ラグビーW杯2019の初戦は開催地である日本とロシアの対戦からスタートします。
東京スタジアム(味の素スタジアム)開会式が行われた後、
いよいよラグビー日本代表とロシア代表の戦いの火ぶたが切って落とされますが、
これまでの対戦成績や注目選手、スタメン予想などについてまとめています。
ラグビーW杯2019日本対ロシアの放送時間
9月20日(金)
nhk(総合)19:45~
日テレ 19:30~
ラグビー日本代表・ロシア代表の対戦成績は?
記録が確認できる範囲ではラグビー日本代表・ロシア代表はこれまでに5回対戦しており、
通算対戦成績は日本の6勝1敗となっています。
- 2002年5月19日○59-19(東京、国立競技場)
- 2003年5月25日●34-43(東京、秩父宮ラグビー場)
- 2004年5月27日○29-12(東京、国立競技場)
- 2010年11月6日○75-3(東京、秩父宮ラグビー場)
- 2013年11月15日○40-13(ウェールズ、コルウィンベイ)
- 2018年11月24日○32-27(イングランド、キングスホルムスタジアム)
直近の大会では前半を「10-22」とロシア優性で折り返したものの、
後半に「22-5」とロシアを突き放して逆転に成功。
辛くも1トライ差での勝利ではありましたが、内容を見るとロシア側の得点は、
22点中15点がトライではなくペナルティキックによるもの。
試合自体は日本が優勢だったとみて良いんじゃないかと思います。
またロシアにとってはワールドカップ2019前の最後の試合となる8月27日、
イングランド2部リーグのジャージーと対戦したものの、22-35で敗北しています。
ロシアは前半時点で相手に3連続トライを許して0-21とリードされるものの、
フォワード陣が奮闘してモール2トライを奪い、前半を12-28で折り返します。
後半も2トライを挙げて追加点を重ねるものの、
ミスも目立ち逆転には至りませんでした。
後で説明をしますが、ロシアチームはフィジカル(体格)に優れた選手が多いんですが、
フィジカル勝負さえ避ければ日本代表が勝つ可能性は十分にあると言えるでしょう。
ラグビーロシア代表の特徴は?プレースタイルは?
ラグビーロシア代表の現在の世界ランクは20位(2019年9月現在)で、
1964年にソ連空挺軍の必須スポーツ競技にラグビーが選ばれたことから、
ロシアでラグビーが定着するようになったようです。
ラグビーの歴史の長さだけ見ると、まだ日本の方が長いですね。
大きなサイズのフォワードが堅実に前に出るヨーロッパスタイルで、
シンプルに真っ直ぐ身体を当ててくる戦略で仕掛けてくることが予想されます。
もともとはラグビーワールドカップ2019欧州予選は3位と出場権はなかったものの、
上位のルーマニア代表、スペイン代表チームにそれぞれ代表資格のない選手を出場させた違反が発覚。
ラグビーワールドカップ2019出場権がはく奪されたことで、
ロシア代表が繰り上げで出場決定するというひと波乱がありました。
ちなみにラグビーロシア代表の歴史上最大の大敗は実は日本代表戦で、
2010年11月6日に秩父宮ラグビー場での試合で[3-75]という大差を付けています。
ラグビーワールドカップ2019では日本代表としては、
まずはしっかり前で止めて不用意な反則をしないことが鉄則となります。
南アフリカ戦では完膚なきまでに負けてしまったものの、ロシア代表戦では、
規律を丁寧に守ることで不用意な失点を確実に減らすことができます。
ラグビー日本代表は、ウィングの福岡を中心に縦横無尽にグラウンドを駆け回り、
ボールを素早く展開できるスピーディーな攻撃力に定評があります。
ロシア代表のパワフルなプレーで圧力に屈することなく、
日本代表の素早さを活かすことができれば、終始、日本優性のまま試合を進められると思われます。
ラグビーロシア代表の注目選手は?スタメン予想は?
ラグビーでは条件を満たせば国籍に関係なく他国の代表となることができますが、
ロシア代表は純粋にロシア人プレーヤーだけで構成されています。
逆に言うと、(日本の場合もそうですが)世界的なスター選手の姿は見られません。
注目選手をゲルならば、
ワシリー・アルテミエフ(主将)がいます。
※ヴァシリー、もしくはバシリーと表記されることもあります。
- ワシリー・アルテミエフ(Vasily Artemyev)
- 生年月日:1987年7月24日
- 出身地:モスクワ
- ポジション:WTB、FB
- 身長:180cm
- 体重:89Kg
- 所属チーム:クラスニー・ヤール
Instagram:@VA_rugby
ワシリー・アルテミエフは2009年にロシア代表入りを果たすと、
通算83キャップ、チーム歴代最多となる30トライ以上を上げるトライゲッターとして活躍。
2011-2012シーズンではロシア人として初めてラグビーの本場イングランドで、
ノーサンプトンセインツでプレーした経験も持っていますが、
実は10代からアイルランドで法律を学んでいる文武両道でもあります。
UCD(University College Dublin、ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン法学部)在学中から
同じくラグビーの本場であるアイルランドでプレーをしていて、
俊足を活かしたプレースタイルから「ロシアン・ロケットとか「モスクワエキスプレス」と呼ばれていたようです。
ロシア代表のスタメンは詳しく発表されていませんが、
直近のリポビタンDツアー2018第2戦(2018/11/24)では、
下記のようなメンバーとなっていました。
- PR アントン・ドロズドフ(生年月日:1996/10/08、身長/体重:185/118)
- PR ウラジミール・ポドレゾフ(生年月日:1994/01/27、身長/体重:188/115)
- PR エブゲニイ・プロネンコ(生年月日:1984/06/06、身長/体重:183/122)
- PR セルゲイ・セキソフ(生年月日:1986/11/19、身長/体重:178/103)
- PR ヴァレリー・モロゾフ(生年月日:1994/09/21、身長/体重:190/115)
- HO エヴゲニー・マトベエフ(生年月日:1984/04/15、身長/体重:188/102)
- HO スタニスラフ・セリスキー(生年月日:1991/09/02、身長/体重:180/105)
- LO アレクサンドル・イリイン(生年月日:1987/11/07、身長/体重:193/109)
- LO アンドレイ・オストリコフ(生年月日:1987/07/0、身長/体重:198/121)
- LO アンドレイ・ガルブゾフ(生年月日:1983/08/07、身長/体重:192/112)
- FL アントン・シチェフ(生年月日:1994/02/05、身長/体重:182/100)
- FL タギール・ガジエフ(生年月日:1994/03/29、身長/体重:188/108)
- FL ヴィタリー・ジワトフ(生年月日:1992/02/16、身長/体重:186/96)
- NO8 ニキータ・ワビリン(生年月日:1994/05/13、身長/体重:188/100)
- SH ドミトリー・ペロフ(生年月日:1984/11/18、身長/体重:178/78)
- SH ヴァシリー・ドロフェエフ(生年月日:1990/08/06、身長/体重:175/81)
- SO ユーリ・クシナリョフ(生年月日:1985/06/06、身長/体重:182/95)
- WTB ウラジミール・オストロウシコ(生年月日:1986/09/30、身長/体重:184/94)
- WTB ダニール・ポチハノフ(生年月日:1999/11/30、身長/体重:182/80)
- WTB デニス・シンプリケビッチ(生年月日:1991/03/11、身長/体重:192/100)
- WTB ミハイル・ババエフ(生年月日:1986/01/19、身長/体重:180/80)
- CTB セルゲイ・トリシン(生年月日:1984/12/12、身長/体重:185/93)
- CTB ドミトリー・ゲラシモフ(生年月日:1988/04/16、身長/体重:185/92)
- FB ラミーリ・ガイシン(生年月日:1991/07/26、身長/体重:177/81)
- FB ヴァシリー・アルテミエフ(生年月日:1987/07/24、身長/体重:180/88)