「論客」の読み方は?
「ろんかく」「ろんきゃく」どっちが正しいんでしょうか?
論客の読み方は?ろんかく?ろんきゃく?どっちが正しい?間違い?
「論客」の読み方は通常は「ろんきゃく」を使いますが、「ろんかく」も間違いではありません。
両方とも正しい読み方です。
時代々々での一般的言い方、通用している発声言語に倣うのでしょう。
剣客(けんかく)は「けんきゃく」、刺客(しかく)は「しきゃく」だと違和感があるように、それで聞き慣れてきたからでしょう。
まとめ:論客の読み方は?ろんかく?ろんきゃく?どっちが正しい?間違い?
専門的な知識などを論述してみせることに長けた人を意味する「論客」の読み方は通常はロンキャクを使用しますがロンカクも辞書にある正しい読み方です。
「刺客」同様、「ろんきゃく」と読んでも「ろんかく」と読んでもOKです。ほかにも旅先で病気などのため死亡することを「客死」と言いますが、「きゃくし」でも「かくし」でも、どちらで読んでも正解です。
「論客」と同じように読み方が2つ以上あるモノとして、
重複(じゅうふく・ちょうふく)
早急(そうきゅう・さっきゅう)
世論(せろん・よろん
など
ちなみに、NHKの放送では「よろん」と呼んでいます。民放も同様のようです。
あとがき:論客の読み方
全国の新聞社、通信社、放送局<NHK・テレビキー局>などは「日本新聞協会」に加盟していますが、
現在の新聞やテレビ放送での用字用語は、日本新聞協会の新聞用語懇談会に新聞・通信・放送各社の用語委員が集まって審議しています。
報道各社はその懇談会での審議の結果を尊重し、それぞれ自社用の記者ハンドブックを編集し、それを基準に文字やことばの使い方を定めていて、それに従って、アナウンサーは原稿を読むようになっています。
新聞用語集で「論客」は「ろんかく」と読むと決めているので、アナウンサーは決められたとおりに読んでいるだけで、≪正しい日本語を知≫っているかどうかとはまったく関係ないことです。
本来の伝統的な言い方としては、「ろんかく」ですが、明治時代末期、大正の初めころから口語としては「ろんきゃく」がかなり行われていたとみることができるようです。
「ろんかく」は伝統的な言い方、「ろんきゃく」は比較的新しい言い方ということができるでしょう。