映画「風の谷のナウシカ」でナウシカがペジテのラステルを助けようと洋服のボタンをを外した後、目を伏せてまた洋服を着せますがナウシカはラステルの何を見たんでしょうか?
大火傷であれば服も燃えているはずですが拷問のあとでもあったのでしょうか?あれは何か意味があるのでしょうか?
ナウシカはラステルの何を見た?服のボタンをなぜ閉じた?死因は?
映画「風の谷のナウシカ」でペジテのラステル(アスベルの妹)をナウシカが瓦礫から助け出したシーン。
服を途中まで開けたナウシカが、「ハッ」とした表情を見せ顔をしかめると、ゆっくりと服のボタンをまた閉じています。
アニメや漫画では、明確な描写がありませんので、さまざまな説があります。
1.腐海の毒で肺が腐り、胸の辺りが変色していた
2.トルメキア軍による拷問(或いは性的暴行)の痕
3.クシャナやナウシカの父親と同じ病に冒されていた(おぞましい見た目だったので目を背けた)
4.ひどい怪我で助からないと思ったから閉じた
腐海の毒で肺が腐り、胸の辺りが変色していた
腐海の毒により肺が腐り、胸の辺りが変色していた可能性があります。ただし、短時間で皮膚まで影響が出るかは不明です。通常、吐血などの症状も見られるでしょう。
トルメキア軍による拷問(或いは性的暴行)の痕
ただし、拷問や性的暴行の痕跡に関する明確な描写はありません。
クシャナやナウシカの父親と同じ病に冒されていた
クシャナのセリフ「わが夫となるものはさらにおぞましいものを見ることになるだろう」と関連付けて、ナウシカの父親と同じ病に冒されていた可能性を考える人もいます。
しかし、ナウシカの父親の病気は石化(麻痺?)の病であり、クシャナの体の傷を指している可能性もあります。
また、クシャナが谷に来て腐海掃討の計画を話すとき、自分の義手をはずして「我が夫となるものは更におぞましきものを目にするだろう」と言います。
それはつまり、そういう間柄でしか確認できないような身体の部位まで人工的なものになっていることを示唆し、しかもそれがけっこう「おぞましい」という表現が当てはまるようなものだと想像できます。
故に、工業技術としてはクシャナの帝国にヒケを取らないものを持っていたと思われるペジテに於いても、同様な人工体技術があったと思われ、ラステルにもそしたものが施されていたと考えられます。
ひどい怪我で助からないと思ったから閉じた
胸が陥没(肋骨の骨折)していたり、内出血があったため助からないと思った可能性も考えられます。宮崎監督自身の発言によると、「血を出すと服が動くときに汚く見えるので、わざと血を出さなかった」とのことです。
絵コンテにも何も書かれていませんが、作画の前の段階のストーリーボードでは「胸に大穴が空いている」と明記してあったという説がみられます。
このころの宮崎氏はまだ血や傷を直接描くことに抵抗があり、遠回しな表現にしたら、抽象的でよくわからない表現になってしまったとも言われています。
SF的な話にしなければ拷問であるとか
毒によって体が変化しているとかでしょうかね
風の谷の住民に皮膚の硬化を見せているシーンがありましたし
環境汚染がテーマのようにも感じられましたので
毒なのかもしれませんね
ペジテのラステルの胸に考えられないような致命的な出血傷を発見したと言われています。
そのため、ナウシカはすぐにラステルの胸の服を閉じたのでした。
ナウシカの想いはせめて綺麗な姿で死なせてあげたいとの配慮からです。
ちなみに、ペジテのラステルがその後で積み荷を燃やしてと言いますが、それはかつて世界を火の七日間で焼いてしまった巨神兵が積み荷に積まれているからです。元々、ペジテのラステルは巨神兵を使って世界に猛毒を放出している腐海を焼くつもりでしたが、運悪く風の谷に墜落してしまいました。でも、このままでは強大な軍事国家に巨神兵を奪われ、世界の罪のない人々に危険が及ぶことは明白でしたので、ペジテのラステルは、巨神兵を燃やしてくれるように言ったのでした。
ナウシカでラステルとは?
映画「風の谷のナウシカ」でラステルとはペジテの王女でアスベルの双子の妹。
ペジテ市がトルメキアに侵攻されて、巨神兵の卵とともにトルメキアに向かう大型船に乗っていたところ、蟲に襲われて風の谷に大型船は墜落し、その犠牲となった。
両手を手錠のような鎖に繋がれていたことから、ペジテの王族とはいえ、敗戦国の捕虜として無理やりトルメキアに連れていかれたと思われる。
死の間際、原作版では助け出そうとしたナウシカに巨神兵の秘石を渡し、映画版だと積み荷の巨神兵を燃やすように頼み、ナウシカから「みんな燃えた」と聞いて、安心したように息を引き取っている。このことから巨神兵の恐ろしさを知っていて兵器として使用されるのを危惧していたと思われる。
ちなみに映画版の後半で、ペジテの女性がナウシカに着せた服はラステルのものであり、王蟲の子を人質にしていたペジテの青年は無抵抗で突っ込んでくるナウシカを見て「嫌だ……ラステルさん!」と呟いていた。
アスベルはラステルの兄でナウシカら、風の谷の人質を乗せてペジテへと向かうクシャナの船団に単身奇襲を掛け、腐海に墜落させるが、
コルベットに撃墜され自らも腐海に不時着して蟲に襲われていたところをナウシカに救われたことで行動を共にする。
父である市長とともに、トルメキアと対抗しつつ、腐海は制圧すべきであるとの考えを持っていたが、ナウシカと共に腐海の真実を知り、やがて同調していく。
トルメキア兵たちから解放された後は、ユパと共に風の谷に向かい、遠くからナウシカが起こした奇跡を見守る。
エンディングではナウシカと再会し、笑顔で彼女の活躍をねぎらっていた。スタッフロールでは、ペジテの住民と共に風の谷に移住して暮らしている様子が描かれていた。
まとめ:ナウシカはラステルの何を見た?服のボタンをなぜ閉じた?死因は?
ナウシカがラステルの洋服のボタンを外したのは彼女を助けよう容体を確認するためです。
帝国の飛行機は腐海の森に降りて虫を殺し、あの虫たちの反撃にあいました。ラステルは(墜落寸前にナウシカが見た格好では)腐海の森の毒胞子(虫たちの体にもたくさんくっついてます)を吸わないためのマスクをしていなかったため、肺が腐って死んでしまったのです(5分で肺が腐るというナウシカの台詞があります)。
ナウシカはそれに気づいて服を脱がしたわけですが、もう手遅れだったため再び服を着せたのです。
もう彼女を救うことができないとわかったナウシカは、腹部から胸部を露出させたままでは彼女を辱めることになるので、ボタンをしめて丁重に葬ってから去ったということでしょう。