崖の上のポニョの裏設定は?都市伝説・裏話は?

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映画「崖の上のポニョ」は難解な部分がもちらほらとみられることから、裏設定があるともいわれています。

ポニョの本名がブリュンヒルデというゲルマンの英雄譚に登場する女性(実在した西ゴート王女ブルンヒルドがモデル)だったりしますが、どんな都市伝説・裏話があるんでしょうか?

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崖の上のポニョの裏設定は?都市伝説・裏話は?

映画「崖の上のポニョ」の最後は、宗介がポニョを受け入れたことにより世界の綻びは閉じられ、全ては元通りになるというほのぼのとしたストーリー展開とは裏腹に壮大な幕切れとなりました。

気が付けば、老人ホームのおばあさんたちは車椅子に乗っていたはずなのにいつのまにか歩けるようになっているし、気がつけば崖の上の家の位置関係すら変わってて、なぜか海岸線の左から右に移動しています。

映画「崖の上のポニョ」に関して裏設定や裏話があると言われるのは、前提となる情報不足や分かり易く説明していない部分がある(未回収の伏線がある)ということです。

引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12117858287

北欧神話およびオペラ等のワルキューレの物語と人魚姫をそのまま引用しています。

主神オーディンには、ワルキューレと呼ばれる娘たちがいて、彼女らは戦女神であり、戦死した勇者の魂を天国に連れて行くのが使命。数多くいるワルキューレ達の長女がブリュンヒルデです。そして、彼女には多くの妹がいます。ブリュンヒルデは父なるオーディンの戒めを破り人間の勇者と恋に落ちます。

戒めを破り人間の男性と恋に落ちるブリュンヒルデ。これはポニョのことです。ポニョの本名はブリュンヒルデです、妹がたくさんいました。

ポニョは宗介に会うために魔力を暴走させ大災害を引き起こします。可愛い絵柄ですが劇中では大災害が起きています。つまり、見方を変えれば「ポニョは死をもたらす」のです。魂をあの世に導くワルキューレと、やっている事はある意味で同じです。

次に人魚姫の物語を。

命を助けた人間の王子を愛した人魚姫は、魔法により人間の姿を得ますが、声を失い、自らが王子の命の恩人である、と主張できません。人魚姫が運命の相手と気づかない王子は他の女性と結ばれます。真実の愛を得られなければ泡となって消えてしまう、という魔法により人魚姫はその命を終えます。

つまり、男女が真実の愛で結ばれないと人魚姫は泡になって死ぬ悲恋物語。

ポニョの両親は相談の結果、ポニョを人間にしよう、としますが、「失敗するとポニョは泡となって消える」という危険な賭けです。ポニョの父が言うように真実の愛で結ばれないとポニョは死にます。

ポニョは人魚姫と同じお話です。

老人ホームに行った宗介の母のリサは帰って来ませんでした。そして、老人たちと共に海中のような「不思議な場所」にいます。つまり、リサと老人たちは災害の影響で死亡、もしくはそれに相当する危機的な状態にあることが描かれているのかと。だからこその不思議な場所です。

そこで、リサとポニョの母が何やら相談し、さらにそれを遠巻きに見ている老人たちが言います。「リサさんも辛いだろうに」と。なぜ、リサが辛いのか?それは「宗介もリサのもとに連れてこられるから」です。せっかく生き残った我が子が不思議な場所、いわば「あの世」に来るのです。母親にとっては辛いです。

宗介とポニョは、ポニョの父の魔法の波に飲まれて、お婆ちゃんのトキさんと共に「あの世」連れて来られます。なぜ、トキさんだけ「あの世」に居ないのか?この人、本当は良い人ですが少し偏屈していて、この性格から、皆と別行動をとり、そのため難を逃れ、宗介と出会い、共に波に飲まれ「あの世」に行くことに。

「あの世」で、ついに宗介とポニョが互いの真実の愛を試され、ポニョの母が宗介に問います。「ポニョを愛していますか?」と。そして重要な単語を使用し、さらに問います。

ポニョは『半魚人』です。それでもポニョを愛しますか?と。

人魚と言えば美しいですが半魚人は怪物で気持ち悪いです。ポニョは数回半魚人になりました。あの姿、若干気持ち悪いです。

劇中でポニョは気持ち悪い姿を見せるのです。

その姿を見た宗介は「気持ち悪い」などとは言わず、それどころかキラキラとした目でその姿を見ます。つまり、宗介は半魚人のポニョを全く嫌っていません。

ポニョの母の問いに宗介は当然のように答えます。「魚のポニョ、半魚人のポニョ、人間のポニョ、全て好きだ」と。「自分の彼女の正体が怪物でもかまわない」と言っています。これこそ『真実の愛』です。

その言葉を聞いたポニョの母が世界のほころびが修復されたと宣言し、大災害が去ります。ポニョが真実の愛により人間になり魔力が消え、世界は破滅を免れました。そして、あの世にいた者たちはこの世に甦りました。

ポニョを「恐い話」とする都市伝説がありますが、「恐い部分」だけに注目すれば恐くて当然です。

ポニョは、ナウシカ、ラピュタなどと同じで「この世の終わりの一歩手前が主人公たちの活躍で回避された」という話です。絵柄が可愛いだけでいつもの宮崎作品です。

そして、明らかに「老いと死」を描いています。小さな子供と老人も「誕生と死」の象徴かと。しかし、「死」だけに注目して「恐いんだ」というも間違いです。どう見ても老いと死をポジティブに描いています。

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