数学Aの確率の問題について。
袋に入ったn個の赤玉・m個の白い玉を同時に袋から出すパターンの問題で、
2個の玉を取り出すとき2個とも赤玉である確率、赤玉と白玉が1個ずつになる確率は?
数学Aの確率の問題・例題1|赤玉・白い玉を同時に2つ袋から出す
赤玉3個、白玉4個の合計7個の玉が入っている袋から同時に2個の玉を取り出す場合。
2個とも赤玉である確率
袋から2個の玉を取り出す場合の通り数は、7個から2個を選ぶ組み合わせの数です。これは「7C2(7の中から2個を選ぶ組み合わせの数)」で、計算すると21通りになります。次に、赤い玉を2個取り出す場合の通り数は、「3C2(3の中から2個を選ぶ組み合わせの数)」で計算すると3通りです。
したがって、2個とも赤玉である確率は、赤い玉を2個取り出す場合の通り数を、全体の通り数で割ることで求めることができます。計算すると、確率は1/7です。
赤玉と白玉が1個ずつになる確率
同様に、全体の通り数は21通りです。赤い玉を1個取り出す場合の通り数は「3C1(3の中から1個を選ぶ組み合わせの数)」で3通り、白い玉を1個取り出す場合の通り数は「4C1(4の中から1個を選ぶ組み合わせの数)」で4通りです。
赤玉と白玉が1個ずつになる確率は、赤い玉と白い玉をそれぞれ1個取り出す場合の通り数を、全体の通り数で割ることで求めることができます。計算すると、確率は4/7です。
つまり、袋から2個の玉を取り出したときに、2個とも赤玉である確率は1/7、赤玉と白玉が1個ずつになる確率は4/7となります。
数学Aの確率の問題・例題2|赤玉・白い玉を同時に2つ袋から出す
赤玉5個白玉2個の計7個の玉が入っている袋から同時に2個の玉を取り出すときの確率を求めなさい。
①赤玉1個白玉1個を取り出す確率
②赤玉2個を取り出す確率
赤玉1個白玉1個を取り出す確率
全体のケースの数は、7C2 = 21通りです。
赤玉を1個取り出すケースの数は、5C1 = 5通りです。
白玉を1個取り出すケースの数は、2C1 = 2通りです。
したがって、赤玉1個、白玉1個を取り出す確率は、P(A) = 5 * 2 / 21 = 10/21です。
赤玉2個を取り出す確率
全体のケースの数は、7C2 = 21通りです。
赤玉を2個取り出すケースの数は、5C2 = 10通りです。
したがって、赤玉2個を取り出す確率は、P(B) = 10/21です。
数学Aの確率の問題・例題3|赤玉・白い玉を同時に2つ袋から出す
赤球2個と白球3個が入った袋から、2個の玉を同時に取り出す時、次の確率を求めよ。
(1)赤球と白球を1個ずつ取り出す確率。
(2)少なくとも1個は白玉である確率。
赤玉1個白玉1個を取り出す確率
まず、袋から2個の玉を取り出す方法は「5C2(5の中から2個を選ぶ組み合わせの数)」で10通りです。
赤球を1個選ぶ場合の通り数は「2C1(2の中から1個を選ぶ組み合わせの数)」で2通り、白球を1個選ぶ場合の通り数は「3C1(3の中から1個を選ぶ組み合わせの数)」で3通りです。
赤球と白球を1個ずつ取り出す組み合わせは、それぞれの通り数をかけることで求めることができます。計算すると、赤球と白球を1個ずつ取り出す組み合わせは6通りです。
したがって、求める確率は、赤球と白球を1個ずつ取り出す組み合わせの通り数を、全体の通り数で割ることで求めることができます。計算すると、確率は6/10=3/5です。
少なくとも1個は白玉である確率
少なくとも1個が白球であるという事象は、「すべてが赤球である」事象の余事象です。余事象とは、ある事象が起きない場合のことを指します。
すべてが赤球である取り出し方は「2C2(2の中から2個を選ぶ組み合わせの数)」で1通りなので、すべてが赤球である確率は1/10です。
したがって、少なくとも1個は白玉である確率は、1からすべてが赤球である確率を引いた値です。計算すると、確率は1-1/10=9/10です。
つまり、袋から2個の玉を同時に取り出した場合、赤球と白球を1個ずつ取り出す確率は3/5、少なくとも1個は白玉である確率は9/10となります。