たくさんの星が花火のように流れて消えていく天体ショー、
流星群とは彗星から発生する細かいダスト(ちり)が地球の大気との摩擦により光る現象。
年間を通して様々な流星群を観測できますが、
7月末にピークを迎えるのが水瓶座デルタ流星群ですね。
水瓶座デルタ流星群とは
水瓶座デルタ流星群はマックホルツ彗星を母彗星とする複雑な群構造をしていて、
南北に2つ、さらに南北でも2つに分けられる4つの群で成り立っています。
主力となるのは南群の1つで、
その他の3つは規模はうんと小さくなるようです。
後でまた詳しく触れますが、水瓶座デルタ流星群自体の流星の数は多くはないものの、
やぎ座流星群なども加わるため、1時間に10個程度は見れそうです。
水瓶座デルタ流星群が見れる方角
水瓶座デルタ流星群が良く見える方角としては、
南西の方角が良さそうです。
流星は、放射点(輻射点)と呼ばれる始点を中心に
四方八方へ飛び出すように流れていくんですが、
水瓶座デルタ流星群では南西に位置しています。
ただ南西の空を中心に360度すべての方角に水瓶座デルタ流星群が見られるため、
方角がわからなくても上空を眺めていれば、水瓶座デルタ流星群を観測できそうです。
放射点の近くでは流星の長さは短くなり、放射点(輻射点)から離れれば離れるほど、
流星群は長くなって見える性質があります。
また、放射点(輻射点)の高度が高ければ高いほど、
流星群は見えやすくなります。
水瓶座デルタ流星群が見れるピーク日時
水瓶座デルタ流星群の活動は例年、
7月15日~8月20日
の間で活発化していますが、2019年は、
7月28日にピークを迎えるようです。
ただ、7月28日だけじゃなく前後数日間も、
水瓶座デルタ流星群が良く見えるようです。
時間に関しては、水瓶座は深夜2時ころに南中するため、
この時間にもっとも放射点(輻射点)の高度が高くなり、
水瓶座デルタ流星群を観測しやすくなります。
ただ月明かりに関して7月28日は月齢25で月が昇るのは夜明け前になります。
日没してしまえば夜半過ぎまではずっと空は暗いので、
2019年の水瓶座デルタ流星群は観測に好条件です
ちなみに、みずがめ座は南中して高度が最も高くなっても、
それほど高く上りません。
水瓶座デルタ流星群は下から上方向へ流れれるように見えます。
水瓶座デルタ流星群が見れる地域や東京でおすすめの場所は?
空が曇っていない限り水瓶座デルタ流星群は
日本全国どこからでも観測できる流星群です。
東京や大阪、福岡や札幌などなど、
空を見上げればどこの地域からでも観測ができます。
東京で水瓶座デルタ流星群を観測するのであれば、
できるだけ周囲が暗い環境が適しているので、
少し大きめの公園に行くと良いです。
具体的には、
- 城北公園
- 赤塚公園
- 光が丘公園
- 石神井公園
- 夢の島公園
- 武蔵野の森公園
- 砧公園
などで水瓶座デルタ流星群はみやすいはずです。
模試山や海など郊外で空が暗い場所に行けるのであれば、
天の川も一緒に見えるので水瓶座デルタ流星群がさらにきれいです。
水瓶座デルタ流星群の流れ星の数
流星群というと、ビュンビュンと流星が流れていくイメージがあるかもしれませんが、
水瓶座デルタ流星群に関しては数はあまり期待しないほうが良いです。
目安としては1時間に10個見ることができるかどうかです。
水瓶座デルタ流星群で最も多く流星が流れる南群で、
1時間当たりに最大で10個程度。
その他の3つの群は1時間に1個から3個程度の数しかありません。
水瓶座デルタ流星群自体の隆盛の数は多くはないものの、
同じ時期にやぎ座α流星群、みなみのうお座流星群など他の流星群も活動しています。
うまくいけば1時間あたりに最大で
20個から30個くらい出現する可能性もあります。
水瓶座デルタ流星群の特徴としては、
流れ星の流れる速度はやや遅めのスピードなので目視で観測しやすいです。
みずがめ座はどこ?見つけ方は?
水瓶座デルタ流星群の始点となる放射点(輻射点)は、
みずがめ座の近くにあるわけですが、みずがめ座はどこにあるんでしょうか?
みずがめ座の見つけ方は
- みなみのうお座
- 秋の四辺形
の2つを手掛かりにすると良いです。
みずがめ座自体はアルファベットの「Y」を横向きにしたような小さな形で、
みなみのうお座と秋の四辺形のちょうど中間くらいの位置にあります。
秋の四辺形は4つの大きな星が長方形に並んでいるので
比較的、見つけやすいと思います。
みなみのうお座には「フォーマルハウト」という大きな星があり、
秋の四辺形の西側の辺をそのまま下に伸ばした先にみつかります。
フォーマルハウト以外はかなり暗いので見つけるのは大変です。