フェアリーサークルとはナミブ砂漠に点在する謎のミステリーサークル
その正体は動物の仕業とか植物の出す毒にあると言われてきましたが、ついに真相が明らかになったようです。
フェアリーサークル(砂漠ミステリーサークル)とは?
ナミブ砂漠にフェアリーサークルの謎、その正体は植物の出す毒にあるとする新説が登場
アフリカ大西洋側に広がるナミブ砂漠には「フェアリーサークル(天使の輪)」と呼ばれる、不思議な光景をみることができる。
砂漠の中にも草原地帯はあるのだが、その中に植物の生えないむき出しになっている謎の地帯が点在しているのだ。それは直径2~15メートルほどの円を描いており、あのミステリーサークルを思わせる。
なぜこんな現象がおきているのか?これまで、「シロアリ説」や「気候説」など、さまざまな仮説が提唱されてきた。
https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52299555/
世界で最も古い砂漠といわれる「ナミブ砂漠」は日中の気温は40度近くまで上昇し、年間降水量はたった50ミリほど。
わずかな水分しか存在せず生きものが暮らすにはあまりにも過酷なナミブ砂漠には「フェアリー・サークル」(妖精の輪)と呼ばれるミステリーサークルが点在しています。
フェアリーサークルは草原と砂漠が交差する場所で発見されました。
草原の中に草が生えていない土壌がむき出しになった六角形状の部分があり、その周りにだけ高草が生え、ミステリーサークルを作り出します。
その大きさは幅2mから、35mになるものまであり、数百万ものサークルが砂漠に広がっています。
フェアリーサークル(砂漠ミステリーサークル)正体は?
ナミビア砂漠に点在するフェアリーサークル(砂漠ミステリーサークル)の正体はこれまで
動物の仕業
植物が出す有害物質
土壌の放射能
地中に潜む昆虫
などの他、超常現象などと類推されてきましたが、Natureに掲載された新たな研究によると原因が判明しました。
フェアリーサークルはシロアリと自己組織化する植物(養分を求め分散、群生する植物)という2つの生態的な力によって作り出されているそうです。
ナミビア砂漠に生息するプサモテルメス(Psammotermes allocerus)が植物を食べることによって土壌がむき出しになります。
すると、その部分に雨水などが貯めるようになり、植物同士の生存競争へと発展していきます。
水分に恵まれないナミブ砂漠の植物は水分を求める競争を強いられ、何kmも広がることができるような独特の生長パターンを構築。
周辺の植物はその下に根を伸ばし、水分の恩恵を得て背高く育ちます。
この水分を求めた激しい生存競争の中で、このようにパターン化されたフェアリーサークルが生み出されるのです。
植物とシロアリのコロニーが一種の共存関係になることでフェアリーサークルという網目模様のオアシスが出来上がるようです。