オキシクリーンのような酸素系クリーナーオキシ漬けをすることで、洗濯機にへばりついたカビをはがし取ってお掃除することができます。
ただ洗濯機をオキシクリーンでオキシ漬けしたところ洗濯機が故障・壊れる危険もあるので注意が必要です。
オキシクリーン(オキシ漬け)洗濯機が壊れる?ドラム式は故障?
洗濯機をオキシクリーンでオキシ漬けしたら、脱水で回転しなくなることがあります。
もしや故障・壊れたのか?と思われるような症状ですが、洗濯機は排水口がゴミで詰まってしまうと、排水エラーとなって脱水前に止まってしまうことがあります。
オキシクリーンによるオキシ漬けで槽洗浄をした際、カビなどのゴミが一気に排水され、そのゴミが排水口のトラップに溜まって水の流れを妨げていることが考えられます。
オキシクリーンで洗濯機をオキシ漬けする際、途中で止めて浮き出てきたゴミ・大きすぎるゴミの塊を回収するのが鉄則です。
最近の洗濯機なら、何か以上が発生した場合にはエラーコードが表示され、故障・壊れているかどうかをユーザーが判断できるようになっています。
他にも、オキシクリーンで洗濯機をオキシ漬けする際、気を付けないと故障・壊れる原因になる可能性があるものを上げると、
オキシクリーンが行き渡らない
分量を守らないことによる大量の泡
自動で排水してしまう
まずドラム式洗濯機だと、オキシクリーンによるオキシ漬けで槽洗浄には不向きです。
縦型洗濯機の場合、途中で止めてオキシクリーンによるオキシ漬けで浮いてきたカビの塊やゴミなどをネットで掬い上げて取り除くことができます。
けれどもドラム式洗濯機は途中でドアを開けられないためゴミを掬い取ることができません。
そのため、ドラム式洗濯機で汚れが非常に多い場合は、排水路や糸くずフィルターなどにゴミが詰まってしまう可能性があるのです。
取扱説明書やメーカーの公式サイトには「使用しないでください」と明記してあることも多いので、一度、洗濯機の説明書を確認するようにしましょう。
縦型洗濯機の場合、水を貯めて洗剤を入れると洗濯槽全体に洗剤が行き渡りますが、ドラム式洗濯機は洗濯槽が斜めに傾いています。
2~3時間ほどオキシ漬けするとカビが剥がれていくものの、ドラム式洗濯機の場合だとオキシ漬けをしても、下側にだけオキシクリーンが溜まってしまい、うまくオキシ漬けができません。
また、ドラム式は泡がでると自動的に排水してしまいます。
オキシ漬けオキシクリーンが酸素を出しその泡が汚れを剥がしてくれるものお、ドラム式洗濯機だと泡が排水されてしまうので、汚れを落とすことができません
場合によっては、ドラム式洗濯機の限界を超えた量のオキシクリーンを使ってしまった結果発生した泡でドラム内がいっぱいになって故障や水漏れの原因になります。
ではドラム式洗濯機の槽洗浄はどうすればよいのかというと、塩素系の洗濯槽クリーナーを使うこと。
塩素系クリーナーはカビを根元から分解して取ってくれるので、何時間も漬け置きする必要はなくカビや汚れをすくい取る必要もありません。
ドラム式洗濯機の電源を入れ、塩素系クリーナーを投入したら、洗濯槽洗浄コースがある場合は、そのコースを選びましょう。
オキシクリーンをはじめ酸素系のクリーナーは浮いてきたゴミを取る必要がありますが、塩素系はその作業が不要。排水口をつまらせることもなくさっぱり洗い流すことができます。
ちなみに、オキシクリーンには「酵素(こうそ)」は入っていません。
オキシクリーンは、過炭酸ナトリウムが主成分の酸素系(さんそけい)漂白剤です。
オキシクリーンの成分は
過炭酸ナトリウム(粉末酸素系漂白剤)、
炭酸ナトリウム(アルカリ剤)、
それとアメリカ製には界面活性剤が入っています。
主成分の過炭酸ナトリウムの漂白除菌力を十分発揮させるためには
①水温は40?50度(熱いお風呂くらい、ギリギリ手を入れられるくらいの熱さ)
②お湯1リットルに対し粉末小さじ2(10ml)以上の高濃度
③30分以上のつけ置き
が必要です。
いわゆる「オキシ漬け」は過炭酸ナトリウムのこの特徴を利用したものです。
なので、洗濯機でのコース洗濯で洗剤に追加して使うだけでは、濃度、水温、時間がどれも不足で、十分な漂白除菌効果は期待できません。
また、洗剤(界面活性剤)を使わず、
セスキ炭酸ソーダや過炭酸ナトリウムなどのアルカリ剤を使って
アルカリ性の効果で汗や皮脂など酸性汚れを分解する
「アルカリ洗濯」というやり方があります。
オキシクリーンのみで洗濯をするという場合は、アルカリ洗濯になります。
アルカリ洗濯は界面活性剤と違って即効性がないため
3時間以上つけ置きしてジワジワ皮脂やタンパク質を分解するというものです。
漂白除菌目的ではなくアルカリ洗濯の場合は、
必ずしも上記の条件のようなお湯で高濃度でなく
冷水で洗濯槽に大さじ1?2程度の濃度でOKなんですが、
つけ置き時間は3時間以上必要になります。
ただ、ドラム式洗濯機は洗濯物をつけ置きしておくのが難しいため、
アルカリ洗濯にはあまり向いていません。
大きめのバケツ等で3時間から一晩つけ置きしたものを
洗濯機に移してすすぐなどの工夫が必要です。