OCN(NTT東日本,NTT西日本)で大規模な通信障害が発生している模様です。
プロバイダのインターネット接続障害やシステムダウン、
サービス中断などの発生状況をリアルタイムで表示してくれるサイトでも、
OCN(NTT)通信障害が急上昇していることがわかります。
OCN(NTT)通信障害原因は?windows update輻輳とは?
OCN(NTT)で通信速度が大幅に低下する大規模な通信障害が発生した原因については、
すでにNTTから公式に発表されています。
「WindowsUpdateによる輻輳」
ということで、OCNの所有するインタネット接続用のサーバーのOS(windows)の
バージョンのアップグレードを行おうとしたところ「輻輳」が生じた模様です。
インターネット上では本来であれば、データの最小の塊(パケット)が、
ルーター機能を備えたサーバーコンピューターによってコントロールされています。
ルーター同士がお互いにパケットを適切にやり取りすることで、
webサイトの閲覧が出来たりlineでメッセージをやり取りできるようになっています。
今回のOCN(NTT)通信障害では、WindowsUpdateを行った結果、
おそらくはOCN内の複数のサーバーのルーター連携がうまくいかなくなり、
その影響がじわじわと他のサーバーにも影響を与えていき、
最終的に大規模な通信障害に発展してしまったと考えられます。
身近なところで言うと、たとえば社内LANを組んでいてハブを使っている場合、
LANケーブルの両端ともハブに接続すれば簡単にネットワークを輻輳させることができて、
社内LANを壊滅的な遅さにすることができます。
※絶対にやらないでくださいね!
会社のネットワーク担当が「ネットワークが遅い!」とか「サイトにつながらない」といった障害報告を受けた場合、LANケーブルが適切に配線されているかどうか(障害発生前にLANケーブルを差し替えていないか?)を確認するのは復旧手順のセオリーの一つです。
Windows 10 May 2019 Update (1903) の自動配布が原因か?
まだ憶測の範囲を出ませんが、2019年5月22日に一般公開されたWindows 10 May 2019 Update (1903)が、今回のOCN(NTT)通信障害に絡んでいるのかもしれません。
Windows10の大型アップデートらしく、公開当初は手動でダウンロードして更新する必要がありました。
OCNのインフラエンジニアは、Windows 10 May 2019 Update (1903)によって輻輳の問題が生じることをわかっていて、いったんは更新はせずに輻輳させない方法を検討していたものの、段階的に自動配布(自動更新)される仕様になっていたらしく、不意打ちを食らってしまったのでは?
あくまでも個人的な憶測にすぎず、OCN(NTT)通信障害発生原因の詳細は公式な発表を待たなければいけません。
OCN(NTT)通信障害復旧はいつ?
OCN(NTT)通信障害エリアマップを見てみると、
関東から東海、近畿にかけて集中していて、
他には仙台、札幌、福岡当たりでも発生している模様です。
全国的に見て人口の多い地域に集中しているので、
OCN(NTT)通信障害で困っている人の数も多いんじゃないでしょうか。
気になるのはOCNの通信障害がいつ頃になれば改善するのかですが、
東京エリアでは設備故障も起きているようなので、時間がかかることが予想されます。
サーバーが原因の輻輳を解消するのは、そう簡単なことではなくて、
最悪の場合、手動で一つ一つのサーバーをメンテナンスしなければいけなくなります。
そうなるとマンパワーで対応せざるを得なくなるうえに、
輻輳させるサーバーが1台残っているだけでもネットワークの悪影響を及ぼします。
OCN(NTT)通信障害の復旧は徐々に始まるのではなくて、
全国的にほぼ同じようなタイミングで進むと思われます。