映画「ミザリー」のラスト・結末は?
作家のファンだった女が、執筆に文句を付け、自分の思い通りに話を書かそうと強要するストーリーですが、ミザリーのラストシーンでアニーは結局生きていた?それとも死亡?
ミザリーのラスト・結末ネタバレ|アニー死亡?
映画「ミザリー」は小説「ミザリー」シリーズのファンのアニーが、その作者シェルダンが事故にあったところを助け、監禁します。
紆余曲折を経て「ミザリー」シリーズの最後で主人公のミザリーが死んでしまう結末を書いたと知ったアニーはシェルダンに怒り狂い、足をハンマーで折ったりします。
そこで、シェルダンはミザリーが生き返る小説『ミザリーの生還』を書き始めます。
ポール(ジェームズ・カーン) は、アニー(キャシー・ベイツ )の過去のスクラップを見て、彼女が連続殺人犯であると確信したのでしょう。
スクラップには、アニーが自分の信念を貫いたかのような記事がありました。それを読んだポールは、アニーが「自分が正しいと思ったら、絶対にそれを曲げない性格」であり、その為なら殺人も辞さない人物だと知ります。
原作では単なる偶然の事故、更なる奇跡的な偶然に居合わせた熱狂的ファンアニーによる事故の発見でしたが、映画では、アニーが事故を仕掛けをしていたと匂わせていました。
小説を最後まで書き終わったシャルダンは、アニーに書き終わったことを告げます。
シェルダンは、一作書き終わると、タバコを一本吸い、高級シャンパンを飲むことが恒例です。シェルダンの大ファンなアニーは当然それを知っていますから、タバコとシャンパンを用意します。
シェルダンは「今日はシャンパングラスがふたついるね」と言います。
喜びまくったアニーはシャンパングラスを台所に取りに行きます。
その間にシェルダンは完成した『ミザリーの生還』の原稿を、バーベキューの台に乗せ、ライターのオイルをかけて火をつけます。
そこから格闘が始まって、アニーはシェルダンの肩をピストルで撃ったり、シェルダンはアニーをタイプライターで殴ったり、アニーの目を指で突いたりします。
※映画では主人公は両足をハンマーで折られるのですが,小説では両足を斧で切断されます。
最終的にアイロンでアニーを殴ったシェルダンが勝ち、そのシーンは終わります。
そして、次のシーンに移ります。
何ヶ月か後、シェルダンは出版会社の偉い人とレストランで会話をしています。
偉い人は「今回の体験を小説にしてくれないか?」と言います。
シェルダンは「冗談はよせ、小金のために悪夢を引きずるのか?」と言います。
そして料理を運んできたウェイトレスを見ると、それは包丁を持ったアニーでした。
しかし、それは幻影で、実際にはアニーとはまったく違うウェイトレスでした。
そのウェイトレスは言いました。
「ポール・シェルダンさんですよね? 貴方の一番のファンなんです」
と言ったところで終わりです。
まとめ:ミザリーのラスト・結末ネタバレ|アニー死亡?
映画「ミザリー」は怖い映画ですが、原作は映画よりももっと怖いです。
監禁されていた期間は映画よりもずっと長いですし、映画と違って、なかなか行方不明に気付いてもらえなかったので、捜索が開始されたのはずっと後でした。
足もハンマーではなく、原作では斧で切られています。
映画では片足が少し不自由になってしまいましたが、原作では片足の足首から下を失っています。
「ミザリー」はキングの実体験をいくつかモデルにして生み出された作品です。
さすがにキングが監禁された、という事実はありませんが、「ナンバーワン愛読者」を名乗る、妄想に満ちた恐ろしいファンレターを受け取る事は度々あるそうです。
小説の結末が気に入らなくて「殺す」というファンレターも複数受け取っているそうです。
ユーモアがあって、キングが気に入っているファンレターでは、
「はやくダークタワーシリーズを書きあげないと、このクマの命はない」という脅迫状とともに、ぬいぐるみのクマちゃんが縛られている写真が同封されているものもあったそうです。
そして、キングは、もしかしたら、ファンに殺されていたかも知れない、とても怖い体験もしています。
ある日、たまたま路上で出逢った男性に、サインをねだられました。
基本的にファンに優しいキングは快くサインをしたそうですが、この男性がサインを頼む時に「サインをお願いできますか、サインをお願いできますか」と繰り返していった事と、なんとなく変な印象を受けたので、サインの時に書いた名前を憶えていました。
その、キングにサインしてもらった男性は、後にジョン・レノンを殺した犯人でした。
ニュースを聞いて、その名前も顔も覚えていたので、キングは大変な衝撃を受けました。
たまたま急いでいたかなんかで、サインを断っていたとしたら、殺されたのはジョン・レノンではなく自分だったかも知れない。
もし自分が殺されていたら、ジョン・レノンは殺されなかったのかも知れない。
キングは長年、この問いにかなり苦しめられました。