オイルキャッチタンクを付ける意味はあるんでしょうか?
エンジンで燃え切らずに残ってしまったブローバイガスと呼ばれるガスを溜めるオイルキャッチタンクは必要ない?
オイルキャッチタンク必要性はいらない?必要ない?
オイルキャッチタンクを付ける意味は、
エンジンオイルがクランクケースよりブリーザーを伝い一気に噴出す状況に陥ったとき、
オイルを外部(路面)に撒き散らさないようにすることです。
原因はシリンダーの吹き抜けなどでケースに圧が掛かるときなど。
又、少量のオイルでもキャッチタンクで留め、エンジンに(大気開放)還元させないことも理由の一つです。
ただのアクセサリーでつけている人も多いのかもしれません。
レーサーであれば必須ですが、街乗りであれば必要ありません。
エンジンの中って密閉命!ですよね?密閉されてなかったらオイルは漏れるし、圧縮は漏れるし・・・・
で、エンジンかけて、エンジンがあったまってくると内部の空気が熱で膨張して大きく膨らむわけ。
そしたら中がパンパンになって空気がエンジンの動きの抵抗になってしまいます。これって、パワーロスですよね?
だから、その膨張した空気がパンパンにならないように空気を外に逃がす穴を付けました。
空気穴にホースを付けました。これがブリーザーホースです。
でも、エンジン内が高温になった時に熱に負けていくらかのエンジンオイルはエンジン内で蒸発してしまうんですよね。
これが、ブリーザーホースを通っている間に冷めてしまって、蒸発していたオイルが液体に戻ります。
すると、ブリーザーホースから出てくるのはガスに混ざったオイルです!!ビュッビュッっと出てきます!!
こんな物を道路にまき散らしちゃダメです。ツルツル滑ります。バイクもべとべとになります。
じゃあ、途中にオイルを貯めるところを作ったらええやないか!
というのがオイルキャッチタンクです。
ついでに貯まったオイルをクランクケースに戻そうやないか!というのがキャッチタンクから下向きに出てるホースです。
先に回答されている方が言っておられる「ブローバイガス還元装置」とは似ていますが役割は全然違います。
ブローバイガス還元装置は環境のために”ガス”をエアクリに戻しますが、オイルキャッチタンクは”オイル”をエンジンに戻すためのものです。
通常クランクケースから排出されるオイルを含んだ空気は、エアクリーナーボックスへ誘導され、エンジンに吸わせます。
これは主に環境対策です。
エアボックスの中を見るとわかりますが、意外なほどオイルでぬれてます(よね?)。
エアクリーナーを取ると、先ほど吸わせていたオイルを含んだ空気の行き場がありません。
そのまま大気開放すると、オイルミストとなってばら撒かれ、大気汚染されるし路面は油まみれになるしよいことありません。転倒したらオイルがぼたぼた漏れちゃいます。
なので、いったんキャッチタンクへ誘導します。ミストはここで冷えて液化(大抵、壁面にへばりつく)します。
そしてキャッチタンクから出るパイプを、キャブのインマニ直前に誘導し、やはりエンジンに吸わせます。
転倒しても、漏れたオイルはキャッチタンクが受け止めてくれます。
これで対策OKです。