MCK55Xは空気清浄機の分野ではシャープやパナソニックなどと並ぶ大手のダイキンが手掛ける2020年の新型モデル。
ダイキン空気清浄機といえば、電気集塵方式によって高速で電子を放出することで、空気中に漂う塵やホコリ、花粉などなど有毒ガスを分解する独自の『ストリーマ』技術に定評があります。
MCK55Xのスペックレビュー
MCK55Xの特徴をあげると下記の3つが挙げられます。
TAFUフィルター
抗菌加湿フィルター
チタンアパタイトフィルター
MCK55Xでは空気清浄機の命とも言える空気清浄フィルターが従来の静電HEPAフィルターからTAFU(タフ)フィルター(Tough Ageless Fit Utility)へとバージョンアップ。
従来のHEPAフィルターと比較し、10年使用後の集塵効率を約1.4倍にアップしています。
ポイント
HEPAフィルターとはJIS規格で「定格流量で粒径が0.3μmの 粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の 性能を持つエアフィルター」
HEPAフィルターだと10年後の性能は50%まで落ちるのに対して、TAFUフィルターだと72%にとどまります。
MCK55Xではさらに小林製薬株式会社の持続性抗菌剤『KOBA-GUARD(コバガード)』を日本の空気清浄機では初採用し、
潜水艦内の細菌の増殖を抑制するために開発された抗菌技術を2空気清浄機に応用した「抗菌加湿フィルター」にバージョンアップ。
3つ目のチタンアパタイトフィルター(別売品)はウイルスや菌の抑制効果が向上させたフィルターで、
タンパク質などの有機物を吸着する能力に優れたチタンアパタイトが菌やウイルスをフィルターに吸着して抑制してくれます。
ダイキンの空気清浄機シリーズの特徴
ダイキンの空気清浄機といえば独自の清浄機能「「ストリーマ」」
花粉を芯から分解
脱臭
カビ菌などの抑制
加湿フィルターの除菌
と、様々な効果が期待できる優れもの。
空気清浄フィルターといえば、使えば使うほど臭いの原因物質(タバコなど)が付着してフィルタ自体から臭いが漂ってくることがありますが、ダイキンの空気清浄機ならその心配がありません。
また加湿機能付き空気清浄機の場合、加湿フィルターにどうしても雑菌・カビが繁殖してしまいがちですが、
「ストリーマ」機能によって空気清浄フィルターと同じく加湿フィルターも清潔な状態に保ってくれます。
MCK55Xに新型コロナウイルスの抑制効果はある?
MCK55Xには新型コロナウイルスの抑制効果があるのかも気になるところですが、
ダイキンの公式サイト「よくある質問コーナー」を見てみると「効果は未検証」とのこと。
MCK55Xをはじめダイキンの空気清浄機が「新型コロナウイルス」や「インフルエンザウイルス」など
特定の菌・ウイルスに対する効果については、そもそも医療機器ではないので、
外出先から帰宅したら新型コロナウイルスに関しては手洗いやうがい・マスクなどの対策が肝心といえそうです。
ただしストリーマ機能はウィルス・菌などの有害物質に対する一定の効果が確認されているので
ある程度の抑制対策は期待できそうです。
MCK55XとMCK55W(型落ち)の違いは?
MCK55Xは2019年発売のMCK55Wの後継機となります。
そのため外観のデザインや静寂性、電気使用量や総重量などはMCK55XとMCK55Wではほとんど変わりません。
決定的に違う点を挙げると、すでにMCK55Xのスペックレビューで触れたとおり
TAFUフィルター
抗菌加湿フィルター
という新しい2つのフィルターが採用されていること。
TAFUフィルターはこれまでにもダイキンの上位モデルの空気清浄機に採用されていた規格で、今後はTAFUフィルターになってくるとみられます。
つまり、従来のHEPAフィルターを使用するMCK55Xだと早ければ10年もしないうちにHEPAフィルターの生産が終了してしまい、
フィルタ交換ができずに空気清浄機を買い替えざるを得なくなるか、もしくは性能が落ちた状態で使い続ける羽目になってしまいます。
型落ちのMCK55Wのほうがもちろん価格は安くなるものの、長く使い続けることを考えると、MCK55Xを選んでおいたほうが良さそうです。
mck55Xを競合品(シャープKC-J50)と比較!
mck55Xの最大適用床面積は25畳なので、同じくらいの床面積をカバーできる競合品のうち人気の高い「シャープKC-J50」と性能を比較しています。
シャープKC-J50は空気清浄フィルターがHEPAフィルターが使用されているので、スペックとしてはmck55Xに劣るとみてよいでしょう。
長く使えば使うほどシャープKC-J50とmck55Xの性能の差はよりはっきりと出てくるとみられます。
2018年に発表されたモデルなので販売開始からすでに2年近く経過しているため、その他の仕様にも時代遅れとなっている点は否めません。
ただシャープKC-J50の魅力は何といってもそのリーズナブルな価格帯。
最安値の推移を見てみると、mck55Xの半額以下まで値段が落ちているので、コスパを重視するのであればシャープKC-J50を選んだほうが良いでしょう。
mck55Xの口コミ・評判
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