メンマの原料が割り箸でも作れるというのは本当?
メンマの原材料は竹?タケノコ?割り箸を調理できるように柔らかくすると本当にメンマになるんでしょうか?
メンマの原料が割り箸は本当?デマ?元ネタは?
メンマは本来はタケノコ(台湾由来の麻竹)を茹でて干し乳酸発酵させた加工食品
シナチクとも呼びますが割り箸メンマは以前、作り方がネットで公開されました。
元ネタはインターネット上で紹介されたレシピ、これはエイプリールフールのジョークです。
■割り箸メンマの作り方
①使い込まれ、よく味の染みた割り箸を割り、ひたひたの紹興酒に漬け一晩置く。
②翌日火にかけて煮立たせ、さらに一晩置く。
③塩・醤油・ゴマ油・ラー油・唐辛子・生姜・砂糖で調味料で調味し、3~4日火から下ろさずことこと煮込む
④アクがどんどん出てくるので丁寧に除き、ビンに入れて1ヶ月以上冷暗所に置く
割り箸を紹興酒につけ、調味料を入れて3日間煮込み、1か月冷暗所で熟成させるというレシピですが、実際に作ってみると美味しかったという声もちらほら見かけます。
メンマの原料|竹の種類は?
メンマは、ラーメンや中華そばのトッピングとしておなじみの食材です。その原料となる竹は、麻竹(まちく)という種類です。
メンマの原料|麻竹とは
イネ科イネ属マチク属に属する竹
ミャンマー原産
世界で3000種類ほどある竹のうち、食用になるのは300種ほど
シナチク作りに向いているのは麻竹だけ
麻竹には発酵の際に欠かせない糖分が多く含まれている
■麻竹の産地
亜熱帯地域の中国南部の福建省や広東省、台湾
日本でも麻竹を育てる試みが行われたが、生育環境の違いによりうまくいかなかった
■麻竹と日本のタケノコの違い
〇品種
麻竹:シナチク
日本:孟宗竹、淡竹、真竹、寒山竹、根曲がり竹など
〇成長度合い
麻竹:1メートル程度に成長したもの
日本:20~30cm程度に成長したもの
〇食感
麻竹:シャキシャキ
日本:やわらかく、ジューシー
メンマの製造工程
収穫:7月から10月にかけて、120cm位に成長した麻竹を刈り取る
輪切り:皮をむき硬い節を取り除き輪切りにする
ボイル:60~90分ボイルする
自然発酵:発酵用槽に移して重しをして1か月以上発酵させる
天日乾燥:発酵後3~4日間、天日乾燥する
成型:節をカットし成型する
裁断:規格幅ごとにカットする
選別:ベルトコンベアで規格外品を除去する
検査:金属探知機を通して袋詰をする
■発酵の重要性
発酵と天日乾燥を省いた商品も出回っている
発酵を省いたものは本来メンマとは呼べず、メンマ独自の食感や香味も備わっていない
■中国から日本への輸入
国内で消費されるメンマの材料は、99%が中国・台湾などからの輸入品
海外で下処理されたものが、乾燥状態で日本に輸入されて、国内で加工・味付けされている
メンマの原料が割り箸は本当?デマ?メンマ(シナチク)の竹の種類は?
割り箸でメンマが作れるという元ネタは、実はエイプリールフールにネタとしてネット上に配信された嘘ですが割り箸でメンマが作れるというレシピもネットで公開されています。
割り箸メンマは、実際に食べてみると味自体はメンマの味はするようですが、そもそも割り箸は煮ても柔らかくなるような代物ではありません。
割り箸メンマは決して美味しく食べられるものではないでしょう。
メンマの本来の原料は麻竹です。
麻竹は、イネ科マチク属に分類される常緑多年生植物で、原産地はミャンマーとされています。しかし、現在では主に中国南部、台湾、ベトナムなどの亜熱帯地域で栽培されています。この麻竹は、高さが20メートルにもなる大型の竹で、その柔らかい新芽がメンマの原料となります。
全世界には3000種類以上の竹が存在しますが、その中でも特に麻竹の新芽がメンマの原料に選ばれる理由は、発酵時に必要とされる糖分が豊富に含まれているためです。これにより、メンマ特有の甘みと酸味を引き出すことが可能になります。
麻竹の新芽は、主に7月下旬から10月下旬にかけて収穫されます。収穫された新芽は、皮を剥き、節を取り除いた後、輪切りにしてからボイルされます。その後、発酵用の槽に移されて1か月以上自然発酵させられ、天日で乾燥された後に、さらに加工・味付けされてメンマが完成します。この一連のプロセスを経て、麻竹の新芽はメンマとしてラーメンや中華料理のトッピングとして活躍するようになります。