葬式で遺族が白無垢(白装束)を着用しているシーンがドラマ「女系家族」に登場しました。
三姉妹が父の葬式のときに白無垢を着ていましたが、歴史的に葬儀で白い服・白い着物を着るような背景はあったんでしょうか?
葬式で白無垢(白装束)?葬儀に白い喪服・白い着物は?
ドラマ「女系家族」に関しては豪華さ、資産家と言う演出目的はあったのかもしれませんが、どうやら昔は葬儀の際は白を着るのが一般的だったようです。
朝ドラ「花子とアン」でも主人公が息子の葬儀に白い喪服をまとっていました。
現在でも台湾などでは白装束で故人を送る習慣があるようです。
中村勘三郎さん(18代目)の葬儀のときに奥様がお召しになっておられました。
維新後にキリスト教文化の定着により黒になったという説もあります。
でも昭和初期まではまだまだ白喪服も一般的でした。
既婚女性が旦那様のお葬式に着る白喪服は「二夫にまみえず(再婚しません)」という意味があるようです。
明治なのか昭和なのか徐々に黒が喪服と変わって来たようです。
一般家庭で弔辞の際に白無垢を着ると言うのは難しい面もあるからと思います。
ですから葬儀の際に白無垢は当たり前と言うことも本来はあります。
昔は白い布を藍に染めるのが大変だったようで黒は西洋の技術で染料が安くなった近代から喪服の色が白から黒に変わっていったようです。
江戸時代では簡単に手に入る喪服として、白い喪服が庶民の間で着用されていました。