日野市（東京都）にある緑橋の耐震補強工事を巡り、週刊文春の報道で手抜き工事が報じられ、波紋を呼んでいます。
日野市の緑橋の場所はどこ？
10月29日発売の「週刊文春」は、手抜き工事を、同工事に携わった二次下請け、吉岡建築設計（東京・三鷹市）の吉岡史人会長の実名告発によって詳報。それを受け、同30日の参院本会議でも赤羽一嘉国交相が「中日本（高速道路）の調査結果を踏まえ、適切に対応する」と述べていた。
（中略）
大島産業を巡っては、従業員に高圧洗浄機を噴射するなどの悪質なパワハラで賠償命令を受けたほか、残業代未払い、工事代未払いなどのトラブルが相次いでいる。なぜ、このようないわくつきの企業が、工事を継続してこられたのか。また、大島産業が手掛けた他の耐震補強工事でも同じような疑惑がないのか、注目される。
https://news.livedoor.com/article/detail/19154496/
現在も緑橋は、通行止めや交通規制といった措置が取られることもなく通常通り使用されています。
日野市の緑橋の再工事は？安全性は？
日野市の緑橋で鉄筋が入っていない手抜き工事が判明したわけですが、NEXCO中日本と元請けの大島産業の立会いの下で非破壊検査を実施しています。
「構造物の有害なきずを、対象物を破壊することなく検出するのが非破壊検査です。超音波を使ったり、放射線を使ったりと様々な方法がありますが、今回は電磁波を用いて行われました。電磁波を当てた時の波形で、内部に鉄筋が入っているか否かが分かるのですが、この検査の結果、緑橋の橋台には鉄筋が入っていないことが明確になったのです。大島産業側も、その事実を認めています」
検査結果については今週中にも発表される見通しとなっていますが、日野市のホームページでは現段階で次のように発表されています。
緑橋に関する報道について
令和2年10月29日に報道機関により、日野市管理の緑橋（旧橋）において実施された中日本高速道路株式会社発注の耐震補強工事が不良工事であるとの報道がされました。このことに関して、市より同社に確認を行った結果、「現段階で安全性は確保されている。」との回答を受けており、市としても通行に支障はないと判断しております。
なお、本件については同社より「今後調査を進めていく」との連絡を受けております。
http://www.city.hino.lg.jp/shisei/machidukuri/kotsu/1015744.html
