漫画「タッチ」の明星学園はどの都道府県の高校がモデルとなっているんでしょうか?
また甲子園の最終回のその後はどんな展開になっているんでしょうか?
南と達也は結婚する?しない?
明星学園(タッチ)モデルは?
明青学園は、東京の日大二高と群馬の前橋商業をモデルにしたと言われています。
名前の由来は、大阪明星学園明星高校からきていると言われています。
群馬の前橋商業はあだち充の出身高で漫画の中で、明星の校歌も、同じ歌詞で、前商のところだけが明星と歌ってます。
またあだちプロダクションは日大二高生が利用する駅の近くにあり、隣市には明星学園(野球は弱い)という高校もあります。
日大二高が甲子園に出た時のエースの名前が達也でした。
この市内の出身で日大二高OBの伊藤蘭(元キャンディーズ)が浅倉南のモデルになったという説もあります。
上杉達也のモデルは日大二高のエースだった片岡達也投手で、実際に甲子園にも出場しました。
上杉家から徒歩数分の街中の球場、後方に立派な球場が描かれたカットがありますが、東京の高校野球の聖地・神宮第二球場だと思われます。
明星学園(タッチ)の甲子園・最終回のその後は?
甲子園出場が決まった次の日、目の手術のため病院に入院していた柏葉監督代行の所に達也と南が見舞いに来ます。
そこで達也は「リンゴです」と言って手術のために目に包帯を巻いて目の見えない柏葉監督に須見工戦(予選決勝)のウィニングボールを渡します。
(最終巻で柏葉監督は手術が成功し退院しています)
その後、復帰した西尾監督共に甲子園へ乗り込む明青学園野球部甲子園の開会式と南の新体操のインターハイの日にちが偶然にも同じ日だったため、南は孝太郎に二日目以降の試合を初戦に引くように頼みます(南の新体操が二日間行われるものと思われる)
孝太郎は見事三日目第二試合を引き当てるも相手は夏・春連覇を果たし甲子園で須見工を破った『光北学園』甲子園出場がゴールだった達也は周りには「早く開放されがっている」と言われながらも胸に不安の抱えながら甲子園開会式の日を迎えます
一方の南はインターハイ当日にプレッシャーで精神心的に不安定になり会場まで応援に来た新田・原田の前から走って外へ逃げます。
その時、商品とて置いてあったテレビで甲子園の開会式を目にします入場する明青野球部でしたが達也の姿が見つかりませんでした。
予想外の事態に驚く南でしたが、そのとき後ろから突然達也が現れ南を抱きしめます。
その次の話の最初で河川敷に移動した二人。
そこで達也は「スタートラインの確認だよ」と言ってその後にあの有名なセリフで南に告白します。
「上杉達也は世界中の誰よりも朝倉南を愛しています。」
漫画では直接会って言ってるのにアニメでは公衆電話から告白となりました。
南に『毎年和也の墓参りにつきあうこと』を約束してもらいこの話は終わります。
次の最終回では場面は秋に飛びます。受験生となった達也と南は毎日勉強に追われていました。達也が図書館へ勉強しに行くときに孝太郎と偶然会い、一緒に図書館に向かいますがその途中に新田・西村といった主要キャラが登場します。
その後、『南風』で南が父に『インターハイ 個人総合優勝 浅倉 南』と書かれた新聞の記事の切り取りを恥ずかしいから外してくれと頼みますが断られます。
そして、最後に達也の母が達也と和也の部屋を掃除する場面になり父に呼ばれ部屋から出ます、そして誰も居なくなった部屋二段ベット、窓辺におちた葉、和也の写真とコマが移り最後に『第68回 全国高校野球選手権 優勝』と書かれた皿が書かれている所で終わりです。
告白シーンについて、もともと原作者のあだち充先生が考えていたラストをアニメ版で使ったそうです。
以下、「WEBアニメスタイル」第261回「『タッチ』最終回とラス前」より引用
『タッチ』における原作とアニメの違いでいうと、ファンの間でよく話題になるのが、最終回の内容が違うという事だ。原作では地方大会決勝の後で、アイドルの住友里子というキャラクターが登場し、達也と絡む。そして、甲子園大会の開会式の日、達也が南の前に現れて、河原で愛の告白をする。それに対して、アニメの最終回では、住友里子は名前のみで本人は登場しなかった。達也は告白するために開会式をさぼる事はなく、電話で南に告白する。
当時の「アニメージュ」に最終回についての記事が掲載されていた(1987年3月号 vol.105)。杉井ギサブロー総監督のコメントによれば、原作は連載がのびてしまって、あだち充が当初に考えていたのとは違うラストになってしまった。杉井監督は、TVの『タッチ』最終回は、最初に予定されていたラストにするつもりだと語っている。
WEBアニメスタイル | アニメ様365日 第261回 『タッチ』最終回とラス前
http://www.style.fm/as/05_column/365/365_261.shtml
アニメ版時でどこにいるかは
達也:甲子園球場近くの電話ボックス
南:自宅の電話
達也は開会式より前に甲子園球場まで散歩に来て、南に電話をかけます。
そこで「来てほしいんだ・・・甲子園に。」と告げ、最後に告白するといったながれでした。
原作では、念願の夏の甲子園出場が決まって、南の新体操のインターハイ開会式の日に達也は40度の熱があるという理由でサボって、インターハイが行なわれる鳥取まで、南に会いにいくのです。
鳥取にいた南は、甲子園の開会式を街の電気屋さんのテレビで見ていましたが、達也の姿がないのに驚いているその矢先、ガラス越しに達也の姿が映り、振り返ると達也が南を抱きしめます。
その後、場所は河川敷に移り、「上杉達也は、朝倉南を愛しています、世界中の誰よりも」と告白し、南は「もう一度言って」というのですが、達也は「10年後にもう一度いってやるよ」と。
鳥取市内を流れる千代川(せんだいがわ)の河川敷だと言われています。
その後、40度の熱があるから、戻って宿舎で寝ていなくちゃ・・という達也に「どれどれ」と南がおでこを近づけて・・という描写になっています
明星学園(タッチ)の甲子園のその後は?
私立明青学園高等学校は甲子園初出場初優勝してから”16年後に2度目の甲子園出場を果たす、となっています。
原作本編の最終回では明確に2人が結婚するまでは描かれてはいませんでした。
ちなみに、「タッチ」はアニメ版と原作漫画版ではラストが少し違っています。
そしてその後に続編アニメが2つ制作されていました。
ラストについては、TVアニメ版ではエピローグとして、登場人物たちの進路と、達也を擁する明青が甲子園で優勝し、南もインターハイ新体操で個人総合優勝したことが示され、物語が終了しました。
一方、漫画版では、その後に少々エピローグ的なものがあります。
甲子園大会の試合自体は同じく全く描かれていないのですが、
甲子園大会後に達也と南が監督の「英二郎」を病室にて見舞っているシーンがあります。
「英二郎」は予選決勝戦のラスト方では、元々の目の病状が悪化しほとんど目が見えない状態になっていたのです。
そして「英二郎」は達也と南に今までの2人に対する仕打ちを謝罪していました。
しかし2人は気にしていないと応じていました。
(特に達也は早い段階から英二郎が真の悪者で無いと感じていたようでした。)
そしてその傍らには、甲子園大会優勝の時の写真などがありました。
これにて明青学園野球部が甲子園大会優勝を果たした事が分かるラストとなっていました。
そして先に書いた通り、
実は「タッチ」にはTVアニメ版と漫画版のその後の物語も存在しています。
ただしこれは原作者の「あだち充」さん自身が制作にノータッチの為に公式の物語としてよいかは意見が分かれるところではあります。
(形式上は 「あだち充」原案となっています。)
ただし、
登場人物の声優が全く同じであるし、物語もちゃんとリンクしている面があるので「タッチ」のファンなら一見の価値があるかも知れません。
それは、TVアニメ版の放送終了の11年後と更にその3年後に
当時の日本テレビ系列の『金曜ロードショー』枠にて テレビスペシャル版として全くオリジナルのその後の物語が放映されました。
それが、
●『タッチ Miss Lonely Yesterday あれから、君は…』(1998年)
●『タッチ CROSS ROAD?風のゆくえ?』(2001年)
の2作です。
『あれから君は…』では
大学に進学した達也と南を主軸とした物語です。
少し自分の記憶も曖昧ですが、
予選大会優勝の瞬間、マウンド上に集まり抱き合い歓喜で沸く明青ナインの中で、達也自身が拍子抜けしたような戸惑いの表情を見せていたのが印象的だった気がします。
甲子園出場を果たし南の夢をかなえてしまった事で、達也が自分自身の進路や「野球」というものに迷っている感じだったと思います。
『風のゆくえ?』では、
南は職場でのペアとなった先輩男性から厳しく指導されながら1人前のスポーツをメインにしたカメラマンを目指しています。
一方、達也は、和也や南の為では無く、「野球」に対する自分自身の想いを認識し、アメリカに渡り入団テストを経て独立系マイナーリーグチームにて奮闘する姿が描かれ、南はそんな達也をカメラマンとして見守っている感じです。
そしてラストの方にて、
達也は、また改めてあの甲子園大会直前の時と同じように
「上杉達也は浅倉南を愛しています」
と再び告白する感じだったと思います。
このテレビスペシャル版2作は現在1本のDVDにまとめられて販売されるようです。
●TVスペシャル
タッチ
~Miss Lonely Yesterday あれから、君は…~
~CROSS ROAD 風のゆくえ~