映画「ペイン・ハスラーズ」は実話？
netflixで配信されている「ペイン・ハスラーズ」は製薬業界で実際に起きた事件を題材した実話なんでしょうか？
ペインハスラーズは実話？オピオイド事件？netflix映画
『ペイン・ハスラーズ』（原題：Pain Hustlers）は、職を失ったシングルマザーが不正な金儲けの陰謀に巻き込まれていく姿を描いたストーリー。
2018年にエヴァン・ヒューズが執筆しニューヨーク・タイムズ・マガジンに掲載された、実際に起きた製薬会社の不法事件に関する記事「The Pain Hustlers」と、2022年にリリースされた同著者による小説「The Hard Sell」に基づいて制作された映画で実話「オピオイド危機」がモチーフとなっています。
オピオイド危機とは？ペインハスラーズの実話モチーフ
オピオイド危機とは、アメリカで1990年代後半から現在に至るまで、オピオイド系の処方鎮痛剤の乱用や中毒が原因で、多くの人が亡くなっている社会問題のことです。
オピオイドとは、麻薬性鎮痛薬の一種で、強い痛みを和らげる効果があります。しかし、依存性や中毒性も高いため、乱用や中毒によって、死に至ることもあるのです。
オピオイド危機の原因は、製薬会社による不適切な販売や、医師による過剰処方などが挙げられます。
製薬会社は、オピオイド系の処方鎮痛剤が「安全で効果的」だと宣伝し、医師に対して大量に販売しました。また、医師も、オピオイド系の処方鎮痛剤の危険性を十分に認識していなかったため、必要のない患者にも処方してしまったのです。
その結果、オピオイド系の処方鎮痛剤の乱用や中毒が急増し、多くの人が亡くなりました。
2022年11月現在、アメリカでは、オピオイド危機によって、50万人以上の人が亡くなっています。
オピオイド危機は、アメリカだけでなく、世界各国で深刻な社会問題となっています。
ペインハスラーズあらすじnetflix映画
仕事を失った労働者階級の女性。娘を育てることもままならない彼女は、落ち目の製薬系スタートアップ企業に就職するが、危険な不正取引計画に巻き込まれていくことになる…。
なお、ペイン ハスラーズの登場人物や企業は架空のものであり、Insys Therapeutics などの現実の企業がモチーフになっています。
