netflix「呪われし銀（原題：Eight for Silver／英題：The Cursed）」について。
ウェアウルフを題材にしたゴシックホラーですが、どんなストーリーなんでしょうか？
- この映画は、R指定です。
- 暴力的なシーンやグロテスクなシーンが含まれています。
netflix「呪われし銀（Eight for Silver／The Cursed）あらすじネタバレ
呪われし銀は、ダークでスタイリッシュなホラー映画です。ホラー映画ファンはもちろん、人間ドラマやサスペンス映画が好きな人にもオススメです。
19世紀後半のフランス田舎町。残忍な土地男爵シェイマス・ローランは、居座る土地欲しさにロマの一族を虐殺する。呪術師の老婆は生き埋めにされながらも、彼の家族と村に呪いを解き放った。その後、村の人々は悪夢に悩まされ、シェイマスの息子エドワードは行方不明になる。悪夢で見た場所を掘ると、夢で見た通り、銀で作られた入れ歯が…。手にした少年は、自分の意志とは逆にそれを口にはめると…。近くにいたエドワードに噛みつき、行方をくらますが、その少年も殺害されて発見される。エドワードは屋敷に運ばれ、医師の治療も受けたのだが、その夜姿を消した。地元の人々は野生動物を疑うが、これらの調査を依頼された、病理学者のジョン・マクブライドは、森に潜むもっと不吉な存在を警告するのだが…。
netflix「呪われし銀（Eight for Silver／The Cursed）最後・結末
映画「呪われし銀」のラストシーンと結末について、教会での惨劇の後、両親を失ったエドワードとシャーロットは、ジョンに引き取られます。 シャーロットは教会に残っていた銀の弾丸3つをジョンに渡します。
物語はここで冒頭の第一次世界大戦のシーンに戻ります。 重傷を負ったフランス軍の大尉は成長したエドワードであり、彼の手術中に体内から銀の弾丸が発見されます。 この銀の弾丸は、彼が幼少期に教会で獣の姿の時に撃たれた弾丸だったのです。 銀の弾丸が取り除かれると、エドワードは息を引き取ります。
エンドロール後、年老いたジョンを、成長したシャーロットが訪ねます。 シャーロットはエドワードの体内から摘出された4つ目の銀の弾丸をジョンに返して映画は幕を閉じます。
この結末から、エドワードは銀の弾丸によってかろうじて人間の姿を保っていたものの、完全に呪いが解けていたわけではなかったことが分かります。そして、呪いの象徴である銀の弾丸は、再びジョンの元に戻り、物語は幕を閉じます。
netflix「呪われし銀（Eight for Silver／The Cursed）登場人物
- ジョン・マクブライド（ボイド・ホルブルック）：病理学者。妻と娘を獣に殺された過去を持つ。
- イザベル・ローラン（ケリー・ライリー）：シェイマスの妻。
- シェイマス・ローラン（アリスター・ペトリ）：残忍な土地男爵。
- エドワード・ローラン（コリン・モリス）：シェイマスの息子。
- シャーロット・ローラン（アメリア・クラウチ）：シェイマスの娘。
- アナイス（ロクサーヌ・デュラン）：ローラン家使用人。
- アルフレッド・モリエール（ナイジェル・ベッツ）：警察署長。
netflix「呪われし銀（Eight for Silver／The Cursed）見どころ
- ダークでゴシックな雰囲気: 19世紀のフランス田舎町を舞台に、霧に包まれた不気味な雰囲気を醸し出しています。
- 狼男の造形: 従来の狼男とは異なり、グロテスクでリアルな造形が特徴です。
- 人間ドラマ: 呪いによって翻弄される人々の姿が描かれており、人間ドラマとしても見応えがあります。
- クライマックス: 緊張感あふれるクライマックスシーンは、観客を最後まで飽きさせません。
■評論家レビュー
- 「ホラー映画ファン必見」 – The Hollywood Reporter
- 「ダークでスタイリッシュなホラー映画」 – Variety
- 「雰囲気抜群で、ストーリーもしっかりしている」 – Indiewire
まとめ：netflix「呪われし銀（Eight for Silver／The Cursed）
「呪われし銀」は、ショーン・エリス監督による2021年のゴシックホラー映画です。
物語の舞台は19世紀後半のフランスの田舎町で、人狼の襲撃に苦しむ人々の恐怖を描いています。
従来の狼男映画とは一線を画す、重厚な雰囲気と社会的なテーマを内包した作品です。映像美、音楽、俳優たちの演技は高く評価されていますが、物語のペースやロマの人々に対する描写には賛否両論あります。
あらすじ
物語は、シェイマス・ローラン男爵が土地の所有権を主張するロマの一族を虐殺する場面から始まります。 ロマの長老は、一族を守るために銀の義歯を狼の牙の形に鋳造し、虐殺後に生き埋めにされます。 その後、シェイマスの息子エドワードを含む村人たちは、悪夢に悩まされ始めます。 ある日、村の少年が銀の義歯を見つけ、それを装着したことで獣に変身し、エドワードに噛みついてしまいます。 エドワードは姿を消し、村には獣による犠牲者が増え始めます。
そこに、病理学者のジョン・マクブライドがロマについて調査するために町を訪れます。 ジョンは過去に同様の獣によって妻と娘を殺されており、今回の事件にもロマの呪いが関わっていると確信します。 ジョンは銀の弾丸を作り、獣を倒そうとしますが、事態は思わぬ方向へ展開していきます。
作品の特徴
- 重厚な雰囲気: 「呪われし銀」は、静かに進行する物語と陰鬱な映像美によって独特の恐怖感を演出しています。 フランス西部のシャラント地方でロケが行われ、ゴシックホラーとしての雰囲気が素晴らしいと評価されています。
- ユニークなモンスター: 登場する人狼は、従来の映画とは異なる、呪いによって人間が獣に変身したという設定を体現したデザインで、リアリティがあります。
- 社会的なテーマの暗示: 作品内には、白人による植民地主義や父親の罪といったテーマが描かれているという指摘があります。
評価と批評
「呪われし銀」は、批評家から概ね好意的な評価を受けています。
- 肯定的な評価:
- 従来の狼男映画とは異なる設定や演出が評価されています。
- 映像美や音楽、俳優たちの演技が高く評価されています。
- 特に、ケリー・ライリー、アリスター・ペトリの演技は高く評価されています。
- 否定的な評価:
- 物語のペースが遅く、盛り上がりに欠けるという指摘があります。
- 歴史的な設定に無理があるという指摘があります。
- CGIを使った獣の描写が不自然という意見もあります。
- ロマの人々に対するステレオタイプな描写が批判されています。
