映画「天空の城ラピュタ」冒頭でムスカ大佐がモールス信号を打っていますが、どんな意味なんでしょうか?解読は?
ラピュタでモールス信号(ムスカ)の意味・解読は?
天空の城ラピュタのモールス信号は、一応暗号通信という設定のようですから、特に意味のない符号であっても問題ないのでしょうが、一つは試験電波を意味するVVVです
「VVV」はモールス通信をやる人なら誰でも知っている略号です。
試験電波を発射するときに使うもので、電話(「音響」を伝送するものは何でも「電話」です)の通信で発する「本日は晴天なり」と同じです。
ただ、、作中に登場するモールス信号は4回で、後の方で出てくるものは
「fidelity(忠実)」「manufacture(手作り)」「studio(スタジオ)」の意味があるそうです。
※最後の単語は「studio」ではないという説もあるようです。
■VVVのモールス信号
・・・- ・・・- ・・・-
・・・- ・・・- ・・・-
・・・- ・・・- ・・・-
です。VVVは実際の無線電信では試験電波に使う符号で正しくは事前に、EX EX EX DE 自局の呼び出し符号3回を送信し、だれかがQRTという符号(停波せよと言う意味です)を送らないか1分まち、QRTが聞こえなければVVVと自局の呼び出し符号を10秒送ります。
既存の通信に混信を与えないため、その周波数の聴取
その後EX EX EX DE 自局のコールサイン
混信を与える旨の通報がないことを確認するための聴取
その後やっと VVV VVV VVV DE 自局のコールサイン
などの手順で試験電波を発射するのですが、
このシーンでは役どころが外国の情報機関なので、いきなり手順やコールサインなしで、「この周波数を聴いている者、応答せよ」の意味で発信していたのだろうと思います。もし相手が出てきたら、一定の手順で、あらかじめ決めた合図の文字列を送り、その後暗号で通信を行うのだろうと思います。