Office365で2020年9月29日午前9時ころより障害が発生しているという報告が続々とツイッターに寄せられています。
ここ最近はgoogleの各種サービスで1か月1に1回ほどのペースで障害が発生していましたが、Office365でここまで大規模はな障害が発生したのは2019年11月以来のことかもしれません。
Office365の障害が発生している範囲は、downdetectorのサイトによると日本だけではなく、アメリカの西海岸・東海岸の他にオーストラリア東部でも確認できます。
Office365障害発生に関して、今後の被害状況や障害の原因並びに復旧のめどはいつになるのか?といった情報を随時更新していきます。
追記:9月29日13時頃にマイクロソフトから正式な発表がありすでに復旧したとの報告がありました。
Office365障害の原因は?
Office365の障害発生を受けてOutlook, Teamなどのマイクロソフトのオンラインサービスも軒並み、つながらない・重いといった被害が出ているようですが、現時点では原因の可能性が指摘されているのが「Azure AD」の障害です。
“Azure AD”とはクラウド側のAD(Active Directory)で、ADとはマイクロソフトで長い歴史を持つユーザー情報管理(IDやパスワード、ユーザーのグループ管理)システムのこと。
Office365を利用することで3つあるAzure ADのエディションの無料版Azure AD Freeが標準で付いてくるようになっていてOffice 365のユーザー情報は、Azure AD Freeにすべて登録されています
逆に言うと、office365はAzure AD Freeを半強制的に利用しなければいけないサービス仕様となっているため、Azure ADに障害が発生してしまうと、office365も被害を免れない構造となっています。
追記:
マイクロソフトの正式発表によると、ログインを管理する「Azure Active Directory(AAD)」に障害が発生した影響で、「Outlook」、「Microsoft Teams」、「Teams Live Events」、「Office.com」などにも障害が波及したほか、「Power Platform」と「Dynamics 365」プロパティでもトラブルが発生していたとのことです。