ノーマルタイヤで雪道の限界は?緊急時に雪の降り始めでうっすらでも迷惑?違法?

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ノーマルタイヤで走れる雪道の限界はどのくらい?

ノーマルタイヤで走れる雪道の状態はうっすらと積もっている程度は大丈夫?

緊急時でもそもそも雪道をノーマルタイヤで走ると道交法違反になったりしないのでしょうか?

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ノーマルタイヤで雪道の限界は?緊急時に雪の降り始めでうっすらでも迷惑?違法?

雪が降ったらノーマルタイヤは「ぜったいNG」、JAFが注意喚起 時速30kmでも対抗車線に……

1月24日から日本列島に“最強寒波”が到来すると報じられている。普段は雪が降らない地域も降雪や路面の凍結が懸念される状況となり、JAF(日本自動車連盟)はTwitterで「雪が降ったらノーマルタイヤのクルマの運転はぜったいNG」と強い調子で注意喚起した。

 JAFは2017年に「雪道での旋回テスト」を実施。圧雪路の旋回コースをタイヤを替えて走行したところ、スタッドレスタイヤでは40km/hまで安定して走れたが、ノーマルタイヤのクルマはパイロンに沿って走れず、大きく走行ラインが膨らんだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bdeb88bf90016d43af52fe67b4516e466ee9ba0

ノーマルタイヤで雪道を走行するのは、スリップ事故や渋滞の原因となるため大変危険です。

ノーマルタイヤで積雪・凍結した道路を走ることは、運転者の義務を定めた道路交通法71条6号に違反します。

沖縄県を除く各都道府県の公安委員会は積雪、凍結時のルールを決めていて、いずれも、違反すると反則金(大型7千円、普通、自動二輪6千円、原付5千円)が科される場合があります。

それぞれの都道府県ごとの決まりについては、啓発を続けている日本自動車タイヤ協会のホームページにまとめられています。

たとえば、東京都の場合も、こう決められています。

積雪又は凍結により明らかにすべると認められる状態にある道路において、自動車又は原動機付自転車を運転するときは、タイヤチェーンを取り付ける等してすべり止めの措置を講ずること。

東京都道路交通規則

圧雪状態であれば、溝があるノーマルタイヤであれば思った以上に走れますよ。
4WDならば上り坂もそこそこいけるでしょう。

しかし、停止は全くダメです。
止まりません。

そして、カーブも全然ダメです。
時速10kmとかならともかく、曲がれません。

凍ってしまえば全然走れません。

基本的に積もったらNGです。

冬場、雪が積もる可能性があることを知りながらノーマルタイヤで運転する行為はお酒のんで運転するのと同じくらい危険な行為です。

3センチ位で雪が凍ってなければ、大丈夫と過信してはいけません。

気温が低いと、橋の鉄製の繋ぎ目や溝やマンホールの蓋が鉄製だったら氷っており見事に滑ります。

車は止まらず対向車や溝に行ってしまいます。

かなり路面を知り尽くし、運転も急な動きをしない人なら何とかなりますが、対向車もノーマルで不慣れなら事故率は高くなります。

また、路面全てが同じ状態ではありません 日陰で温度が低い路面だと変わりますので急に動かなくなった場合にはにっちもさっちも行かなくなります。

後ろの車は容赦なくクラクション鳴らしてきて ノーマルタイヤを見つけたら相当な罵声と押してでもどかせって言われるでしょう。

まとめ:ノーマルタイヤで雪道の限界は?緊急時に雪の降り始めでうっすらでも迷惑?

ノーマルタイヤで雪道の限界はどのくらいかというと、使用される車種、駆動方法(FF、FR、AWD)雪質に左右されます。

また勾配や路面状況、凍結路場の新雪や水を含んだシャーベット状の雪、粉雪や乾燥雪、轍、圧雪路上の新雪・・・・

平坦地なら問題なく走行できるのは5cm以下ですね。

10cmを超えると雪の吹き溜まりなどでバンパー等が雪を押してしまいバンパーの破損したり雪に突っ込めば亀状態で動きが取れなくなってしまいます。

凍っている雪の場合は車が凹んだりバンパーが割れたり外れたりします。

過信は禁物です。

雪の降り出したときに、雪道をノーマルタイヤで切り抜ける運転のコツは、とにかくゆっくり走る。急な上り下りはあきらめましょう。止まっても横に滑って行きます。

ひたすらゆっくり徐行です。これでもかっ!って言うぐらいゆっくりがいいです

『走り出すとき』

前輪駆動だったら慎重にゆっくりと。
後輪駆動のFR(エンジンが前にある)だったら、めっちゃ慎重にめっちゃゆっくりと。
後輪駆動のMRまたはRR(エンジンが後方にある)だったら慎重にゆっくりと。
四輪駆動だったらややゆっくりと。

『止まるとき』

全ての車で「え? そんなに手前から減速するの? 冗談でしょ?」というくらい手前から減速。メーターの速度を1km/h ずつ「34km/h…33km/h…32km/h…31km/h…」と読み上げていけるくらいゆっくり減速。交差点が路面凍結だった場合、スタッドレスでも信じがたい“滑走状態”になることがあります。そして、交差点というものは、そうなりやすいです。

『曲がるとき』

カーブのコツは、もう、低速しかありません。手前の直進で減速を終えて、カーブは一定速度のままがいいです。低速で。低速で。ひたすら低速で。

参考:ノーマルタイヤで雪道の限界は?緊急時に雪の降り始めでうっすらは?

雪国のドライバーにとっては当たり前のことでも、たまにしか雪道・凍結路を走らないという人にとっては、わからない事だらけ。

実際雪国のドライバーはそうした人達から見ると驚くようなスピードで雪道・凍結路を疾走してるように見えるかもしれません。

ただ走ってるのではなく経験に基づいたいろいろなテクニックを意識、あるいは無意識に使ってる結果です。

そんなノウハウやテクニックを少しでも伝えられればと思います。

1雪道・凍結路の種類と状況
2タイヤの種類と氷雪路への対応
3チェーンの種類
4スタッドレスタイヤの選び方
5スタッドレスタイヤの空気圧
6スタッドレスタイヤでの運転
7駆動方式による運転の違い
8その他の注意
9持ってると便利なもの
10駐車と発進の例

注意)ここに書いてあることは、個人的な経験と知識によるもので、この内容によって事故等が発生した場合でも、その責は負いません。

■雪道・凍結路の種類と状況
☆積雪の多い道路では、路肩の側溝や縁石・ガードレールが見えない場合があります。
知らない道路では路肩側に近づく事は避けた方が無難です。
また、除雪車が参考にしてると思われる路肩表示(赤いポールや赤い矢印等)が
道路幅の参考になります。

◎凍結路
☆どんなタイヤでも滑ってあたりまえ(スタッドレスタイヤ含む)

☆カチカチの氷より、溶けはじめ、凍り始めが一番滑る

☆凍結路に日光があたると、ツルツル度倍増。

☆橋の上は高速・一般道とも凍結多発ポイント(超キケン)

☆信号機有りの交差点は滑りやい危険ポイント。

☆夜間、路肩に雪があり、路面が黒ければ、ほぼ凍結路面。

☆トンネルの出入り口も凍結が多い

☆ノーマルタイヤでは自殺行為

状況によってはどんな高性能スタットレスを履いていても滑ります。
特に昼間の凍結路面や、朝の日の出時間帯の凍結路は危険です。
(氷が溶けはじめるような温度や状況が一番滑る。)
凍結路に日光があたってるような状況は最悪です。

また日中溶けた雪が凍る夕方から夜間にかけても怖いです。

濡れてるか、凍結してるのか迷うような状況は多々あります。
窓を少し開けて、タイヤと路面のから発する音を時々聞くようにすると
わかりやすいです。(水はじき音がしなくなると凍結)
水溜りらしき部分を通過するとき「バシャ!」って音してたものが、
「シャ!」って聞こえるのうになったら危ない状況です。
無音になったら、ほぼ完璧に凍ってます。

あるいは路肩に雪があって、路面が黒い状況で低温時なら、
凍結路面の可能性が高いです。

エアコン等で車外の気温をモニターできるなら、
凍結路面では約-6℃以上になると氷が溶けやすく危険、
また気温と路面の温度は違うので約4℃以下なら凍結の危険が増大と
覚えておいて下さい。(氷雪路では気温が高くなるほど危険)
(温度の目安は筆者の経験値によるもので、科学的に根拠のあるものではありません)
(外気温モニターは走行時じゃないと正確な数字が出ないものが多いので注意)

○凍結路
↑凍結した登り道
雪がまったく見られず真っ黒に見える事も多いです。
真っ黒な状態が「ブラックアイスバーン」状態であり、危険度が高いです。

凍結路
↑凍結した路面・ザラザラのようでも、走るとツルツルでです。
風が強い場所では磨かれて見た目もツルツルになります。
人が歩くのすら困難なくらいに磨かれる事もあります。

凍結の上にうっすらと雪
☆凍結路面より少しだけマシ

☆基本的には凍結路面と同じ

これも怖い状況です。
ただし、凍結路と比較して少し雪がのってた方が滑りにくいみたいです。
基本的には凍結路面なので、氷の溶け始めの温度や環境が一番危険です。
凍結路面と雪がある路面が同時に存在する場合、雪のあったほうが少しだけ滑りにくく感じます。

○乾燥路にうっすらと雪。
☆隠れた凍結スポットに注意

☆雪が舞い上がり、アスファルトがほぼ完全に見える程度なら、危険度は低い

☆交通量が多い場所では滑りやすい圧雪へ変身しやすい

☆もちろん、油断大敵

乾いた路面の上に薄っすらと雪が乗った状態。
アスファルトがうっすらと見えるような状態。
比較的に安全ですが、凍結箇所が点々と隠れてることがよくあります。

車が走った後に雪が舞ってアスファルトが見えるような状態なら、
スタットレスタイヤ装着時にはほとんど滑らないと思います。
(非凍結時)

ただし、交通量の多い道路では、わずかな雪が踏み固められて、
薄く滑りやすい圧雪へ変化しやすいです。

○新雪
☆ふわふわで浅い雪なら、危険度低い(スタッドレス装着タイヤ時)

☆ふわふわ雪が深くなると、ハンドルがきかなくなる可能性大

☆湿った雪では積雪量に関係なく、ハンドルがきかなくるること多い

☆車の床より深い積雪では動けなくなる可能性大

☆路肩の縁石等が見えにくい場合が多いので注意

☆風が強い場合不意に視界がなくなる地吹雪に注意

○ふわふわの新雪状態。
浅い積雪なら、比較的安全に走行できます。
1cmを超えるような積雪になると、ハンドルをとられやすくなります。
積雪が深いようならスピードは控えて下さい。

交通量の少ない道で、降雪時等によく見られます。
とりあえず走れると思いますが、車の床の高さを越えるようなら
動けなくなる可能性高いです。
積雪量が多い場合、ハンドルをとられたり、ハンドルがきかなくになることがあります。

○圧雪初期or 圧雪の上に新雪
☆スタットレスタイヤ 大活躍

☆走行後に雪煙が舞い上がるなら比較的滑りにくい

☆走行後に雪煙が舞い上がらないなら危険が倍増

☆湿った雪は さらに危険増加

☆風が強い場所では地吹雪が発生しやすい

☆信号機有りの交差点は滑りやい危険ポイント。

☆路肩の縁石や側溝が隠れてる場合があるので注意。

スタットレスタイヤが一番本領を発揮する路面状態。
(車が走行した後ろに雪煙があがるような状態)
慣れた雪国ドライバーなら乾燥路と同じような速度で走っています。

雪煙が舞い上がらないような状態の場合、湿気った雪か、
圧雪がかなり硬くなってる事が予想されrます。
この場合は滑りやすいので注意してください。

湿った雪(重くて雪煙にならない)は、ハンドルとられやすかったり、
スリップしやすくなります。

圧雪路面では、車が走行した後に雪煙があがるか、あがらないかで危険度が違います。
雪煙が上がらない時は、危険度が高いので注意してください。

雪煙が上がるような状態の道路で、風が強い時は地吹雪が発生しやすくなります。

○圧雪凍結(パカパカ固まってる)。
☆交通量の多い道路での定番

☆実は、雪のふりした凍結路

☆交差点等では、タイヤに磨かれて危険増大

☆峠や坂道で立ち往生する車が多発

雪がたくさんの車によって踏み固められて、また磨かれた状態。
凍結路面に近いような状態になります。
この状態の時に峠や坂道では登れない車による渋滞が発生しやすいです。

また、信号のある交差点等、車が発進、停止を繰り返す場所では、
スタッドレスタイヤに磨かれて、さらに滑りやすくなります。

実際には圧雪というより、圧雪の表面が氷になってるような状態です。

交通量の多い道では、降雪後すぐにこの状態になります。

また直射日光の当たる場所の圧雪等、少し気温が高いかなって場所の
圧雪はかなり滑ります。

凍結路に準じた丁寧な運転を心がけてください。

シャーベット(湿った雪の積雪)
☆グチャグチャ雪道は、ハンドルが取られる

☆グチャグチャ雪道はハンドルを切っても効かなくなりやすい。

☆湿った雪が深くなると、走行不能車 多発

☆気温が下がるとあっと言う間に凍結路

☆他の雪質でも、気温が上がるとシャーベット。

☆高速道路など融雪剤を大量に撒いてる道路では この状態になりやすい。

☆路肩の縁石や側溝が見えにくい場合が多いので注意

○水分を多く含んだ雪。 
浅い積雪でもハンドルを取られたりして危ないです。
またこの雪が深く積もると走行不能車が続出します。
また水分が多いので、気温が下がると簡単に凍結して怖い道路に変身します。

別の種類の雪道でも、気温が上昇し雪どけが進むとこの路面になります。

高速道路など融雪剤が大量に撒かれていると、
溶けた氷雪の水分でシャーベット路面になりやすいようです。

シャーベットの雪が深く積もった場合、チェーン装着が安心。

湿けった雪が降ってると、電線や枝に太く雪が着雪してたりします。
新雪時でも雪煙があがりにくい等の特徴があります。

雪どけの水が大量に路面に溜まってるような道路の場合、
他の車のあげる泥水状態のしぶきで視界がなくなることがあります。
水たまりが多い場合は注意してください。

○わだち
☆わだちはレール ハンドルをとられやすい

☆硬いわだちは、頑丈なレール

☆硬いわだちでフロアをこするようなら、走行不能の可能性あり。

☆とにかく減速すべし

☆場合によっては、わだちに乗り上げて走行する
その時わだちに不用意にわだちに滑り落ちないように注意

タイヤの後が溝になってる状態。
圧雪のわだちは、レールのような感じです。
ハンドルを取られないように注意して走行しましょう。

ワダチが深くて、硬い圧雪が車体のフロアに触るような状態では 走行不能になる場合もあります。

また硬いワダチを乗り越えたり、わだち越えの車線変更を行う時は、
十分に減速してからにしないと、最悪の場合コントロール不能状態になります。

狭い道でわだちが3本しかない事がよくあります。
そういった場所では譲り合いの精神で通行しましょう。
また、わだち3本で見通しの効かない場所では速度は控えめにしましょう。
(対向車が来た時大変です)

車の通行量の少ない狭い道では素直にワダチを走ったほうが安全かもしれません。
ワダチを外れると側溝があったりしますから。

■タイヤの種類と雪道・凍結路への対応
はじめに書いておきますが、冬に雪国へ行くなら4輪ともスタッドレスタイヤが常識です。

○ノーマルタイヤ
新品タイヤでも、雪道・凍結路面とも使い物にならない。
高速道路のゆるい登り坂さえ登れなかったりします。
普通タイヤの溝は主に排水の為のもので、雪や氷にはほぼ無力です。

ノーマルタイヤ+チェーンという手もあるが、チェーンを2駆の駆動輪にだけ装着すると、
走るのは走るが、スピンやドアンダー(ハンドルを切っても曲がらない)等が
発生しやすいので慎重な運転が必要です。

ノーマル+タイヤチェーンは本当に緊急用の処置です。

速度を控えめの安全運転をしてください。

○スタッドレスタイヤ
雪道・凍結路ともに、それなりに効きます。
ぜひ4輪装着を。(このタイヤの装着が雪国では常識)

ただし、ドライ路面及び、ウエット路面では普通タイヤより性能が低いです。

そして氷雪路面ではスタッドレスタイヤでも滑ります。

○スパイクタイヤ
国内では、環境問題等により使用されなくなったタイヤ。
雪道では現在のスタッドレスタイヤより劣るが、凍結した路面では強力なグリップを発揮する。
氷どころかアスファルトを削って環境問題を引き起こすようなヤツですから。
ただし乾燥した路面では火花を散らしながら滑ります。

オールシーズンタイヤ・スノータイヤ
正直なところ、筆者は使用した経験がありません。
ノーマルタイヤよりはマシなのでしょうけど、
凍結路や圧雪路での性能は低いのではと想像してます。

■チェーンの種類
雪に弱い車、減ったり古くなったスタットレスタイヤ装着車。
そして、深い雪(特にシャーベット)や急な登りでは絶大なる力を発揮するタイヤチェーン。

実際には4輪ともスタットレスタイヤを装着してる場合、出番はほとんどありません。

雪国に住んでる人にとって、タイヤチェーンは通常走行する為のモノでなく、
あくまでも非常用(スタッドレスで走れないような最悪な状況)です。
(意外にも雪国ではチェーンを持ってない人が珍しくない)

但し、駆動輪に荷重のかかりにくいFRタイプの1BOX、トラックでは必須かもしれません。

☆チェーンは基本的には駆動輪に装着します。
FFなら前 FRなら後ろ。  4WDの場合は取り扱い説明書参照。

一般的にチェーン装着車は、スタッドレスタイヤだけで走行してる車より
速度が低くなりがちです。 
実際、この速度差から追突事故というのもあります。
チェーン装着時は後方にも気を配り、明らかに速い車が後方に来た時は、
安全な場所で抜かせてあげる気配りも必要だと思います。

○樹脂製チェーン(非金属チェーン)
スパイクピンのあるものは凍結路面でもききます。

とりあえず雪道走行に不安のある非降雪地域住みの方が
雪道をドライブするにはお勧めのチェーンです。
(高速道路を多く利用する人にも推薦)

亀甲パターンなら高速道路で使用しても不快感は少ないです。
(各チェーンの使用説明書に従って下さい)

取り付けが簡単なタイプでは、タイヤを均等の覆ってくれないモノがあります。
これらは、効きが弱くなると同時に、走行時の振動等も多くなります。
なるべくネット状にタイヤ全体を覆うようなチェーンを選んでください。

また一部高速道路の長いトンネルでは、非金属チェーンでないと通行できないようです。

○金属亀甲チェーン
雪道走行の機会の多い人にオススメしたいタイプ。
チェーンを構成するリングが大きいほど深い雪に効きます。
運転しての快適性(乗り心地や振動)はリングが小さい方が良いです。
非金属チェーンと同様、ネット状に全体を覆うようなチェーンをおすすめします。

丈夫で、価格も比較的安価です。

また金属チェーンはイザという時の牽引ワイヤーになるかもしれません。
(脱出用と考えて長距離の牽引には絶対使用しないで下さい)

○金属ラダーチェーン
ハシゴチェーンとかゲタチェーン等とも呼ばれてます。
とにかく前に進むということに関しては最強。
しかし横滑りしやすいのと、とにかく振動や騒音がすごい。
進むということ、安全に走れるということは違うって実感させられるかもです。
価格は一番安いです。

40Km/hくらいの速度までだと思います(各チェーンの使用説明書に従って下さい)

○布チェーン
タイヤに布を被せるような形状のチェーンで、近年では国内自動車メーカーの純正オプションと
しても採用されています。

外見からの想像では、凍結路面・薄い(浅い)積雪になら対応するのかもです。

筆者は使用した事がありません、経験のある方レポートをお願いします。

■スタッドレスタイヤの選び方
定説では、大手メーカーのタイヤの性能差は少ないと言われています。
その中でもブリヂストンのブリザックを支持する人が多いようです。
個人では性能の比較ができないので、ネット上の口コミが参考になると思います。
口コミでは褒める部分よりネガティブな意見の中に大切な情報があるように感じてます。
販売店は基本的に「売りたいモノを褒める」と思われます。

大きく分類すると乾燥路面でも違和感の少ないもの、氷雪路面での性能を追求したものに
分類できるかもです。 この辺は販売店等にお問い合わせください。
1シーズンに氷雪路面の走行がほんの数回というなら前者のタイプが普段快適と思われます。

サイズは装着する車の標準サイズか、ワンサイズ落としたものを選ぶのが基本です。
詳しくは専門店に相談してください。

◎タイヤの幅
タイヤの幅(太さ) に関しての考察を書いておきます。

幅が広いと接地面積が増えて凍結路面では有利なような気がします。
ただし積雪路面では幅がそのまま走行抵抗になり(4WD除く)走りにくくなりそうです。
それと、単位面積あたりの加重が減るのがどう影響するか・・・。(軽い=効かない)

幅が狭いと接地面積が減りますが単位面積あたりの加重が大きく、効きそうな気がします。
雪道を走行するときの抵抗も少なくて済む事になります。

私はどちらが良いのか明確な答えは持っていません。
他の人の意見を参考にするなりして選んでみてください。

○スタッドレスタイヤは慣らしが必要
またスタッドレスタイヤの性能を発揮するには、慣らしが必要になります。
これは、ゴムの劣化を防ぐコーティング等があるからと言われています。
これにより、タイヤゴムにある様々が工夫が新品タイヤでは表面に出ていないらしいのです。

目安としては装着して乾燥路面を100Km程度かと思います。
積雪路面では、あまり問題になりませんが、
凍結路面などでは慣らしをしないと性能が出ないものがあります。

(最近では、新品時に凍結路面でも効くように、すぐに磨り減る細かい溝を刻んだタイヤが多くなってます)

また慣らしの時の表面の減り方を見て、空気圧を調節するといいでしょう。
もちろん均等に減るのが理想です。

○その他の注意点
スタッドレスタイヤは乾燥した路面及び、雨天時の路面においては、
ほとんどの場合ノーマルタイヤより性能が低いです。

特に雨天時の性能は低いです。

またスタッドレスタイヤの寿命は、減ってなくても3年くらいと言われています。
これは古くなるとゴムが硬化して効きが弱くなるからです。

オフシーズンの保存時には、ゴムの劣化を防ぐ為に直射日光を避けて、
涼しいところで保管するようにしてください。

■スタッドレスの空気圧
スタッドレスタイヤは、柔らかいゴムと深い溝が刻まれているので、
ノーマルタイヤと比較してグニャグニャした感じがあり、
運転するのに違和感を覚えることがあります。

それを嫌って、空気圧を高めに設定する人も少なくないようです。

また一部のタイヤショップでは、購入時に標準より高めの空気圧にする場合が
多いように見受けられます。
これは低いと苦情が来るけど少し高い分には苦情がこないってことらしいです。
タイヤ交換の場合は自分の自動車が指定してる空気圧を伝えましょう。

乾いた路面ならあまり問題になりませんが、凍結路や積雪した路面では
空気圧を高めるという行為が、極端にスタッドレスタイヤの性能を低下させてしまいます。

空気圧は装着車指定の空気圧か、それより少しだけ(-10%前後まで)低めにしましょう。
(理想はタイヤの内側から外側まで均等に減ってくような状態)
(走行中のスタットレスタイヤを横から見るとわかるのですが、スタットレスは
路面に接するタイヤの外円がつぶれて10~20cmくらい接地するみたいです)

■スタッドレスタイヤでの運転
基本
雪道・凍結路ではスタッドレスタイヤでも滑ります。
常に滑りやすい路面を走行してるんだという気持ちを忘れない事が大切です。

○タイヤを転がす感覚で
スタッドレスタイヤ運転のコツは、タイヤを常に転がすよう意識することです。
加速時でも、曲がっている時でも、あるいは減速中でも、タイヤを転がす感覚を 意識してください。

スタッドレスタイヤに限りませんが、タイヤは転がってる時に性能を発揮するのです。
ロックさせたりABS効きまくり・空回りの状態は、タイヤの性能を発揮してるとは言いがたいです。

特にスタッドレスタイヤは、雪をかみ排出、氷面の水分を吸水して排水という動作を、
タイヤが回転することにより行ってます。 

○車はトラクションをかけてる時が安定
自動車の特性としてトラクションがやんわりかかってる(やや加速傾向)にある時に
車の挙動が安定します 。
特にFFや4WD車ではその傾向が顕著です。
その特性を利用するには、安全な直線や平坦な箇所で十分に減速をして、
不安定になりやすい曲がり角やコーナーでは軽くトラクションをかけながら走れるように
心がけましょう。
コーナーリングの基本スローイン (少しだけ)ファーストアウトの実行です。

○登りや下り
下り坂はエンジンブレーキが基本ですが、
極端にエンジンブレーキをかけすぎない速度で進入しましょう。
FFや4WD車はエンジンブレーキで前輪がロックすると危険な状態に陥ります。

登り坂では、アクセルを一定に保つのがコツです。
踏み込んだり戻したりすると、駆動輪がスリップして登れなくなることがあります。
FR車の場合、多少後ろが左右に振られたりしますが、
極端じゃない限りはハンドル(カウンターステア)で調整しながらアクセルは一定にします。
FRがこのような状態になったときにアクセルを戻したりすると登れなくなる可能性が高いです。
(もちろん大きく横を向いた時には諦めてアクセルを戻して停車してください)

下り坂などで前輪をロックさせないで減速させるのに、ハンド式のサイドブレーキを使うという手もあります。
但し、足踏み(ペダル式)のサイドブレーキは危険です。
またハンド式でもブレーキのロックをフリー(解除)してる状態で操作します。
(強く使用するとスピンの原因になります。 自信のない方は使用しないこと。)

「曲がってる時にブレーキを踏まなくて済むように直線で減速」を特に心がけてください。
曲がると減速という2種類の仕事をタイヤにさせると滑りやすくなります。

○下り坂の渋滞
下り坂での渋滞は傾斜にもよりますがかなり危険です。
下り坂は慎重に低い速度で走る事が多く、意外にも渋滞ポイントになります。 

凍結や固い圧雪の時は車輪が完全に停止していても歩くくらいのスピードでズリズリ滑りながら前に進む事があります。(一度完全に停止してから車がズリズリ滑り出す事もあります)
登り坂ならアクセルを踏む事で後退を防ぐ事も期待できますが、下り坂で滑り落ちてる時には何もできなくなります。 (バックギア(R)にチェンジしてアクセルを踏むのも手ですが、後ろに車がいる場合にはかなり危険です。)
対処方法としては車間距離を十分に取る、最悪の場合、ワザと深い雪に乗り上げたり、ガードレールに当てて止まるという事が必要になるかもです。
滑りやすい急な下り坂での渋滞の時は、車が停止できない時の逃げ場所を常に考えておきましょう。

実際雪国では、氷雪路面の下り坂では車間距離を長すぎかなってくらいに取っています。。

○マイペースで(自分の技量にあった速度で)
氷雪路を運転する場合は、素直な気持ちで運転してください。
怖いと思ったら速度を落とす、無理に他の車や流れに合わせる必要はありません。
あなたが怖いと思ったら、その道は怖いのです。
但し、明らかに自分が流れを妨げてると思ったら、安全な場所に停止したり徐行したりして他の車を先に行かせてあげましょう。

道を譲る時には、平坦(登りでも下りでもない)見通しの良い直線でウインカーを左にあげて、減速しましょう。
左側に寄せる場合、走行ラインと外れる事によりハンドルを取られたりしやすいので、十分に減速しながら左側に寄せましょう。

○その他
実は、スタッドレスタイヤで走行した後の路面は、どんどん滑りやすくなる傾向にあります。
少しだけ、多くの車の走行ラインから少しだけ外れて走るというのも安全に走る為のコツです
但し走行ラインから外れた雪の厚みが極端にある場合等は危険です。
また、路肩方向には思わぬ罠(障害物やふた無し側溝など)が隠れてる場合があります。
凍結路面
写真のような状況(黒い部分は凍結)なら、白い部分にタイヤを乗せたほうが
滑らない。

アクセル・ハンドリング・ブレーキなど・全ての操作を滑らかに丁寧に行うのが、
スタッドレスタイヤ装着車の基本です。

○滑り具合を体感しておきましょう。
筆者がよくやることなのですが、
積雪や凍結の時には車庫を出てすぐの近所の道路で思いっきりブレーキを踏んで
わざとタイヤをロックさせてその日その時の滑り具合を確認してます。

周囲の安全を十分確認して人が歩くくらいのスピードから
急ブレーキをかけて滑りを体感してみてください。

今自分のいる路面がどのくらい滑るのか、ブレーキはどのくらい効くのかというのを
体感してから走るのはスムーズな運転と安全に大きく役立つと思います。
(限界を知らないのは怖いんです)

体感や体験に勝るノウハウはないと思ってます。

初めてこれをやる場合、いきなり路上ではなく広い駐車場等で体験してみてください。
周囲の状況をよく確認して安全と思われる状況で行ってください。

極端な例ですが、滑らないように運転すると滑った時に怖いので、
ワザと滑らせながら走行するということもあります。
急に滑るより最初から滑っていた方が扱いやすいんですよね^^;
でも、わざと滑らせて走行することはこのページを見るような方にはオススメできません。

○ハンドルが効かない状態からの事故パターンの例。
1)カーブに差し掛かってハンドルを切るが曲がらない。
2)慌ててさらにハンドルを切りこむ ・・・←<多くの人がこの対応になるかな?
3)↑の動作によってさらに曲がりにくくなる。 ・・・←<実は上の操作は多くの場合さらなる事態悪化の種
4)滑りながらも速度は落ちるので突然前輪のグリップが回復 ・・・←<実はここからが本当の恐怖
5)慌てて大きくハンドルを切ったのぶん車が急旋回開始
6)慌ててハンドルを戻す あるいは逆ハンドル(カウンター)状態まで・・・。
7)車は蛇行祭りに突入。  ハンドル操作もお祭り状態。
8)車が安定するのが先が、事故になるのが先か運次第。

*上手な人は6~7の初期で車を安定させますが・・・。
*さらに、最初にハンドルへの手ごたえがない時は
ハンドルを切りこまずアクセルを抜く等でグリップが回復するのを待つのが
良い回避方法かもですが、いきなりそれを万人に勧めるわけにもいかないので・・・。
こんな事にならないようにカーブや曲がり角の手前で十分に減速を。

■駆動方式による運転の違い
最近の車はトラクションコントロール・姿勢制御等が積極的に行われているので、
必ずしも以下に書いてある事が当てはまらない場合があります。

○FF ~優しく進行方向へ引っ張るように運転~
☆危険箇所は前輪で引っ張るようなイメージで運転
FFとか4WDのように操舵する前輪に駆動がかかる車は、
コーナーの手前でしっかり減速するのが基本。
トラクション(前に加速しようとする力)がかかってる時が一番安定します。
カーブや交差点では、やんわりアクセルを踏みながら、
前輪で進行方向へ優しく引っ張るようなイメージで走ってみましょう。

特に下りでは、直線のうちにしっかり減速しましょう。
ちょっと減速しすぎかなってくらいがいいです。
とにかく、コーナーや曲がり角でトラクションをかけられる余裕を作るのが
FF 4WDのコツだと思います。

なぜかというと、FFや4WDのようにエンジンブレーキが前輪にもかかる車は、
コーナーなどを曲がってる最中にエンジンブレーキ状態が続くと、
前のタイヤがロックしやすくなります。 
氷雪路面では前輪がロックすると「曲がらない」という事になり危険です。

車はトラクションをかけてる状態が一番安定する。
これを頭に入れておきましょう。

注意)急激に加速するようなトラクションのかけ方は逆に危険です。
現在の速度を維持するか、ほんの少しだけ加速するような感じが良いです。

車が安定する直線でしっかり減速して、
不安定になりやすいコーナーや曲がり角で、
トラクションをやんわりかけて少し進行方向に引っ張るように確実に曲がって行くのが、
上手なFF,4WDの走り方でしょう。

FFで前輪だけチェーン。
後ろはどうでもいいやなんて話をたまに聞きますが、
それは大きな間違い。
FFで後ろのタイヤがスリップすると、蛇行はもちろん、
運が悪いと簡単に後輪が前輪を追い越してしまします・・・。
後輪が前輪を追い越してしまう状態ってのが、つまりスピンです。

○4WD ~いざって時アクセルを踏めるくらいに ゆっくり走るのがコツ~
☆危険箇所でアクセルを踏めるくらい、普段は速度を落として運転
基本はFFと一緒です。(上のFFの項目をご覧ください)
4WDを過信しないこと。
スポーツ系のプロドライバーは別として普通の人にとっては
4WDこそスピード控えめで運転する必要があるのです。
(メーカー等の植え付けたイメージに惑わされないように)

4WDは、常に軽い加速状態にあると安定します。
危険な箇所でやや加速状態orニュートラルな状態にするには、
それ以前にしっかり減速しておく事が必要です。
この点から4WDこそ、雪道ではゆっくり走るべき車と言えます。

特に下り坂では、エンジンブレーキが4輪にかかる場合、
4輪同時ロックなんてことになりかねません。
4輪同時ロックというのは、コントロール不能状態です。
特に下りではトラクションをかける余裕を持てるように、安全な直線で
しっかり減速して余裕を持つ運転を心がけましょう。

雪に強いイメージの4WDですが、
減速傾向時は他の方式よりも不安定になりやすいです。
4WD車の鬼門は峠の頂上です。
加速して登ってきて、さぁ下りだというのでアクセルを一気に緩めると、
エンジンブレーキで4輪ともロック・・・スピンして事故というのを何度も見ています。
4WDは急激なエンジンブレーキがかからないように特に注意してください。
峠に限らず、加速状態から減速状態に移行する時が危険です。

4WDは停止しても、その後発進が簡単という安心感があるのですから、
ゆっくり走るように心がけると良いかもしれません。
危ない!って思える時にアクセルを踏んで挙動を安定させることができる人が
上手な4WD乗りだと思います。

○4WD(各種トルク自動配分)
基本的には、滑りを検知すると他の車輪に駆動を伝える方式なので、
トラクションをかけてる時が一安定してると言えますので、
4WD車の運転方法に準じると思います。
但しアクセルを抜いてる(減速傾向)にある時はベースとなる駆動方式と
同じような挙動を示すと思われますので、ベースとなる駆動方式を参照してください。

○FR ~発進加速が鬼門 一定の速度を保つ走りを心がける~
雪に弱いイメージのFR。 その理由はズバリ トラクションがかからない。
前に進まない、発進できない、加速すると蛇行するなどです。

でも、実は前後の重量バランスの良いFR車はイメージ程雪に弱いものでもありません。
(後ろが極端に軽いバンやトラックのFR車は本当に走りません)

私の印象ではバランスの良いFR車は、雪道においてもコントロールしやすいです。
前輪がフリーなために、エンジンブレーキで前輪がロックってこともありません 。
これは、エンジンブレーキを多用する下りで効いてきます。

ただし、前輪で駆動しないので、FFや4WDのようにコーナー等で、
曲がる方向へ引っ張る感覚の走りができません。
コーナー等では、アクセルはニュートラル(加速でも減速でもない)状態を心かげます。
コーナーで加速する状態になると、前輪の加重が減って曲がらなくなったり。、
あるいは、突然後輪が外側へ吹っ飛ぶこともあります。

また、FRに限った事ではありませんが曲がり始め、ハンドルの切り始めの時に
やや減速傾向にあると、アンダー(曲がらない)が出にくくなります。
加重を操舵輪である、前輪にかけるという意味合いです。
フットブレーキは、前輪がロックしやすいので注意してください。

また滑りやすそうな坂道や交差点で停止するときに、
少しでもトラクションのかかりそうな場所で停止しましょう。
ツルツルに磨かれたワダチやタイヤの跡から少し左右にずらすような感じ。
発進できなくてほかの車の迷惑にならないように、
少しでもトラクションのかかりそうな所を選んで停止してください。

FR車の場合、後輪に加重をかけるために、後部におもりになる荷物を載せておく、
ドライバー以外の乗員を後部座席に座らせる等は常識的に行われてます。
ほとんどのFR車はガソリンタンクが後方にあると思いますので、
燃料を満タンにして重さを稼いでおくというのも良いですね。

また車間距離を大きくとり、FRが苦手とする停止から発進という動作が少なくて済む
滑らかな運転を心がけましょう。、
停止する時に、位置や車間が少し不自然になっても発進しやすい場所に停止しましょう。

MR ~もし滑り出すとシロウトの手に負えないらしい~
ミッドシップ・リアドライブの車は、運転したことがありません。

たぶんFRに似てると思いますが、重心の関係でFRより安定して走れると思います。
フロント加重の軽いので、加速しながらハンドルを切るとアンダーが出そうな感じがします。
聞いた話ではミッドシップの車は、スピンするとコマのように回るそうですね。

雪道の基本、なめらかな運転を心がけてください。

軽自動車
駆動方式ではありませんが、軽自動車について。
軽自動車は車重が軽く、ホイールベースが短いのが特徴です。
この為、氷雪路面は少し苦手になります。
安全運転を心がけて下さい。

車が軽い=タイヤが食いつかない ホイールベースが短い=不安定な挙動

■その他の注意
ワイパー ★★★
降雪時は、ワイパーに詰まった雪や氷がガラスにワイパーを密着させるしなやかな動きを阻害して
ふき取りムラの発生など窓を拭き取る能力が低下します。
時々安全な場所でワイパー軽く叩くなどして、付着した氷を落としましょう。
雪用(冬用)ワイパーは全体がゴムで覆われていて、氷雪付着による性能低下を防ぎます。
少し高いですが、雪国へドライブなら是非装着しておきたいものです。

長時間の駐車時には、ワイパーを立てておきましょう。
ワイパー窓が凍結して固着した状態でワイパーを動かすと破損する可能性があるからです。

駐車の後、凍ったウインドウをいきなりワイパーでガリガリ拭き取ろうとするのもの、
よくありません。 10分程度暖気して、車内(窓)を暖めてからワイパーを使いましょう。

とにかく、視界の確保は安全運転の基本。

LEDランプ ★
LEDテールランプ等は、発熱量が少なくレンズに付着した雪が溶けないことがあります。
時々安全な場所に停車して、テールランプ等に付着した雪や氷を取り除きましょう。

忘れがちがテールランプですが、追突されない為には重要です。

自分の車の屋根の雪 ★★★
屋根に積もった雪は時々落としましょう。
屋根に積もった雪はブレーキの時にフロンドウインドに滑り落ちてきて、
視界ゼロの状況になったり、ワイパーを破損させることもあります。

また屋根から大量の雪がフロンドウインドウに滑り落ちてくると、
ワイパーの力では雪を払えない事が多々あります。
こうなると手で払う等が必要ですが、この間前方視界はありません。

トラックやバス後ろ ★
雪の降ってない時でも、積雪地域方面から走ってくる大型のバスやトラックの直後の運転は
なるべく避けましょう。(大きな雪や氷の塊が落ちてくることがあります)
特に高速道路が危険です。
大型のワンボックスカーについても危険と言えます。

凍った雪の塊が車体に当たるのを考えると怖いです。

また大型トラックが雪のない高速道路でチェーン走行してる場合がありますが、
雪のない路面ではチェーンの磨耗が激しく切れて飛んで来る事もあるようです。

雪国での大型車の後ろって基本的に怖いのです。

但し、地吹雪等で極端に視界が悪い場合は、車高の高いトラック等の後ろの方が
安全な場合があります。 
車高が高いと地吹雪の影響を受けにくく彼らは一般の車より視界が良かったりするからです。

地吹雪
↑地吹雪状態。 この状態で夜間ならほとんど視界なしです。

降雪時はライト点灯 ★★
降雪時は、昼間でもライト点灯しましょう。
自分が見る為ではなく、相手に自分の存在を知らせる為です。

地吹雪 ★★★
突然地吹雪に巻き込まれても、急ブレーキは避けましょう。
地吹雪に巻き込まれると、自分の車のボンネットの先も見えない状態になたります。
追突しない、追突されないために、お互いを信じて緩やかに減速しましょう。
単発的な地吹雪ならいいのですが、地吹雪が長時間続くような状態では、
安全な場所に停車して走らせないというのもテクニックです。

数m先が見えない地吹雪は運転不能状態と考えるべきでしょう。
無理して走って事故を起こさないのは、単に運がいいだけくらいに考えたほうがいいです。

どうしても、走りたい場合、視界の良い大型トラックやバスの後ろにつけると走りやすいかもです。

積雪の深さ ★
基本的に走行する路面の積雪が車のフロアより高くなる状態は避けましょう。
フロアやバンパーくらいの高さになると走行できない車が多いと思います。

またフロントエアロパーツ等を壊してしまう可能性も高くなります。

タイヤハウス ★
新雪等の柔らかい雪の上を走ると、タイヤハウスの中に雪がこびりつきます。
これが凍って固まると、足回り(ショック)の動きにが変になったり、
前輪の場合、ハンドル操作に支障をきたす場合もあります。
詰まってるようなら、何かのついでに停車した時に落としておきましょう。

棒状態のモノを使うと簡単に落とせます。

フロントグリル ★
フロントグリルのラジエター冷却用空気の取り入れ口が雪で詰まってないか時々点検しましょう。
もちろん、詰まっていたら取り除いておきます。

これが原因で寒い雪の中でオーバーヒートなんてもことあります。

融雪材(塩化カリウム) ★
昨今、降雪や凍結のある地域では、大量の融雪材がまかれます。
これが乾いた路面に転がっていると、砂のように滑りやすいので注意してください。

また塩カリは基本的には塩ですから、ボディーに錆びを生じやすくさせます。
塩カリが大量にまかれた路面を走った後は、ボディーの下回りも洗車しましょう。
基本的に雪国の幹線道路、高速道路を走った後は、相当付着してると考えて間違いないでしょう。

ディーゼル車の場合は燃料はなるべく現地(寒いところ)で多めに給油★★
軽油は意外にも凍りやすく、地域によって凍結温度の調整具合が違うモノが供給されてるようです。
寒い地域に長時間滞在する場合は、その地域で給油した方が無難です。

■持ってくと便利なもの
◎スノーブラシ 窓やボディの雪を落とすツール 必須アイテムかもしれません。
窓の氷を落とせるモノがいいです。数百円~数千円くらいまでいろいろありますね。
1mくらいの棒状のモノが使いやすいと思います。

◎サングラス。  晴れた日の雪景色は恐ろしく眩しいです。

◎-20度~-50度くらいでも凍結しない、冬用ウインドゥウォッシャー液。
車のウォッシャータンクに入れておくというのは常識ですが、
500mlくらいのペットボトルに入れて車内に常備しておくのも良いです。
長時間駐車して窓が凍結した時に、そうしたウォッシャー液を直接かけると、
氷を除去しやすくなります。

◎外作業用の防寒着。
とにかく緊急時には車外に出る必要があるでしょうから・・・。

◎毛布・タオルケット、タオル。
使い道いろいろ、雪国では道路状況により車内泊も珍しいことではないし。
またスリップした時に路面にひいて、脱出ツールにもなります。

また万が一事故を起こした後、車内でヒーターを使えるとは限りません。

◎スコップ
使わないですめばいいけど、イザという時にはかなり役立ちます。
角型のモノより尖ったタイプのほうがお勧め。

◎緊急脱出板
雪道でスタックした時に、スリップしたタイヤの下に引く板。
数千円で購入できます。

◎手袋
冬に限らず常備しとくと便利です。

◎牽引ロープ
使いたくないものですが・・・。

◎ブースターケーブル
雪には関係ありませんが、冬場はバッテリーにもつらい季節。
接続方法 1、救援車+ 2、故障車+ 3、救援者- 4、故障車エンジンブロック
特に4の接続はバッテリーから少し遠い所が良い(接続時の爆発事防止)
+-は絶対にショートさせないように。(はずす時に油断しないように)
接続してもすぐにセルを始動せず、数分経過してからセルを回したほうが良いです。

◎懐中電灯
LED式のものだと、電池持ちがいいので、長期間車内放置でも安心。

◎飲み物
冬場の長時間ドライブは乾燥した空気の中でヒーターを使うことが多いの
想像以上に喉が渇きます。

■駐車と発進の例

屋外駐車後 降雪時の発進例
路面の状況や気温を確認しつつ車へ向かいます。
ドア周辺の雪を落とします。
ドアを開けてエンジンをかけます。
オートエアコンでは最初風が出ないので、強制で風を出すようにします。
(デフ(曇り取り)状態がおすすめ)
ボディーや窓の雪をスノーブラシ等で落とします。
特に、ライトやテールランプ付近、タイヤハウスに雪が詰まってればそれも。
窓の氷は、窓に傷つけないように注意しながら落とします。
窓が温まって少し溶けてから取るか、
市販の霜取りスプレーや、低温用ウォッシャー液を併用すると短時間で取れます。
車に乗り込み、安全を確認して出発。
積雪路ドライブ後の駐車例
駐車します。可能な限り良好な駐車スペースを選んでください。
・ 建物の屋根等から落雪の危険のないところ。(樹木にも注意)
・平坦な場所 できれば前後に車を移動可能な場所。
・なるべく風下の方向を向けて。
・日当たりの良い場所。
ATの場合はP、MTの場合は1かRにギアを入れてエンジン停止
(サイドブレーキは凍結して戻らなくなるので極力使わない)
ワイパーを立てます。
発進時にラクできるように、時間があればボディーに付着した雪を
ブラシ等で落とします。
・ ライトやウインカー・テールランプ付近の雪を確実に落とします。
・ タイヤハウスに雪が詰まっている場合は、これも落とします。
ドアのパッキン等ドアの開閉部分の水を拭き取ります。
(凍るとドアが開かなくなったりします)

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