「おしゃれ白書」の調査によると、
2000年代には20代女性の5割以上がピアスを着用していたと言われています。
金属アレルギーや親・学校などの事情がなければ、
ほとんどの女性はピアスをしていたと言っても良いんじゃないでしょうか。
ただ2019年現在、ピアス離れが増加の傾向が顕著になっているようで、
ピアス離れが増加した理由はなんなのか?議論が巻き起こっています。
若者のピアス離れ増加の理由は何?ピアスホールは痛いしケアも面倒だから?
もともとピアスをしていなかった女性の意見を聞くと、
ピアスホールを空けることに抵抗を持っていたり、
ピアスホールを空けたとしても痛いうえにケアも面倒だから、
という意見も見られました。
ただどうやら、最近の若者のピアス離れ増加の理由は他にあるらしく、
調べてみると次の4つに絞ることができました。
- 金属アレルギーがある
- ピアスホールは就活に不利
- イヤーカフ・イヤリングのバリエーション
- ストレフリーの兆候
金属アレルギーがある
ピアス離れ増加理由で最も根強いのはやっぱり、
体質的に金属アレルギーがあること。
金属アレルギーでも我慢して金属製のピアスをしていると、
耳がかゆくなったり、手足に湿疹ができやすくなるうえに、
なかなか治らないといった症状に悩まされる人がいます。
金属アレルギーの怖いところは、もともとアレルギーを持っていない人も、
ある日突然、症状が出てきてしまうことがあること。
そしてアレルギーは基本的に一度なると一生続く危険性が高くという厄介な側面があります。
金属アレルギーの人向けに「サージカルステンレス」もあり、
金属アレルギーの原因である金属イオンが溶け出さないように特殊な加工がされています。
ただサージカルステンレスのピアスの種類はそれほど多くはないうえに、
通常のピアスよりも割高になっているので、
ピアス離れ増加の理由の一つとして挙げられます。
ピアスホールが就活に不利
景気は回復傾向にあるとは言っても、
新卒の就活はどちらかというと買い手市場が続いています。
就活の進め方も現代はインターンという形式を踏まえるケースも増えて、
それだけ企業の人と接する機会が多くなっているわけですが、
そうなるとピアスホールがあるかどうかも割と目につきやすくなります。
企業の採用担当者としても、全く同じ程度の能力を持つ人が2人いて、
どちらかしか採用できないとしたら、どこかで差を付けなければいけません。
可能性として「ピアスホールのあるなし」で採用の可否が左右されたり、
もしくは採用面接や書類選考でピアスホールがあるというだけで落とされる危険もゼロではありません。
学生にとっては就職難の状態が続いている中で、
あえて危険を冒してまでピアスホールを空けるメリットは少ないと言えるでしょう。
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イヤーカフ・イヤリングのバリエーション増加
そもそも2000年代に20代女性の大半がピアスをしていたのは、
イヤーアクセサリーと言えばピアス以外に選択肢がなかったから、といった背景もあります。
イヤリングも昔からあったものの、ピアスに比べるとバリエーションは少ないため、
結果的にピアスを選ばざるを得ない時代もありました。
ただ最近ではピアス離れ増加も伴ってイヤリングのバリエーションが増え、
さらには、イヤーカフも最注目されています。
イヤーカフとは、耳たぶからぶら下げるのではなくて、
耳たぶにはめるようなタイプのイヤーアクセサリーで、
近年に徐々にイヤーカフを利用する人が増えています。
1980年代にイヤーカフがちょっとだけ流行したことがありましたが、
2019年現在は、ピアス並みに普及しそうな勢いを見せているので、
ピアス離れ増加の理由として考えられます。
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ストレフリーの兆候
最近のピアスはイヤリングに変更可能なタイプも増えていて、
そもそも耳に穴を開ける必要性がそこまで高くはなっていません。
それに加えてピアスホールを空けるのは痛いしケアも面倒なので、
ストレフリーの兆候でピアスを敬遠する人が増えていることも、
ピアス離れ増加理由の一つとして挙げられます。
ちょっと前のファッションと言えば、少し無理をしてでも、
自分を良く見せるようなスタイルが好まれていました。
超がつくほどの厚底サンダルを履いてみたり、
身体のラインをタイトに細く見せるようなきつい服装だったり。
それが今や、ファストファッションの影響鵜もあって、
ストレッチやゴムが効いた着ていて疲れない服装や、
ローヒールや「ペタンコ」の歩きやすいパンプスやスニーカーなどが
若者に好まれています。
イヤリングも確かに金具でとめる痛みがあったりするものの、
技術が進歩してシリコン素材のカバーを装着することで痛みを緩和できるようになっています。
何かとストレスの多いピアスを選ぶよりも、
気軽に楽しめるイヤリングやイヤーカフが好まれる時代背景も、
ピアス離れ増加の理由の一つとしてあげられるでしょう。