ロイヤル
インペリアル
エンペラー
この3つの単語は似たような意味でつかわれることが多いですが違いはなんでしょうか?
ロイヤル インペリアル エンペラー 意味の違いは?
ロイヤル=Royalは、王の、王族の、王家の、という意味の形容詞です。
インペリアル=Imperialは、皇帝の、帝国の、という意味の形容詞です。
世間では王国と帝国はなんとなく同じものとして考えられていますが、本当は異なるもので、それぞれ形容詞があるということになります。
エンペラー=Emperorは、皇帝という名詞です。帝国=Empireを統治する人ですね。ただ日本ではこれを天皇と訳すことになります。
世界の覇者がエンペラーです。
世界と言っても宗教世界のことですが、世界を創造した神によって人間世界の頂点に立つ者と認められた者がエンペラーです。
天皇だと「キング」ではなく「エンペラー」となりますが皇居は「インペリアル・パレス」
東洋には華夷秩序・中華思想があり、東洋で独立国家とされるためには「皇帝」である必要があったと思われます。
中国の皇帝は朝鮮やベトナムなどを冊封しており、名実ともに(東洋の)皇帝で、エンペラーと訳されました。
日本も東洋において独立するためには君主が皇帝である必要があります。古くから天皇は帝や天子とも称し、中国と対等であろうとし、維新期に英訳もエンペラーとしました。
アジアの基準では、「王」は「皇帝」の臣下なんです。皇帝の柵封を受けて王になります。つまり、「お前を王に任命する」という命令を受けて王になります。天皇は、誰の家来でもないので、王ではないのです。
Kingは、族長のことですが、これの訳語に「王」を当てたので、Kingを名乗れないので、Emperorを名乗ったのです。
欧米人が天皇を”キング”とは呼ばない深い理由
現在、世界で「エンペラー(emperor・皇帝)」と呼ばれる人物はたった一人だけいます。それは日本の天皇です。世界に王はいるものの、皇帝は天皇を除いて、残っていません。国際社会において、天皇のみが「キング(king・王)」よりも格上とされる「エンペラー」と見なされます。
「天皇」は中国の「皇帝」と対等の称号であるので、「キング」ではなく、「エンペラー」であるのは当然だと思われるかもしれません。これは日本人にとって、当然かもしれませんが、欧米人もこうしたことを理解して、「エンペラー」と呼んでいたのでしょうか。
https://toyokeizai.net/articles/-/265649