古文で「めでたかる」の意味は?
「いかにめでたかるらん」という古語の現代語訳は?
めでたかる意味は?古文・古語
「めでたかる」はク活用形容詞「めでたし」の連体形です。
「めでたし」の意味は「素晴らしい、立派だ」などです。
下に終止形接続の助動詞を伴う時に使われます(終止形接続の助動詞は形容詞に接続するときはカリ活用の連体形「~かる」に接続します)。
「いかにめでたかるらん」を現代語訳すると「どんなに素晴らしいだろう。」といった感じになるでしょう。
【用例】
連体形
めでたかるべきこと……源氏物語・椎本・総角、夜の寝覚、とりかへばや物語
めでたかるべき年……讃岐典侍日記
めでたかるべきわざ……浜松中納言物語
めでたかるべきもの、めでたかるべきさま、めでたかるなり……狭衣物語
めでたかるべきものを……好色一代女
めでたかるべき五衰殿……熊野の本地
連体形の文末用法
めでたかるべき。……無名草子、連歌比況集
已然形
めでたかるべければ……栄花物語
終止形
めでたかるべし。……春の深山路
「めでたかりけるためしなり」はすばらしかった前例だ、など。