2019年から電子マネー・電子決済(決済代行)が急激に普及し始めていて、現在は様々な決済代行サービスが登場していますね。
そんな中、決済代行サービス会社の一つ「Paidy」が2019年11月に総額156億円の資金調達に成功するなど国内フィンテック関連スタートアップとして過去最大の調達金額し、
最も勢いがあると見られていたものの、とんでもないところで詐欺の片棒を担ぐ羽目になり、足元をすくわれてしまいそうです。
paidy悪用詐欺(メルカリ)の手口とは?
paidyを悪用した詐欺は手口はどんなやり方なのかというと、詳しく説明をすると次のような感じです。
詐欺師が自分のメールアドレスと電話番号でPaidyに登録
↓
詐欺師は無在庫でメルカリやヤフオク、ラクマに商品を出品
↓
落札されたらビックカメラなどの通販サイトから商品をpaidyで購入
↓
詐欺師は商品の送付先を自分あてにはせず購入者(落札者)にする
↓
詐欺師は購入者からメルカリで代金受け取る
↓
ところが、詐欺師は商品の代金をPaidyに払わないため、Paidyは購入者に督促請求をする
↓
購入者は二重払いする羽目になり詐欺師は売上をまるまる儲け!(※メルカリ手数料を除く)
paidyでは利用開始時にメールアドレスと電話番号を登録します。
paidyで何か買い物をするとSMS・メールアドレスに対して支払い通知が行くものの、
ここで登録された電話番号の持ち主が無視を続けると、どうやら商品の受取者に支払い義務が発生するシステムになっているようです。
SMS認証(メールアドレス・電話番号)と受け取り先住所には、何の関連性も無いことからpaidayでは実はなりすまし放題で、
詐欺師がpaidyの支払い請求を無視してバックれてしまうと、商品代金請求(督促状)は落札者の名前と住所宛に届いてしまうわけです。
詐欺師はメルカリを通じてすでに被害者から事前にメルカリの販売代金だけ搾取してバックれることができてしまいます。
ヤフオク,ラクマ,メルカリでpaidy詐欺に注意喚起!
落札者(購入者)としては、メルカリにすでに支払い完了しているにも関わらず、
翌月になって身に覚えのないpaidyから支払い通知がやってきて、
二重払いさせられる羽目になります。
メルカリやヤフオクやラクマといったサイトではpaidy詐欺に気を付けないといけないものの、
落札者としては、出品者が無在庫で出品しているかどうか確認する術はないし、
ビックカメラなどでpaidyを利用して購入されたのかどうかを知るすべもありません。
自衛する方法としては、
新品が届いた際に受け取りチェックをする前に、商品がどこから送られてきたのかを確かめること。
ビックカメラなどから商品が直接送りつけられていた場合には、
paidy詐欺の疑いがあるので受け取り拒否をしたほうが良いです。
逆に言うと、発送がらくらくメルカリ便やゆうゆうメルカリ便になっていれば、
配送元が明らかなので確認のしようがあります。
そしてもう一つは出品画像が公式サイトからの転載だったり、
新品未使用の写真だと無在庫転売詐欺の可能性が高いので警戒したほうが良さそうです。
paidy詐欺に注意しなければいけないpaidy対応サイトは?
大手家電通販サイト(ビックカメラ、ヤマダ電機)はpaidyの利用を既に止めているようで、
Amazonはpaidyを使える人と使えない人がいるようです。
もしpaidy詐欺の疑いがある場合、ビックカメラなら着払い返品してくれれば支払いは発生しないようですが、
メルカリでの対応およびpaidy詐欺被害者の救済措置に関しては具体的な発表はこれからのようです。
現時点でpaidyが利用できるショッピングサイトやお店は下記のページから確認ができます。
paidy詐欺(メルカリ)に関するツイッターの反応
paidy詐欺に関してはビックカメラから直接商品が送りつけられて着たことに関して、
なん尾疑問に思わなかった落札者(受取人)にも過失がなかったとは言い切れない部分があるものの、
やはりpaidyのシステム(SMS情報と受け取り先住所に関連性がないこと)にも問題点があると言えるのかもしれません。
paidyといえば、現在、日本の名だたる企業やベンチャーキャピタルが出資しているだけに、
事態を穏便に終息をさせてほしいですね。