「お身体にお気をつけてお過ごし下さい」という文章は敬語として正しいのでしょうか?
目上の上司や先輩に対して「お身体にお気をつけてお過ごしください」とするのは失礼にならない?
お身体にお気をつけてお過ごしくださいは敬語?目上の上司や先輩、ビジネスでは?
目上の人に対しての健康を気遣う「お身体にお気をつけてお過ごし下さい」という文章について、書体であれば「お・ご」の使用やむを得ないでしょう。
「お身体ご自愛下さい」 と書くのもシンプルでよいんじゃないでしょうか。
口頭でしたら、「身体に気をつけてお過ごしください」くらいが良いんじゃないでしょうか。
目上に対してならば、「お身体ご自愛下さいませ」 でも良いでしょう。
注意点としては、「ご自愛ください」、「お体に気をつけてください」は、まだ病を得てない方に、「ご注意ください」という意味が一般的です。
既に体調を崩している場合には「早いご回復をお祈りいたしております」又は、「一日も早い復帰をお待ちしております」と書く方が良いでしょう。
まとめ:お身体にお気をつけてお過ごしくださいは敬語?
「お気をつけてお過ごしください」は『お』が二つありますが使い方は間違っているわけではありません。
「お体に気をつけてください」も「くれぐれもお体にお気をつけくださいませ」とすれば丁寧です。
接頭語「お」は、名詞もしくは特定の形容詞につくのが原則ですが、動詞にはつかないので、「お気をつけて」は誤りと考える人もいるようですが、「お気をつけて」は、普通の尊敬語で、一般的に使われている表現です。
「お気を付けて」の「気(=精神)」は、相手に所属するものですから、「お」を付けて尊敬語にできます。「お元気で」や「お幸せに」の「お」と何ら変わりません。
「ご自愛ください」は上から目線ではありません。
むしろ目上の方だからこそ申し上げる言葉です。
ただ本来は「ご自愛くださいませ」の方が相当です。
また、今現在、健康な人に対してなら「ご自愛ください」ですが、現在、体調を崩している人に対してなら「お大事になさってください」としましょう。