ロコト・レジェーノとはペルー南部アレキパの代表的な料理の一つ。
ピーマンやパプリカのような肉厚で大きめの唐辛子に肉を詰めた料理、ロコト・レジェーノについて。
ロコト・レジェーノとは?ペルー唐辛子の肉詰め料理
ロコト・レジェーノは、ペルー南部のアレキパ地域の代表的な料理のひとつです。”Rocoto”(ロコト)は、ペルーのアンデス地域で栽培される唐辛子の一種を指し、「Relleno」(レジェーノ)はスペイン語で「詰める」という意味です。
見た目はパプリカに似ていますが、非常に辛い唐辛子で、中には細かく切った牛肉や野菜、レーズンなどを詰めてオーブンで焼いた料理です。
この料理の特徴は、ロコトの深い味わいと舌に残る辛さ、そしてたっぷりのチーズやひき肉との相性の良さです。一口食べると、辛さと旨みが口の中に広がります。
ロコト・レジェーノとは?レシピ・作り方は?ペルー唐辛子の肉詰め料理
ロコト・レジェーノは、ペルー料理の中でも特に人気のある料理で、地域によって様々なバリエーションがあります。辛いもの好きな方やペルー料理を楽しみたい方におすすめの一品です。
ロコト・レジェーノを作るためのレシピは次の通りです:
ロコトの下処理
ロコトのヘタを切り取り、中の種と隔壁を取り除きます。
ロコトを水で洗い、砂糖とライム汁を加えて下処理します。
沸騰した塩水にロコトを茹で、冷水に取って茹でこぼします。
フィリングの作成
フライパンに油を入れ、タマネギとニンニクを炒めます。
牛肉や豚肉、スパイス類を加えて炒め、柔らかくなったパン粉やビーフコンソメを加えて混ぜます。
最後にピーナツとレーズンを加えて味を調えます。
ロコトへの詰め込み
茹でたロコトに、フィリングと茹で卵、ブラックオリーブを詰めます。
上にチーズをのせて、ロコトのヘタを蓋として被せます。
焼成
耐熱容器に並べたロコトをオーブンで焼きます。
チーズが溶けてきたら完成です。
辛味を茹でこぼしても辛さは残りますが、ジャガイモやチーズ、牛乳などのまろやかな食材と組み合わせることで、辛さが引き立ちます。
ロコト・レジェーノのロコトとは?
ロコトとは、ペルー南部のアレキパ州で栽培される唐辛子の一種です。見た目は小さくて丸いパプリカに似ていますが、その辛さはハラペーニョの数倍もあると言われています。
唐辛子の辛さを表す指標としてよく使われるのが「スコヴィル値」です。一般的なピーマンは0、タバスコソースは1200~1800、さらに強い唐辛子の種類である鷹の爪は3万から5万程度です。ところが、ロコトの辛さは驚くべきことに5万から30万とも言われています。これは非常に辛い部類に入ります。
ロコトは種類によっても辛さが異なり、黄色い時期が一番辛いとされています。また、同じ個体でも部位によって辛さが異なり、種を支える白いワタの部分が特に辛いとされています。
ロコトを食べるためには、まず辛さを和らげるために下処理を行います。ヘタを取り除き、種やワタを取り出してから茹でることで辛さを和らげます。ペルーでは一般的に、茹で汁に砂糖を加える方法が用いられますが、辛さにはあまり影響がないとされています。
ロコトは料理に使われることが多く、特にロコト・レジェーノという料理では、中に具を詰めてオーブンで焼いたりします。その際にも、辛さを和らげるために事前の下処理が重要です。
まとめ:ロコト・レジェーノとは?レシピ・作り方は?ペルー唐辛子の肉詰め料理
ロコト・レジェーノは、辛いロコトと、牛肉や野菜、レーズンの旨味が絶妙にマッチした、一口食べるとクセになる料理です。
ロコトは、パプリカのような形をしていますが、ハラペーニョの数倍も辛い唐辛子です。スコヴィル値は日本語wikiによると5~10万、西語wikiで10~20万、手元の本では10~35万スコヴィルとバラバラで、種類によって辛さが異なります。
ロコト・レジェーノはチーズをたっぷりかけて焼くと、まろやかさも加わってさらに美味しくなります。
■ポイント
ロコトは非常に辛いので、扱いには注意が必要です。種や隔壁を取り除く際は、手袋を着用することをおすすめします。
ロコトの辛さが苦手な場合は、種や隔壁を丁寧に取り除くことで、辛さを軽減することができます。
フィリングには、お好みの具材を加えても美味しくいただけます。
チーズは、モッツァレラチーズ以外にも、お好みのチーズを使用することができます。