もろはのやいば(諸刃の刃)ともろはのつるぎ(諸刃の剣)は同じ意味?
諸刃・両刃の意味の違いは?
もろはのやいば?もろはのつるぎ?諸刃の剣・両刃の刃?
広辞苑には「諸刃の剣」の項目に、「諸刃の刃(やいば)とも」と載せているので、
もろはのやいば(諸刃の刃)
もろはのつるぎ(諸刃の剣)
はどちらも同じ意味だと考えて良さそうです。
剣=刃と短絡すれば、そういう慣用句の崩れにつながることはままあります。
両刃の剣と諸刃の剣はどちらが正しいのかというと、両刃と諸刃の違いは、その刃の区分けの違いです。
諸刃は刀身の鎬部分から、片刃、片刃にわかれるという明確な区分が存在します。
両刃(もろは)とは刀などの両側に刃が付いている物です。
相手に向かって振れば、相手を切る事ができます。しかし反対側にも刃が付いているので、自分に向かって振ると、自分を切ってしまいます。
このことから「大きな利点はあるものの、同時に大きな危険性も持ち合わせている事」を意味します。
■「両刃の剣」もろはのつるぎの意味。
相手にも打撃を与えるが、こちらもそれと同じくらいの打撃を受けるおそれがあることのたとえ。また、大きな効果や良い結果をもたらす可能性をもつ反面、多大な危険性をも併せもつことのたとえ。
ちなみに、諸羽一刀流という剣の流派があります。時代劇で知られる旗本退屈男は、この正眼崩しが得意でした。