満田晴穂さんは現代では数少ない自在置物作家の一人で、素材には鉄以外の銅、真鍮、青銅を中心とした非鉄金属を使う点に特徴があります。
虫を中心に様々な動物を自在置物で造形する満田晴穂の経歴やプロフィールを調査!自在置物の販売価格もまとめています。
満田晴穂の自在置物とは?
満田晴穂さんが得意としている自在置物とは江戸時代中期に甲冑師の一派が生み出した昆虫や甲殻類など生物の動きを金属工芸によって、
再現可動させ、命のない金属を素材に生き物の命をよみがえらせる妙技。
蟹や海老など海辺の生き物(甲殻類)から、昆虫、魚、鳥、龍や鯱など架空の幻獣などもモチーフとした作品が多く残っていて、
満田晴穂さんの場合は特に虫を中心に様々な動物を自在置物で造形していまsう。
自在置物が日本で発達したルーツは明珍家にあるとされています。
明珍家とは平安時代に人気の高かった甲冑師の一家で、明珍火箸は兵庫県姫路市の伝統工芸として有名
鍛鉄で優れた技術を持っていたものの江戸時代には鎧兜の需要も減り、さらに明治9年に廃刀令も下され、
職を失った甲冑師がその鎧兜を作る技術を応用して自置物の制作を始めたとされています。
満田晴穂の自在置物の販売価格や通販は?
満田晴穂さんの造形する自在置物の販売価格はいくらくらいするんでしょうか?
自在蟹型二股鍬形
64.8万円
自在葦原蟹1(サイズ:幅9×奥行5×高さ3.5cm)
77万円
自在蟹型二股鍬形(サイズ:幅7.5×奥行10×高さ4cm)
66万円
自在赤牛虻(サイズ:幅2.5×奥行3.5×高さ1.6cm)
35.2万円
自在深山鍬形(雄)(H3 × W6.5 × D9 cm)
自在脚高蜘蛛(H5 × W9 × D3.5 cm)
満田晴穂さんの自在置物は通販もできるようですが、一つ一つ手作りをしているだけに入手しずらくなっています。
満田晴穂wikiプロフィール
名前:満田晴穂(みつた はるお)
生年月日;1980年1月18日
出身地:鳥取県米子市
高校:千葉県立布佐高校
大学:東京藝術大学美術学部工芸科
最終学歴:東京藝術大学美術研究科修士課程彫金研究室
満田晴穂さんは出身こそ鳥取県ですが小学生くらいから千葉県我孫子市に引っ越しをしているそうなので、地元と呼べるのは千葉県の方になりそうですね。
満田晴穂の経歴
満田晴穂さんが自在置物と出会ったのは大学3年のときに授業の一環として実施された古美術研究旅行のこと。
自在置物の制作を唯一続ける冨木家当代・宗行氏の工房で「一目ぼれ」しその場で弟子入りの許しをもらうと
「消えゆく技を伝えなければ」という思いもあり、夏休みの1ヶ月間を利用して毎日工房に通って自在置物の制作を学びます。
満田晴穂さんが自在置物を制作する際、準備段階でまずはモチーフをよく観察して図面に起こしていきます。
ノギスでミリ単位で計測し、さらにモチーフを分解してどの関節がどのように動くかも研究するので、日常的にさながら理科の解剖の実験のようなことをしているわけですね。
満田晴穂さんがこだわるのは置いた時に一番美しく見えるようにするおkと。
自在置物は結局「動く置物」なので、ただ動けば良いというものではなく、組んだ後の修正には相当時間をかけるそうです。
満田晴穂さんの自在置物は現在、レントゲンヴェルケと日本橋三越とで毎年交互に開催する個展「JIZAI」で楽しむことができます。
虫、蛇、甲殻類から龍などの幻獣まで…。まるで生きているかの様に「自在」に動かすことができる金属工芸品、それが『自在置物』だ。江戸時代から続く、この技術を継承した国内唯一の作家・満田晴穂。個展での販売の抽選には100人も、去年4月にはロンドンでも開催するほどだ。本物と見紛うほどの作品たち。明治時代以降、長らく海外に作品が渡り、国内では日の目を浴びなかった超絶技巧。令和に受け継がれた技をご覧いただく。
https://www.tbs.co.jp/tv/20200719_6CD4.html
■満田晴穂の受賞歴
2006 原田賞奨学基金(東京藝術大学の工芸学生が対象)
2006 開催委員会会長賞(全日本 金・銀創作展)
2007第2回藝大アートプラザ大賞 大賞
2008第48回日本クラフト展 入選
2017第8回創造する伝統賞(平成28年度日本文化藝術奨学金)
満田晴穂のツイッターやインスタグラム
満田晴穂のツイッター
@haruomitsuta
満田晴穂のインスタグラム
満田晴穂のフェイスブック
@haruo.mitsuta
満田晴穂の高校や大学など学歴は?
満田晴穂さんは千葉県立布佐高校(すでに閉校)に通っていました。
調べてみると偏差値40以下と学力に優れているような高校ではなく、満田晴穂さん東京藝術大学の受験ではなんと4回も落ち続け、3回目の正直ならぬ5回目の正直で念願の合格を果たします。
大学には結局、大学院まで残ると卒業直後こそアルバイトで生活費を稼いでいたようですが、ほどなく自在置物が順調に売れるようになり、今では芸術作品のみで生計を立てられるようになっています。
満田晴穂の結婚した嫁は?子供はいる?
満田晴穂さんはフェイスブックの情報を見ると2012年1月18日(満田晴穂さんの誕生日と同じ日!)に村中恵理さんと既婚しており、
2020年現在、4歳の娘さんがいることもわかっています。
ちなみにお嫁さんの村中恵理さんとは同じ時期に東京藝術大学似通っていた学生同士なので、在学中から交際していたんじゃないかと思われます。
■ 村中恵理さんのプロフィールや経歴
有線七宝や硝子胎七宝の制作を得意としており、
東京藝術大学 美術研究科 工芸専攻 ガラス造形研究室のOG。
受賞歴
2007年12月 第9回全日本金銀創作展 奨励賞
2008年12月 第3回藝大アートプラザ大賞 準大賞 他2点入賞
2010年11月 第5回藝大アートプラザ大賞 (株)BiOn賞
満田晴穂の年収は?
満田晴穂さんの自在置物は海外で今でも根強い人気がありロンドンの「Victoria and Albert museum」には昔の昆虫や龍など沢山の自在置物が所蔵されているほど。
満田晴穂さんも当初は自在置物を評価してもらうために、色々な所へ作品を持って行き、色々な人に見せていたそうです。
そのうちに自在置物を高く評価してくれる人が見つかり、その人のギャラリーで自在置物を取り扱ってくれるようになると、コンスタントに購入してもらえるようになったようです。
作品の販売価格を見る限り、サイズにもよりますが50万円以上するようなものばかりなので、仮に1か月に1つしか作品が売れなかったとしても年収ベースでは600万円以上。
少なくとも満田晴穂さんは自在置物だけで生活できるだけの十分な年収があると思われます。