アミモンガラは世界中に広く分布する魚で日本でも沖縄から北海道まで全土にわたって生息。
2021年には沖縄県国頭村の辺土名漁港を埋めた軽石の下で2~6センチほどのアミモンガラの幼魚が大量に泳いでいたことで話題となりました。
アミモンガラ飼育は?幼魚は?
名前:アミモンガラ(網紋殻)
学名:Canthidermis maculata (Bloch, 1786)
外国名:Rough triggerfish
アミモンガラ卵は33~36時間かけて孵化します。孵化した幼魚は捕食者に発見されるのを避けるために、すぐに水面に向かって泳ぐ。
アミモンガラは成体になるとペアになって繁殖し、営巣は月の周期の影響を受けにくく、年間を通して行われるようです。
卵は砂や珊瑚の礫の中に浅く埋められ、母親が空気を送り込みながら守っている。
野生のアミモンガラの巣は水深4メートルから45メートル以上の範囲で発見されています。
アミモンガラは活発な魚であるため、動き回るための広いスペースと、身を隠すための十分なシェルターが必要になります。
狭い水槽で飼育すると攻撃的になり、海藻や岩など「隠れ場所」は必須
アミモンガラは雑食性で、エビやイカ、貝、魚などの他、海藻やビタミンを多く含む草食系の餌を混ぜて与えましょう。
餌は1日3回、5分で食べきれる量を与える。
アミモンガラは、水槽の中で手から食べるように訓練することもできるが、噛まれると痛いので注意
アミモンガラの生態・生息域は?
斑紋のあるオシャレなアミモンガラの生息域は温暖な海域が中心で
西太平洋:タイ湾以北から黄海、日本まで
インド洋:紅海やアフリカ東部からセイシェル、モルディブ、ペルシャ湾、インド、スリランカ、アンダマン海、オーストラリア、インドネシアまで
大西洋:ニューヨークからメキシコ湾、バハマ、カリブ海、ブラジルまで
の範囲に分布しています
日本だと北海道から琉球列島に至るまで日本全土に分布
東部大西洋周辺では、イギリス諸島やビスケー湾からアゾレス諸島、カナリア諸島、アフリカ西部までの範囲にアミモンガラは分布
南アフリカにも生息し、数百から数千の群れで見られることもあります
アミモンガラの値段は?
アミモンガラは他のモンガラカワハギと同様に、食用としてアジア沿岸国のローカル市場で販売されています。
通常、特別に漁獲されることはなく、マグロの巻き網漁や延縄で混獲されます
さらに、水族館の取引では、斑入りのアミモンガラが販売されることもあり値段は個体によりますが2000円程度。
アミモンガラの毒は?味は食べれる?
アミモンガラの鱗は硬いが白身の魚で鮮度が良いと水分が多く身が柔らかい肉質となっていることから、様々な調理方法でおいしく食べることができます。
フライや塩焼きはもちろん、アミモンガラは三枚に下ろして皮を引いて刺身でいただくこともできます。
ただ、モンガラカワハギなどのようにシガテラ毒を持っていることもあると言われるので注意が必要です。
アミモンガラを食べた人の中にはシガテラ中毒の報告があるとのこと。
■シガテラとは
サンゴ礁が発達したカリブ海、太平洋などの熱帯、亜熱帯の海域で、本来、無毒で食用になる魚や貝類が、プランクトンが産生する毒素(シガトキシン)で汚染され、それらの魚や貝類を食べて、この毒素が原因となって食中毒が起こります。この食中毒のことを総称してシガテラと呼んでいます。
https://bluetetrist.blog.jp/archives/64916009.html