「南くんの恋人」の結末について。
内田春菊作の漫画「南くんの恋人」の 原作漫画は、身長15cmになってしまった少女ちよみと、高校生・南くんの同棲生活を描いた作品
寓話的な要素や残酷なラストを迎えるようですが結末をネタバレ!
南くんの恋人|原作の結末ネタバレ!ラストは残酷?
「南くんの恋人」の原作の結末は、南くんとちよみが温泉旅行から帰る途中、転落事故に遭い、ちよみが死亡してしまうというものです。 南くんはかすり傷で済んだものの、ポケットに入っていたちよみは助かりませんでした。 最終ページには「ちよみは小さいから生きられなかった」という、作品構造に対する皮肉が描かれています。
作者の内田春菊は、ちよみが小さい体で生理現象を起こすなど、無理のある設定をいつまでも続けることに疑問を感じ、このような結末を選んだと語っています。 また、読者から「プラトニックな恋」として解釈する手紙が届いたことに対し、自身の意図と読者の認識のずれを明かしています。
テレビドラマ版では、この残酷な結末が視聴者に衝撃を与えたため、原作にはないハッピーエンドや続編が制作されることもありました。
原作漫画は、掲載誌「ガロ」の性質上、寓話的な要素が強く、登場人物も少ないです。 ドラマ版は、この設定をベースにしながらも、ストーリーやキャラクター設定などにアレンジが加えられています。 特に、原作では最終的にちよみが死んでしまうという残酷な結末を迎えるのに対し、ドラマ版では結末が変更されていることが多いです。 これは、ドラマの視聴者層を考慮した結果と言われています。
ドラマ版の変遷
「南くんの恋人」は、これまで5度にわたってドラマ化されました。 各作品の概要は以下の通りです。
- 第1作(1990年、TBS系列)
- ちよみが小さくなる原因は家系的なものとされ、行方不明になったちよみが風船に乗って帰ってくるという結末でした。
- 第2作(1994年、テレビ朝日系列)
- 高橋由美子さんと武田真治さんの主演で高視聴率を記録しました。 当初は原作通りの結末でしたが、視聴者からの反響を受けて、スペシャルドラマで別の結末が描かれました。
- 第3作(2004年、テレビ朝日系列)
- 深田恭子さん、二宮和也さん主演で、ちよみが小さいまま南くんと生きていくという結末でした。
- 第4作(2015年、フジテレビ系列)
- 中川大志さん、山本舞香さん主演で、ちよみが元の姿に戻るという結末が描かれました。
- 第5作(2024年、テレビ朝日系列)
- 飯沼愛さん、八木勇征さん主演で、なんと南くんが小さくなるという男女逆転バージョンで描かれました。 また、第2作で南くん役を演じた武田真治さんが、今回はちよみの父親役として出演しています。
このように、「南くんの恋人」は時代に合わせて様々なアレンジが加えられながら、多くの人々に愛されてきた作品と言えます。
南くんの恋人について
「南くんの恋人」は、内田春菊さんによる漫画作品およびそれを原作としたテレビドラマです。 物語は、平凡な高校生・南くんと、ある日突然身長15cmになってしまった恋人・ちよみの同棲生活を描いています。
まとめ:南くんの恋人|原作の結末ネタバレ!ラストは残酷?
「南くんの恋人」は、内田春菊さんによる漫画作品です。平凡な高校生・南くんと、ある日突然身長15cmになってしまった恋人・ちよみの奇妙な同棲生活を描いたラブストーリーです。 しかし、原作漫画はテレビドラマ版とは異なり、掲載誌「ガロ」の作風を反映し、綺麗事を排除した大人の恋愛を描いています。
原作漫画の結末は、南くんとちよみが温泉旅行から帰る途中、転落事故に遭い、ちよみが亡くなってしまうという衝撃的なものです。 南くんはかすり傷を負っただけで済んだものの、ポケットの中にいたちよみは助かりませんでした。 最終ページには「ちよみは小さいから生きられなかった」という、作品構造に対する皮肉が描かれています。
作者の内田さんは、小さな体で生理現象が起こるなど、ちよみが小さい体で生きていることに無理を感じていたこと、また、このような寓話的な作品をいつまでも続けることに疑問を感じたため、連載誌「ガロ」にふさわしい結末として、このような形を選んだと述べています。 また、読者から「プラトニックな恋」として解釈する手紙が届いたことに対し、自身の意図と読者の認識のずれを感じていたことも明かしています。
テレビドラマ版では、この残酷な結末が視聴者に衝撃を与えたため、原作にはないハッピーエンドや続編が制作されることもありました。 例えば、1994年のテレビ朝日版では、スペシャルドラマでちよみが転生し、最終的に南くんと結ばれるという結末が描かれています。