東京五輪2020では日本人の出場選手の中にも数多くの金メダル候補がそろっていますが、
中でもメダル獲得はほぼ確実で金メダル獲得を大いに期待されているのがスポーツクライミングの楢崎智亜選手。
スポーツクライミングには「リードクライミング」「ボルダリング」「スピードクライミング」の3種目がありますが、
楢崎智亜選手はいずれの種目でもワールドカップ1位(優勝)を獲得するだけではなく、
年間総合成績で全種目でランキング1位となる快挙を過去に2度も達成しています。
楢崎智亜wikiプロフィール
名前:楢崎智亜(読み方:ならさきともあ)
生年月日:1996年6月22日
年齢:24歳(2020年7月現在)
身長:169m
体重:60kg
出身:栃木県
中学校:作新学院中等部
高校:宇都宮北高校(最終学歴)
所属:Team au
手を伸ばしても届かない遠くのホールドに飛び移る「ランジ」を得意とする楢崎智亜選手は、
外国メディアから「ニンジャ」とか「フィジカルモンスター」と異名される選手ですが、
小さいころから地元で器械体操に通っていたそうなので、このころに下地ができたのかもしれませんね。
10歳になるとお兄さんがクライミングジムでクライミングをしている光景に心を打たれ、クライミング競技をスタートすると
数々のアマチュア大会でで上位入賞するほどの実力を持つようになり、高校卒業後は大学進学せずにプロフリークライマーになることを決意。
プロ転向してから2015年にはアジアユース選手権(ジュニア)のボルダリング種目で優勝を飾ると、
続いて2016年に行われた世界選手権(フランス)ではアジアでも日本人としても初のクライミング世界王者を獲得。
以降はボルダリング種目を中心に数々の世界大会で優勝を重ねていて、
直近ではスポーツクライミングのW杯「IFSC世界選手権」で2017年に続いて2019年も、
ボルダリング、リード、スピードの3種目の総合成績で世界ランキング1位となるコンバインド優勝(複合優勝)を飾っています。
楢崎智亜のスポーツクライミング動画
スポーツクライミングには、「リードクライミング」「ボルダリング」「スピードクライミング」の3種目がありますが、
楢崎智亜選手が得意としているのはボルダリング。
実際にボルダリングワールドカップで日本は国別で4連覇を果たしていますが、
楢崎智亜選手の活躍があってこその記録達成です。
楢崎智亜スポンサーは?
楢崎智亜選手が現在、スポンサー契約を結んでいるのは、
KDDI
ゼロスタート
といった会社がありますが、KDDIとはプロ転向した直後の2016年8月からスポーツクライミングのスポンサー契約を結んでおり、
楢崎智亜が所属するチームもKDDIが主体の「Team au」となっています。
楢崎智亜の兄弟は?
楢崎智亜選手には3人兄弟でお兄さんと弟がいます。
楢崎智亜選手よりも先にスポーツクライミングを始めたお兄さんはどうやら現在はクライミングを辞めてしまったようですが、
弟の楢崎明智(めいち)さんは同じくプロのスポーツクライミングとして活躍をしています。
楢崎明智選手と同じく弟の楢崎明智選手も「Team au」に所属しています。
楢崎智亜の握力は?トレーニングはチバトレ?
楢崎智亜選手の持ち味と言えば、ホールドからホールドに飛び移るダイナミックなクライミングスタイル。
海外から「ニンジャ」とも評されるそのスタイルは肩甲骨回りの筋肉(肩甲挙筋と菱形筋など)が特に発達しているだけではなく、
筋肉が柔らかくバネのようにしなやかだからこそ実現できるもの
楢崎智亜選手のトレーニング風景の1部を見ると、肩甲骨がまるで「翼」のように躍動している様子がわかります。
そんな楢崎智亜選手が実践しているトレーニングは通称「チバトレ」のアニマルフローのようです。
チバトレとは千葉啓史さんというトレーナーが開発したトレーニング方法で、
自分自身の身体の動きを理解して改善することを目的としています。
四足動物の動き+二軸の動きという全く新しい体幹トレーニング方法でyoutubeでも動画を見ることができます。
ちなみに、楢崎智亜選手の握力は並外れた強さじゃないかと感じる人も多いと思いますが、
実際には楢崎智亜選手の握力は「約50kg」くらいで20歳男子の平均的な数値より少し高いくらいで、
ほとんどのスポーツクライミングの選手も握力は際立って高いわけではないそうです。
楢崎智亜の戦績
■2018年
IFSC クライミング・ワールドカップ ヴィラール大会(リード) 3位
IFSC クライミング・ワールドカップ(ボルダリング)
IFSC クライミング・ワールドカップ(ボルダリング)マイリンゲン大会2位
IFSC クライミング・ワールドカップ(ボルダリング)モスクワ大会 優勝
IFSC クライミング・ワールドカップ(ボルダリング)八王子大会 2位
IFSC クライミング・ワールドカップ(ボルダリング)ベイル大会 3位
第1回コンバインドジャパンカップ 優勝
日本選手権リード競技大会 2位
第13回 ボルダリング・ジャパンカップ 3位
■2017年
IFSC クライミング・ワールドカップ(リード)廈門大会 2位
IFSC クライミング・ワールドカップ(リード)呉江大会 2位
IFSC クライミング・ワールドカップ(ボルダリング)ミュンヘン大会 2位
IFSC クライミング・ワールドカップ(ボルダリング)八王子大会 2位
IFSC クライミング・ワールドカップ(ボルダリング)南京大会 2位
IFSC クライミング・ワールドカップ(ボルダリング)重慶大会 2位
日本選手権リード競技大会 2位
THE NORCE FACE CUP 優勝
■2016年
IFSCクライミングワールドカップ(ボルダリング)優勝
ADIDAS Rock Stars 優勝
■2015年
アジアユース選手権(ボルダリング) 優勝(ジュニア)
■年間優勝
IFSC スポーツクライミングワールドカップ・ボルダリング(2016・2019)
IFSC スポーツクライミング世界選手権・ボルダリング(2016・2019)
コンバインド ジャパンカップ(2018・2019)
IFSCスポーツクライミング世界選手権・コンバインド優勝(2017・2019)
2019年のIFSC スポーツクライミングワールドカップではランキングに関わる2試合で
ボルダリング:1位を2回
リード:2位と6位
スピード:12位12位を2回
といった記録で総合優勝を果たしています。
楢崎智亜のシューズメーカーは?
スポーツクライミングでは「クライミングシューズ」と呼ばれる靴底がフラットな専用シューズがあります。
楢崎智亜選手は2018年まではアメリカのアウトドア用シューズ専門メーカー「ファイブテン」のクライミングシューズを愛用。
トップ選手の多くも「ファイブテン」を使用していて世界最強と評されるグリップ力とフリクション性を持つ独自開発素材の「ステルスラバー」が最大の『特徴。
楢崎智亜は「ハイアングル」という高剛性のソールを備えながら履きやすく、オールラウンドに高いパフォーマンスを発揮するモデルを使用していたようですが、2019年からは別のシューズに変えています。
楢崎智亜選手が現在使用しているのはUNPARALLEL(アンパラレル)というメーカーのクライミングシューズが多いようです。
2019年から「ファイブテン」の販売が「アディダスファイブテン」となったので、
もしかしたら用具提供で問題が起きたのかもしれませんが、
UNPARALLEL(アンパラレル)は2018年に日本に上陸したばかりの新しいカリフォルニアブランドのシューズで、
楢崎智亜選手はREGULUSU(レグルス)というシリーズを愛用しているようです。
高剛性のソールフレックスが足指をサポート
https://shop.goodbouldering.com/?pid=144779185
トウフック性能とつま先への入力を補助するエクテンドトウランド
剛性とフリクションのバランスに優れるRHラバー採用
ヒールカップにミッドソールを採用しヒールフック性能向上とつま先方向への入力補助
汎用性が高く踵から土踏まずまでフィット感に優れるヒール形状&スリングショット
ちなみに通常のシューズとクライミングシューズの違いは「ダウントウ」という形状です。
つま先のソールが鳥のくちばしのようなかぎ形に成形されているので、
障害物にひっかけやすく、足先のグリップが効きやすくなっています。
ソールが平面になっている「フラット型」やソールが反ったかたちの「船底型」などの違いや、
ソールに使用する素材の組み合わせでグリップ力を調整するといった工夫が施されています。