・ドリル】
限られた場所を有効に使ってドリル、フォーメーションを展開する。ステージでの演奏であるから、動きよりも演奏に重点を置いても良い。
【フロアー・ドリル】
広い体育館などのフロアーでドリル、フォーメーションを展開する。我が国のバンドの編成規模からすると、最もふさわしい形態と言えるかも知れない。
普通のマーチングではフロアが30M×30Mなので、基本、5Mを8歩で歩きます。
なので基本一歩62,5cmです。
しかし、ステージドリルとなると、4Mを基本8歩で歩きます。
なので、一歩50cmとなり、歩幅が小さいです。