岡本咲耶（おかもとさくや）さんはわずか7歳(小学校1年生)の時に国家資格である「危険物取扱者試験」に合格した天才少女。
この資格試験に小学生が合格するのはとても珍しいことで、岡山県内の記録では初めての快挙だと話題になりました。
岡本咲耶wiki｜小学校1年で危険物取扱者に合格でナニコレ珍百景
岡本咲耶（おかもとさくや）さんは、岡山県倉敷市立赤崎小学校の1年生で、わずか7歳の時に国家資格である「危険物取扱者試験」に合格
「危険物取扱者試験」は、ガソリンや灯油などの危険物を取り扱うための資格を取得するための試験です。この試験にはいくつかの種類があり、咲耶さんが合格した「丙種（へいしゅ）」は、特定の危険物を取り扱うことができる資格です。試験内容は危険物の性質や法令、消火の基礎知識などを問うもので、25問の選択式問題が出題されます。合格するためには、各科目で60％以上の正解率が必要です。
岡本咲耶さんがこの難しい試験に挑戦したきっかけは、消防士である父親、岡本章宏（あかもとあきひろ）さんの影響です。父親が自宅で消防関連の勉強をしている姿を見て興味を持ち、咲耶さんも「やってみたい」と言い出しました。試験準備は2020年の4月から始まりました。新型コロナウイルスの影響で学校が休校になったり分散登校が行われたりして、家で過ごす時間が増えたことも、この挑戦にとっては追い風となりました。
岡本咲耶の危険物取扱者の勉強方法
岡本咲耶さんは、週に4～5日、毎日1時間ほど父親と一緒に勉強を続けました。特に週末には父親と一緒に試験対策をしました。
試験の参考書を使って勉強し、専門用語は父親がわかりやすく説明しました。また、普段から本をよく読むことが問題文を理解するのに役立ちました。
2020年6月に行われた試験では、岡本咲耶さんは大人ばかりの試験会場に緊張しながらも、25問中24問正解して見事に合格しました。
さらに難しい「乙種（おつしゅ）」の試験も受けましたが、こちらは「物理・化学」の科目で1問足りず不合格となりました。しかし、この経験は次の挑戦への大きなステップとなりました。
■次の挑戦
岡本咲耶さんは2020年10月の試験で再び「乙種（第4類）」に挑戦し、今度は見事に合格しました。この合格により、咲耶さんは危険物取扱者の丙種と乙種第4類の両方の資格を7歳という年齢で取得したことになります。
岡本咲耶の危険物取扱者の合格には家族のサポートと学びの工夫
岡本咲耶の危険物取扱者の合格の背景には、父親の章宏さんの大きなサポートがありました。
章宏さんは、子どもにとってわかりやすく、そして興味を持続できるような工夫を凝らして教えました。
■具体的な目標設定:
咲耶さんに「合格すれば新聞に載って、みんなからスゴイと言われるよ」と教えてあげたことが、大きなモチベーションとなりました。
■勉強方法の工夫:
長期的な目標ではなく、直近の目標を設定することで、咲耶さんに負担を感じさせずに勉強を進めました。
記憶科目はクイズ形式で楽しく学ぶようにし、お風呂の中でもクイズを出し合いました。
■子どもの興味を尊重:
興味があることを勉強するのは良いことだと考え、咲耶さんの好奇心を大切にしました。
■親子の信頼関係:
一緒に勉強する際に、できることは褒めて、できないことも責めずにサポートする姿勢を貫きました。
■本好きな子どもに育てる
咲耶さんはもともと本が大好きな子どもでした。これは幼いころから父親が読み聞かせを続けたことや、自分で本を選んで読む習慣があったことが影響しています。本好きであることが、試験勉強にも大いに役立ちました。章宏さんは、咲耶さんが勉強を楽しめるように、興味を引くような教材や方法を選びました。
