運動会のリレーの選手の決め方は?
小学校や中学などの運動会ではリレーと言えば花形競技の一つ。
クラスを赤白に分け、男女それぞれ赤・白で数名ずつリレーの選手に選ぶのが一般的ですが、リレーの選手の公正・公平な決め方は?
リレー選手の決め方は?小学生はタイム?
リレー選手の決め方については、様々なやり方があるようです。
クラス全員で一斉にリレーと同じ距離を走って速い順
50mもしくは100mなどのタイムの速い順
クラスメイトからの推薦
立候補
など。
いずれにしても、学校の先生側から見て「決めやすい」方法が選ばれると思って良いでしょう。
もし時間的に厳しいものがあれば、手っ取り早く希望者全員で一列に並びになりヨーイドン!の一発勝負で決めるでしょう。
逆に時間に余裕があるなら丁寧にリレー選手を選ぶことができるので、全員のタイムを計測して速い人の順番でリレー選手を決めたり、学級会を開いて立候補もしくは推薦で生徒に自主的に選ばせるといったこともできるでしょう。
リレー選手の順番は?
小学生のリレー順は、はやい者順が良いのです。
■理由1 リードされているランナーが、先を走っているランナーをぬくのはむずかしいのです。
特に、カーブでは、よほど力の違いがないと抜けません。
バトンをもらったすぐの第一コーナーから第二コーナーまでは、まず、抜かれることはありませんよ。
ですから、直線をがんばって第三コーナーまでもてば、そのままの順位でバトンをひきつげます。
■理由2 リードするランナーは、バトンを渡そうとするランナーより、おそい方が良いんです。
一生懸命走って疲れているランナーより、リードするランナーの方が早かったら、思い切りりードはできませんね。
追いつかなくなりますからね。前が襲い方が、思い切りリードできるのです。
■理由3 リードされた相手のチームは、早く追いつこうとして焦ります。
焦ると、スピードを出し過ぎて、カーブで膨らんでしまったり、後半ばてたり、バトンミスも出やすいのです。
ですから、アンカー(最後のランナー)は、一番はやいランナーではなくて、一番おそいランナーでよいのです。
そこでぬかれて負けたら、チームとしての力がたりないのですから、あきらめましょう。
リレーを早くするこつは、順番よりもとにかくバトンパスを速く正しくすることです。
『バトンパスを速く正しく』するには,(1)バトンを渡す人がスピードを落とさなくても受け取れるくらいまで,受ける人はあらかじめ加速しておくこと。
(2)パスがバトンゾーン内でできるようにしなければいけません。(ゾーンを越えると反則です。失格になるかもしれません。)
(3)バトンを落とさないようにもしなければいけません。
(1)(2)をうまくするために,渡す人が「行け!」と言って受ける人のスタートのタイミングを指示しましょう。
で,このタイミングをいろいろ調整して,うまく加速した状態でパスできるタイミングを決めましょう。
また,(3)バトンを落とさないようにするために,渡す人は「ハイ」といって渡しましょう。
このように,バトンパスは渡す人と受ける人のスピードや気持ちをきっちりとあわせないといけません。
だから,『走り順を早く決めて』『むやみに走る順を変えない』ことが重要です。
他にも、NHK Eテレでオリンピック出場選手を何人も育てた福島大学の川本和久教授が、スタンディングスタートの徒競争のタイムを短期間に短くする方法を紹介していました。試しに練習した3人の女性は、50m走で平均0.5秒から0.8秒短くなっていました。
1)背筋を伸ばして、太ももを高く上げて地面を蹴るように早く走る(焼けたハワイアンビーチを熱い熱いと言って走る感覚で)
2)こぶしを握らず、空手チョップのように手のひらを開いて揃え、手の振りの反動が大きくなるように振る(ふりこのおもりを重くする)
3)スタンディングスタートだったら、いつもスタートで後ろから振りだす第1歩の足をスタートラインに置く(普段のスタートと逆の足)。その足に全体重をかけて、その足のひざを90度に曲げて体を低くする。(後ろの足に半体重をかけると前足に体重移動をする時間だけスタートが遅れる)
「世界一受けたい授業」に出演された時も上の3点を実演されていました。