うる星やつらで主人公の“ダーリン”こと諸星あたるはなぜラムちゃんにあんなに冷たいんでしょうか?
あたるはなぜラムに冷たい?うる星やつら
ラムからは「ダーリン」と呼ばれている諸星あたるは東京・友引高校に通う不死鳥のごとき生命力を持つ高校生で世にも稀な凶相の持ち主。趣味はガールハント。
浮気を疑われてはラムから電撃を食らうもまったくめげることはありませんが、劇場版ビューティフル・ドリーマーを観たコトはありませんか?
その作品のラスト辺りでアタル自身が語っています
「好きな人を好きで居たい為にその人からは自由で居たい」
無論コレだけが理由ではありませんが最大の理由でしょう
また、原作(漫画)とアニメは別に考えたほうがいいです。
■原作
そもそもはラムの登場の仕方に原因があります。
あたるはもともと三宅しのぶと恋人同士でしたが、地球侵略に来たラムが勘違いによってあたるの押しかけ女房となります(第1話と第3話)。ちなみにラムは1回限りのゲストキャラとして登場しましたが、人気があったので第3話よりレギュラーキャラとしてカムバック。同時にヒロインの座とあたるをしのぶから奪いました(なお、このときは不定期連載)。
そして、あたるとしのぶの仲をラムが引き裂くという三角関係がうる星やつらの初期のストーリーの基盤となります。
三角関係の間、あたるはラムのことを本気で嫌っており、しのぶのことが本気で好きです。
三角関係が解消されるのは面堂登場からです(定期連載に移行)。
しのぶの心があたるから離れ、面堂に向いてしまったことが原因です。あたる→しのぶ→面堂→ラム→あたる、という構図になります。
面堂登場によってしのぶにふられたあたるはしばらくすると徐々にラムのことが好きになっていきます。
しかし、あたるは表向きはそれまでと同じようにラムに冷たくあたります。
初期においては恋人であるしのぶに恋人らしく普通に接していたあたるですが、このころには性格が修正されており、本当に好きな相手には絶対に好きと言わず、表向きは冷たくあたるという性格になっています。まあ、一種のツンデレですね。
ラムのことが好きになってからはたまにラムに優しい一面を見せる話があり、そういう話は人気が高いです。
■アニメ
だいたい原作と同じですが、あたるのラムの捉え方が少し違います。
初期のアニメでは、「ラムも好きだけど、みんな好き」という解釈で、ラムに面と向かって「好きだよ」というシーンもありました。
劇場版においては第2作のビューティフルドリーマーで押井監督独自の解釈がありました。詳しくは最初の回答者さんが書いているので省きます。
アニメではあたるの性格が部分的に強調されている(特に女好きなところ)ので、ちょっと変人度合いが高く、原作のほうが人間らしい性格をしています。
あたるはラムと最終回で結婚する?うる星やつら
「うる星やつら」で諸星あたるは結婚生活20年目に突入した旦那みたいな感じでラムちゃんに対して接していて決して手を出そうとはしません。
ラムちゃんから四六時中誘惑されて、まったく興味を示さないものの映画版で「ラムにもきっちり惚れておる!」と言っています。
最終巻でも、ラムちゃんが離れてしまった後も、彼女の抜けた角(乳歯から永久歯に代わるみたいに抜けた角)を大事に持っていたのでラムちゃんが好きなのは間違いないでしょう。
原作の初期の話で、未来に行ってあたるの息子(諸星こける)を確認する回がありましたが、「角がない。ウチの子じゃない~。」とラムが泣いていました。
その子がブサイクな女性に「ママ~」と言ったので、あたるも落ち込んでいましたが、実はその子の母親はしのぶでした。つまり、あたるはしのぶと結婚したということになっていました。
しかし、のちにラムのほうがストーリーの中心となってくると、この未来も「複数ある未来のうちのひとつだった」と位置付けられ、最終的にはなかったことにされてしまいました。
その後は、あたるが誰と結婚したかは明確には描かれてはいないようです。