硫酸を希釈するときに水を加えてはいけない理由はなぜ?
濃硫酸を希釈して希硫酸を作る時の注意点は?
硫酸を希釈|水でなぜ発熱?
硫酸を希釈するとき、硫酸を水に加えてはいけないのはなぜ?
硫酸を希釈するとき、硫酸を水に加えてはいけない理由は、以下の2つです。
発熱現象
突沸
なお、硫酸を希釈するときは、以下の点に注意しましょう。
水を硫酸に加える
ゆっくりと硫酸を加える
かき混ぜながら加える
冷却する
個人防護具を着用する
安全な場所で保管する
適切な方法で廃棄する
発熱現象
硫酸と水を混ぜると、化学反応によって熱が発生します。この発熱は、硫酸の水和熱によるものです。
水は硫酸よりも比重が小さく、沸点も低いため、硫酸の中に水を入れると、水が液面近くに浮かびます。このとき、水が硫酸に触れる部分で、激しい発熱が発生します。
水が沸騰すると、水蒸気が急激に膨張して、周囲に飛び散る可能性があります。このとき、硫酸も飛び散ってしまうため、大変危険です。
突沸
水が沸騰すると、液面から飛び散るだけでなく、容器の中の水が急激に膨張して、容器が破裂する可能性があります。
これを突沸といいます。
硫酸を水に加えると、発熱によって水が沸騰しやすくなり、突沸の危険性が高まります。
そのため、硫酸を希釈するときは、水を硫酸に加えるようにしましょう。
硫酸の希釈方法
硫酸を希釈するときは、以下の手順で行ってください。
■容器を用意する
硫酸を希釈する容器は、耐酸性のものを使用しましょう。
■水を入れる
容器の半分程度まで水を入れます。
■硫酸を加える
水に硫酸をゆっくりと加えます。
■かき混ぜる
硫酸を加えるたびにかき混ぜて、均一に混ざるようにします。
■冷却する
希釈液が熱くなっていたら、冷却用の水などで冷やします。
硫酸を希釈する注意点|水でなぜ発熱?
硫酸を希釈した後は、以下の点に注意しましょう。
■個人防護具を着用する
硫酸は、希釈しても依然として強い酸性です。そのため、取り扱う際には、ゴーグルや手袋などの個人防護具を着用しましょう。
■安全な場所で保管する
硫酸は、火気や熱に注意が必要です。また、揮発性が高いため、密閉容器で保管しましょう。
■適切な方法で廃棄する
硫酸は、環境に有害な廃棄物です。適切な方法で廃棄するようにしましょう。
まとめ:硫酸を希釈する注意点|水でなぜ発熱?
硫酸を希釈するときは、硫酸を水に加えてはいけない理由は、発熱現象と突沸の危険性があるからです。
硫酸と水を混ぜると、化学反応によって熱が発生します。この発熱は、硫酸の水和熱によるものです。
水は硫酸よりも比重が小さく、沸点も低いため、硫酸の中に水を入れると、水が液面近くに浮かびます。このとき、水が硫酸に触れる部分で、激しい発熱が発生します。
水が沸騰すると、水蒸気が急激に膨張して、周囲に飛び散る可能性があります。このとき、硫酸も飛び散ってしまうため、大変危険です。
また、水が沸騰すると、容器の中の水が急激に膨張して、容器が破裂する可能性があります。
硫酸を希釈するときは、水を硫酸に加えることで、これらの危険性を回避することができます。