ラグビーにもサッカーのfifa世界ランキングと同じような世界ランキングが存在し、
ラグビーワールドカップ2019の開催期間中にも試合の勝敗が決まるたびに順位が変動していました。
ただサッカーの世界ランキングとは違いラグビーの世界ランキングでは上位10チームほどがほぼ固定されていることから、
ティア1・ティア2というラグビーならではのカテゴリー(階級)が存在します。
ラグビーのティア1・ティア2とは?
ラグビーのナショナルチーム(国別代表チーム)にはティア1とティア2、それにティア3というグループが存在し、
階級分けに近いグループ分けになっています。
ティア1は超一流、ティア2は一流、ティア3は1.5流といった感じで、
ラグビーワールドカップに出場するのはティア1に分類される10チームに加えて、
ティア2の13チーム中10チームといった感じ。
ラグビーで「ティア1」に属するチームは強豪国とみなされ、
「ティア2」は中堅国、「ティア3」はラグビー発展国(新興国)といった感じで評価をされます。
ただラグビーワールドカップ2019では日本が目覚ましい活躍を果たしたように、
ティア1・ティア2という分類の仕方は時代遅れではないか?という見方も出てきています。
実際にラグビーでティア1に属するイタリアは、
9大会連続でワールドカップに出場しているものの、
いずれもプール戦敗退で決勝トーナメント進出がありません。
日本とイタリアとの実力はほぼ拮抗するようになっています。
ラグビーのティア1のチームの世界ランキングやW杯最高成績
ラグビーでティア1に属するチームは、全部で10チームあります。
「ラグビーチャンピオンシップ」の4カ国と「シックス・ネーションズ」の6カ国からなり、
ラグビーチャンピオンシップとはワールドカップで2回以上の優勝経験がある
- ニュージーランド
- オーストラリア
- 南アフリカ
- アルゼンチン
という南半球4国によるリーグ戦。
シックス・ネイションズは「欧州6カ国対抗」でラグビー発祥の地であるイングランドを含め、
- イングランド
- アイルランド
- ウェールズ
- スコットランド
- フランス
- イタリア
というヨーロッパのラグビー伝統国を中心に争われる世界大会です。
これまでのラグビーティア1の世界ランキングの最高位と最低位、
ワールドカップ実績を紹介すると、
- ニュージーランド 世界ランキング:1位~3位 W杯最高順位:優勝
- イングランド 世界ランキング:1位~8位 W杯最高順位:優勝
- オーストラリア 世界ランキング:2位~7位 W杯最高順位:優勝
- アイルランド 世界ランキング:1位~9位 W杯最高順位:ベスト8
- 南アフリカ 世界ランキング:1位~5位 W杯最高順位:優勝
- ウェールズ 世界ランキング:1位~10位 W杯最高順位:3位
- スコットランド 世界ランキング:5位~12位 W杯最高順位:4位
- フランス 世界ランキング:2位~10位 W杯最高順位:準優勝
- アルゼンチン 世界ランキング:3位~12位 W杯最高順位:3位
- イタリア 世界ランキング:8位~15位 W杯最高順位:予選敗退
といった感じになっています。
こうした実績が示す通り、ここ半世紀ほどのイタリアの実績を見ると、
ラグビーティア1のチームの中では出遅れているといった感じです。
ラグビーのティア1のチームの世界ランキングやW杯最高成績
ラグビーのティア2に所属するチームと2019年10月時点の世界ランキング、
W杯での実績は下記の通りです。
- 日本 世界ランキング:8位 W杯実績:ベスト8
- フィジー 世界ランキング:12位 W杯実績:ベスト8
- サモア 世界ランキング:15位 W杯実績:ベスト8
- カナダ 世界ランキング:22位 W杯実績:ベスト8
- ジョージア 世界ランキング:11位 W杯実績:予選敗退
- トンガ 世界ランキング:16位 W杯実績:予選敗退
- ルーマニア 世界ランキング:19位 W杯実績:予選敗退
- アメリカ 世界ランキング:13位 W杯実績:予選敗退
- ロシア 世界ランキング:20位 W杯実績:予選敗退
- ナミビア 世界ランキング:23位 W杯実績:予選敗退
- ウルグアイ 世界ランキング:18位 W杯実績:予選敗退
- スペイン 世界ランキング:17位 W杯実績:予選敗退
- ポルトガル 世界ランキング:21位 W杯実績:予選敗退
世界ランキングやW杯実績の通り、
ラグビーのティア2はティア1に比べると大きく差をつけられていることがわかります。
現在のティア1の10チーム以外にラグビーワールドカップで
決勝トーナメントに進んだことがあるのは2019年大会で日本がベスト8進出を決めるまでは、
フィジー、サモア、カナダ、ジョージアの4カ国しかありませんでした。
しかも、ティア2の8強入りは2007年大会のフィジー以来となる3大会ぶりの快挙で、
ラグビーワールドカップの歴史上、日本初であると同時にアジア初の偉業ともなりました。
さらにティア2のチームが1次リーグ全勝で決勝トーナメント進出を決めたのも歴史上初で、
ティア1のチームを1大会のうちに2チームも破ったのもティア2のチームとしては初。
何から何まで初めてづくしの快挙となりました。
ちなみに、ティア3以下のチームはW杯に出場したことのないものの、
ラグビーの強化に熱心なチームとされていて、
- アジアでは香港、韓国、
- ヨーロッパではドイツやベルギー、
- 南米ではブラジルやチリといった国々だ。
- アフリカではケニヤ、ジンバブエ、コートジボワール
といった国があります。
今後のラグビーワールドカップではティア3からも出場国が登場するようになり、
サッカーのワールドカップのようにアフリカ勢やアフリカ出身の選手が猛威を振るうようになるかもしれません。
ラグビー日本代表がティア1昇格へ!
国際統括団体ワールドラグビー(WR)のビル・ボーモント会長が日本ラグビー協会に日本を「ティア1」と呼ばれる強豪国に認定することを約束したという報道が日経新聞から発表されましたね!