硫酸でペットボトルは溶ける？「プラスチック容器（PET材、ペットボトル）」を溶かすんでしょうか？
希硫酸を入れる事のできる容器ってどんなものがあるんでしょうか？
硫酸でペットボトルは溶ける？溶けない？
硫酸でペットボトルは溶けません。なぜなら、ペットボトルは硫酸に対して比較的耐性があり、普通の使用状況では溶けないからです。
ペットボトルは一般的にプラスチック製で、主成分は炭素、水素、酸素からできています。硫酸は酸性の性質を持つ物質で、金属など一部の物質を溶かすことがありますが、プラスチックやペットボトルに対しては通常は影響を与えません。
ただし、硫酸の濃度が非常に高い場合や長時間接触する場合、一部のプラスチックに影響を及ぼす可能性があります。ですから、通常の日常生活でペットボトルを使用する限り、硫酸によって溶ける心配はありません。硫酸を扱う際には適切な取り扱いと注意が必要ですが、ペットボトル自体は安全に使用できます。
新幹線・仙台駅で硫酸がペットボトルから液漏れ
JR新青森発東京行きの東北新幹線が仙台駅に到着したところ、薬品から漏れた液体を触るなどして6人がけがをしました。JR仙台駅前1階のタクシー乗り場から報告です。
発生直後はタクシーロータリーに救急車両や消防車両で埋め尽くされていたのですが、2時間ほど前にはそれらの車両が撤退し、今は普段通りの仙台駅前の様子が戻ってきています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/92ab0728342781bc32f7a3f3a0f5caabd3aa0001
2023年10月、ＪＲ仙台駅に到着した新青森発東京行き東北新幹線はやぶさ５２号の車内で、硫酸が漏れて４人がやけどなどの軽傷を負う事故が起きています。
東京の地質調査会社に勤務する４０代男性の乗客が業務で使う薬品をペットボトルのようなものに詰めてカバンに入れ、手荷物として持ち運んでいたそうです。
薬品は故意にばらまかれたわけではなく、誤って車内で漏れ出したようです。
硫酸の容器はペットボトルで大丈夫？
硫酸のような強い酸性物質を保管するためには、ペットボトルは適していません。なぜなら、硫酸は非常に腐食性が高く、プラスチック製のペットボトルは硫酸に対して耐性が不十分だからです。
硫酸はプラスチックを劣化させ、溶かす可能性があります。また、硫酸とプラスチックが反応することで有害なガスが発生することもあります。さらに、硫酸が漏れ出ることで環境汚染のリスクが生じる可能性もあるため、硫酸などの腐食性物質を保管する場合は、適切な耐酸性の容器やボトルを使用することが重要です。
一般的に硫酸を保管するためにはガラスや特殊なプラスチック容器が使用されます。これらの容器は硫酸に耐える材料でできており、安全かつ効果的に硫酸を保管できます。
まとめ：硫酸でペットボトルは溶ける？溶けない？
硫酸は、金属を溶かす性質があります。しかし、プラスチックは金属ではないので、硫酸に溶けることはありません。
硫酸は、水素イオンと硫酸イオンに分解されます。水素イオンは、金属と反応してイオン化します。そのため、金属は硫酸に溶けて、金属イオンと水素イオンになります。
プラスチックは、炭素、水素、酸素からできている有機物です。有機物は、硫酸に溶けることはありません。
