紅の豚で、最後にフィオのナレーションで
「ジーナさんの賭けがどうなったかは、私たちだけの秘密」と終わっています。
ジーナの賭けとは?ポルコの結末はどうなるんでしょうか?
紅の豚でジーナの賭けとは?ポルコの結末は?
映画「紅の豚」の最後の方でフィオにキスされたポルコ(マルコ)はほんの一瞬かもしれませんが、人間の姿に戻りました。
また、宮崎監督も原作書籍のインタビューで「でもこの後ポルコ(マルコ)はすぐに豚に戻る。たまにジーナに会いにくる」と答えています。
ジーナの賭けについては、「紅の豚」のラストシーンでフィオがナレーションで触れていました
イタリア空軍の出動が空振りに終わって、私がミラノに帰る日が来ても、ポルコは姿を見せてくれなかった。
でもその代わりに、私はジーナさんととてもいい友達になった。あれから、何度も大きな戦争や動乱があったけれど、その友情は、今も続いている。
ピッコロ社を継いだ後も、夏の休暇を、ホテルアドリアーナで過ごすのは、
私の大切な決まり。ジーナさんはますますきれいになっていくし、古い馴染みも通って来る。
そうそう、まだ大統領にはなってないけど、ミスターカーチスも、時々手紙をくれる。あのアドリア海の夏が懐かしいって。
ジーナさんの賭けがどうなったかは、私たちだけのひみつ。
「ジーナさんの賭けがどうなったのかは、私達だけの秘密」というフィオの声のナレーションが入った後、ジーナのお店がある島にある桟橋には良くみるとポルコの飛行艇が停めてあることが分かります。
ジーナとポルコの交流はその後も続いている様子が伺えますが、ファンの間ではこの機体あhもう古くてすでに使っていないのでは?という観測もあります。
実は映画「紅の豚」のラストは絵コンテではどうなっていたのかというと、「ガーッ!」というジェット機の音と共にジェット旅客機がいきなり飛んでいるシーンとなります。
そして、ジェット旅客機を颯爽と追い抜くポルコの飛行艇が描かれ、操縦席のポルコが親指を立てるサインをしていました。
そのままジェット機を追い抜いていくところで終わるのが本来、宮崎駿監督がが描こうとしていたラストシーンのようです。
『アート・オブ・ポルコ・ロッソ』という、ジブリ公式の『紅の豚』の設定美術本の83ページに、このシーンの完成図案が載っています。
このラストシーンについては「JALの国際線での上映でのみ公開された」という話もあります。
つまりポルコは新型のサボイアで、今日も大空を飛び回っているという解釈になります。
ポルコはその後も、わざわざ旅客機の横をこれ見よがしに飛んで、女の子たちに親指を立てている。
新型サボイアにはジーナの撃墜マークが描かれていますが、これは“結婚指輪”と同じ意味があるのでは?とされています。
要するに家に帰れば嫁がいるけど、外では別に浮気してるわけじゃなく女の子とは遊んでるというのが、宮崎駿監督が本当に描きたかったラストのようです。
ちなみに、当時の徳間書店では『紅の豚』と並行して超大作映画『おろしや国酔夢譚』を作っていました。
同じ時期に映画を公開すると観客の取り合いになるため、鈴木プロデューサーは呆れて以下のようにコメントしていました。
「つまり社長は”どっちが勝つか勝負だ!”と言ってるんです。社長という立場にありながら一社員の僕に戦いを挑んでるんですよ。経営者としてはあるまじき態度ですが、プロデューサーとしてなら気持ちはわかる。ちょっと子供っぽいですけどね(笑)」
結局、勝負は『紅の豚』の圧勝に終わり、徳間社長から電話で後日「勝ってうれしいか?」とイヤミを言われたそうです