ドラマ「南くんの恋人」の結末について。
「南くんの恋人」は高校生の堀切ちよみが、突然身長が15センチほどに縮んでしまった恋人の南くんを部屋にかくまって暮らすラブコメディ。
1作目:1990年放送【石田ひかり×工藤正貴】
2作目:1994年放送【高橋由美子×武田真治】
3作目:2004年放送【深田恭子×二宮和也】
4作目:2015年放送【中川大志×山本舞香】
5作目:2024年放送【飯沼愛×八木勇征】
というキャストでドラマ化されてきましたが、「南くんの恋人」それぞれのシリーズの結末は?
南くんの恋人(ドラマ)ラスト・結末|4作目(中川大志×山本舞香2015年)
4作目では主人公・南瞬一については、原作マンガでのおっとりした性格から、成績優秀のイケメンという設定に変更。
原作と違う結末になると予告されていた通り、ラスト・結末はハッピーエンドとなりました。
ちよみを元に戻すために曙岬の日の出を見に行った二人は交通事故に合う。
南くんは意識不明になってしまうがちよみのキスで目覚め、もう一度キスすると彼女も元の姿に戻るのだった。最終的に二人は結婚しています。
南くんの恋人(ドラマ)ラスト・結末|3作目(深田恭子×二宮和也2004年)
3作目は南進とヒロインの堀切ちよみが、最初から恋人同士という設定になっていたほか、彼女を元に戻そうと模索する南くんや、周囲にちよみの存在がバレてしまいます。
謎のフォーチュンクッキー、願いが叶う泉などファンタジーな要素も多く、怪しげな中華料理屋の予言通り、互いの心が離れてしまったことで、ちよみが身長16cmに縮んでしまいます。
結局ちよみは小さいままで、マラソンの選手となった南の胸ポケットに入り、南の走りを応援する結末となりました。
南くんの恋人(ドラマ)ラスト・結末|2作目(高橋由美子×武田真治1994年)
おじいちゃんが亡くなって、ちよみちゃんは小さいまま。
2作目のラスト・結末ではちよみが南くんとの旅行先で衰弱し、小さいまま消えるように死んでしまう悲しい結末で、視聴層が低年齢化していた影響もあり、主に子供から「ちよみがかわいそう」という投書が寄せられたそうです。
そのため、スタッフは原作にないアナザーストーリーの制作を決定。1994年4月、スペシャルドラマ『南くんの恋人スペシャル もうひとつの完結編』が放送されました。
ちよみは最終的に南くんと結ばれて、マラソンの選手となった南くん。
南くんのユニフォームについている胸のポケットの中には小さいままのちよみちゃん。
ちよみはポケットの中から応援していて二人で走っていきました。
南くんの恋人(ドラマ)ラスト・結末|1作目(石田ひかり×工藤正貴1990年)
1作目ではちよみの体が小さくなるのは家系に理由があり、過去に祖母も同じ経験をしたというオリジナル設定がありました。
また、原作のラストは崖から落ちて、南くんは助かりますがちよみは南くんに踏まれるという不運な事故で命を落とす悲しい結末でしたが、ラストシーンもハッピーエンドに変更されています。
一度は行方不明になっていなくなったちよみが風船に掴まって帰ってくるというメルヘンチックな結末になっています。
南くんの恋人(ドラマ)について
「南くんの恋人」は、内田春菊による漫画作品が原作の、ユニークな恋愛物語です。
平凡な高校生・南くんと、突然身長が15cmになってしまった幼なじみのちよみの恋を描く本作は、数多くの読者や視聴者の心を捉え、何度もドラマ化されています。
原作の魅力とドラマとの違い
原作漫画は、その独特な世界観と、恋愛の純粋さ、そして切ない結末が特徴です。特に、ちよみが小さくなった理由や、なぜそのような結末を迎えたのかが明確に描かれていない点が、読者の想像力を掻き立てます。
ドラマ版では、原作の持つ独特な雰囲気を維持しつつも、より大衆的な娯楽作品として、様々なアレンジが加えられています。特に、結末は原作の悲劇的なものから、希望に満ちたハッピーエンドへと変更されていることが多いです。
各ドラマシリーズの特徴
- 1990年版: 石田ひかりと工藤正貴主演。ちよみが小さくなった理由が家系によるものという設定が加わり、ラストはちよみが風船に乗って帰ってくるというファンタジーな結末。
- 1994年版: 高橋由美子と武田真治主演。原作に近く、ちよみが死んでしまうという悲しい結末。高い視聴率を獲得し、スペシャルドラマも制作された。
- 2004年版: 深田恭子と二宮和也主演。ちよみが小さくなる原因が中華料理屋の予言によるものというファンタジーな設定。ラストは、ちよみが小さいまま南くんのそばにいるという結末。
- 2015年版: 中川大志と山本舞香主演。原作とは異なり、南くんがイケメンで成績優秀という設定。ラストは、ちよみが元の大きさに戻るというハッピーエンド。
- 2024年版: 飯沼愛と八木勇征主演。男女逆転で、南くんが小さくなるという設定。
各ドラマ版の共通点と相違点
どのドラマ版も、原作の持つ独特な世界観をベースにしながらも、それぞれの作品で異なる魅力を発揮しています。共通点は、ちよみが小さくなるというユニークな設定と、二人の純粋な愛情を描いている点です。しかし、ちよみが小さくなった理由や、二人の関係性、そして結末は、作品ごとに大きく異なっています。
ドラマ版が人気の理由
- 普遍的なテーマ: 恋愛、友情、成長など、誰もが共感できる普遍的なテーマが描かれている。
- 個性的なキャラクター: ちよみや南くんをはじめ、個性豊かなキャラクターたちが物語を盛り上げる。
- 映像美: 各ドラマ版とも、美しい映像で物語の世界観を表現している。
- キャストの演技: 実力派俳優たちの熱演が、作品の世界観をさらに深めている。
それぞれの魅力
- 1990年版: 純粋な初恋の物語として、多くの人々の心に響いた。
- 1994年版: 原作に忠実な描写と、切ない結末が印象的。
- 2004年版: ファンタジー要素が強く、夢のような世界観が魅力。
- 2015年版: 若者向けの爽やかな恋愛ドラマとして人気を集めた。
- 2024年版: 男女逆転という新しい試みで、新たな魅力を発揮している。
まとめ:南くんの恋人(ドラマ)ラスト・結末ネタバレ|2作目・3作目・4作目
「南くんの恋人」は、原作漫画の独特な世界観を基に、ドラマごとに様々な解釈と結末が描かれてきました。それぞれのドラマシリーズのラストについて、詳しく解説していきます。
■1990年版(石田ひかり主演)
- 結末: ちよみが風船に乗って空へ舞い上がり、どこか遠くへ旅立ってしまうというファンタジックな結末でした。
- 特徴: 原作の悲劇的な結末を避け、より温かい雰囲気で物語を終えています。ちよみが小さくなった理由が、家系的なものとして設定されており、ファンタジー要素が強められています。
■1994年版(高橋由美子主演)
- 結末: ちよみが衰弱し、南くんの腕の中で息を引き取ります。原作に最も近い悲劇的な結末で、多くの視聴者に衝撃を与えました。
- 特徴: 原作の持つ切なさや儚さを忠実に再現しており、ドラマ版の中でも最も原作に近い作品と言えます。
■1994年版 スペシャルドラマ「もうひとつの完結編」
- 結末: ちよみが転生し、南くんの新しい家族として生まれ変わります。
- 特徴: 原作の悲劇的な結末への反響を受け、視聴者に希望を与えるために制作された作品です。ちよみの生まれ変わりというファンタジーな要素が加わり、温かい結末を迎えます。
■2004年版(深田恭子主演)
- 結末: ちよみが小さいまま、南くんと一緒に暮らすという結末になります。南くんはマラソン選手になり、ちよみをポケットに入れて一緒に走り続けます。
- 特徴: 原作の悲劇的な結末を避け、二人が共に未来に向かって進んでいくという希望に満ちた結末になっています。
■2015年版(中川大志主演)
- 結末: ちよみが再び元の大きさに戻り、南くんと結ばれるというハッピーエンド。
- 特徴: 原作とは大きく異なるオリジナルストーリーで、現代的な恋愛ドラマとして描かれています。
■2024年版(飯沼愛主演)
- 結末: まだ放送中のため、最終的な結末は不明ですが、男女逆転という設定や、これまでのシリーズとは異なるアプローチが期待されています。
■各ドラマの結末の違いと共通点
- 共通点: どのドラマも、ちよみと南くんの純粋な愛情を描いているという点では共通しています。また、原作の持つ独特な世界観をベースにしながらも、それぞれのドラマで独自の解釈を加えている点も共通しています。
- 相違点: 結末はドラマごとに大きく異なり、悲劇的なものからハッピーエンドまで、様々なパターンがあります。また、ちよみが小さくなった理由や、二人の関係性もドラマによって異なります。
■なぜ結末が異なるのか
ドラマ版の結末が原作と異なる理由は、以下の点が考えられます。
- 視聴者の反応: 原作の悲劇的な結末にショックを受ける視聴者が多かったため、より多くの人に受け入れられるようなハッピーエンドに変更された。
- 時代背景: 各ドラマが制作された時代によって、視聴者の好みや価値観が変化しており、それに合わせて結末も変化している。
- ドラマとしての面白さ: ドラマとしてより面白く、視聴者に感動を与えるために、原作とは異なる結末が選ばれた。