「漁港の肉子ちゃん」で最後に肉子ちゃんがキクりん(キクコ)に「おめでとう」と言った意味は?
キクりんの血について肉子ちゃんがおめでとう、と言いますが最後は生理がきたということでしょうか?
漁港の肉子ちゃん 最後のおめでとう 意味は生理?
■「漁港の肉子ちゃん」あらすじ
お人よしでほれっぽい肉子ちゃんは男にだまされやすく、失恋するたびに娘のキクコと共に各地を転々とし、小さな漁港に流れ着く。そこで肉子ちゃんは妻に先立たれたサッサンが営む焼肉屋「うをがし」で働くことになり、母娘は彼が所有する漁船で暮らし始める。一方、地元の小学校に転入したキクコは、女子グループ間の人間関係に振り回されたり、一風変わった同級生・二宮と交流したりしながら、この町での暮らしになじんでいく。
西加奈子の「漁港の肉子ちゃん」で肉子ちゃんがキクりん(キクコ)に「おめでとう」と言った意味は生理がきたからです。
作中、必ず語尾に「!」がついていた肉子ちゃんでしたが、ラストの「おめでとう」のみ「!」がついていませんでした。
キクリンは同級生に比べ第二次性徴が遅いというシーンが比較的序盤にあったと思います。体がぺったんこ?のような…。
腹痛が起こった時、劇中ではお肉にあたったのでは…と言っていましたが、生理が来たことを暗に示していたことになります。
最後に生理がきたのは、生みの母親のことを知り、肉子ちゃんを恥ずかしいと思ってしまう自分自身のことも乗り越えたキクリンが、少し大人になったということを表しているのではないでしょうか。
まとめ:漁港の肉子ちゃん 最後のおめでとう 意味は生理?
「漁港の肉子ちゃん」で肉子ちゃんがキクりん(キクコ)に生理が来たことから「おめでとう」と言っていますが、漠然とした雰囲気や、実のお母さんとの関係などで察してほしいという場面でしょう。
途中で生理が来ないという描写があり最後に紅白まんじゅうが赤になってることから血を表現してるんじゃないでしょうか
この作品は、キクリンの成長の物語です。
アイドルペンギンのかんこちゃんや、海辺の三兄弟や、港の猫、トカゲ、蝶々、焼肉屋の死んだ奥さんの写真、などなど、キクリンがそれまで会話していた「彼ら」は、ぜんぶ子供特有の想像の世界での会話でした。それを、ラストで男の子が教えてくれましたよね。キクリンもその事実を受け入れ、理解しました。
思春期がきて、友達のことを嫌いになって、恋をして、盲腸になって、初めて泣いて、生理がきて、大人になったのです。
大人とはなにか、大人になるとはなにか、家族とは、なにか。これはそういう物語です。