映画「リング」シリーズで貞子はなぜ井戸に落とされたんでしょうか?貞子が殺された理由は?
また貞子は井戸の中で何年くらい生きていたんでしょうか?
貞子はなぜ井戸に?殺された理由は?何年生きてた?
貞子は元々二人いました。
片方は母親タイプ(怪我を治癒する能力 ヒーラー)
もう片方は父親タイプ(母親タイプとは対極の破壊能力つまり念じただけで人を殺す力)
母親タイプはふつうにそのまま育ちます。
しかし、父親タイプは危険の余り薬漬けにして成長を止め、伊熊の家に監禁します。
劇中で伊熊平八郎が話した通り、途中で2つに分裂したんです。
双子なのか、はたまた誕生した後に分裂したのか、伊熊平八郎の言い方「もともと1人」という言い方だと、誕生後に分裂したんでしょう。
映画版のリングシリーズでは、貞子の母は志津子ですが父親ははっきりしません。
※伊熊平八郎と母親の山村千鶴子の2人の間に、貞子が生まれたとする設定もみられます。
リング、リング2、リング0では所々で「父親は本当に人間なのか」と言われています。
父親は貞子を、自分の子ではない、と言っているので、「自分の子ではなく、海から現れた異型の怪物だ」と言っているのかもしれません。(海から現れた異型の怪物=それ=貞子)
当時、小さな島に住んでいた山村千鶴子は千里眼の力があり、いろいろな予言をしたりするんですが、それに目をつけた大学教授が世間に発表して、大々的に超能力者として広めようとします。
公開実験をしたとき。 千鶴子は周りの記者たちの疑う気持ちが強かったために失敗します。
その為、いかさま扱いされ、教授は失脚し、千鶴子は火山の噴火口に身を投げて自殺します。
母親タイプの貞子は伊熊に引き取られます。
成長した貞子は劇団員の研修生として劇に参加します。
周りからは風貌は美しいが、気味が悪いと一部の人間(劇の関係者)から見られます。
彼女を襲おうとした男性が心臓病で死亡する不可解な事件もいくつかおこしていました。
その中で最も嫌悪していたのが劇のヒロインの人です。
ある時、劇の稽古をしているときヒロインが死亡し一部、劇を中止しようかと声が上がったが監督は続けると言う。
新たなヒロインとして貞子を指名する。
その後、貞子は頑張りと遠山という恋人のような存在が現れる。
しかし、劇の関係者は貞子に疑惑を持つ。
そんなとき、新聞記者の女が現れた。
そいつは志津子の実験時に死んだ男の婚約者?だった。
貞子に復讐するために色々調べる。
そして、やっとしっぽを掴み、貞子に近づきます。
劇が始まり、貞子の大一番の場面で志津子の実験中の様子の音が鳴り、貞子は段々、おかしくなり、志津子が現れる。
劇団員は記者から「おまえたちは貞子の呪いにかかっている。貞子を殺さないと呪いは解けない」と言われ。逃げる貞子を追いつめ殺します。
母親タイプ貞子は死亡します。
後は父親タイプを殺すと記者は言い。
伊熊の元へ行く。そこで、伊熊は貞子について語る。
父親タイプ貞子は上にいると告げる。しかし、上にはいなく。
死んだと思われた母親タイプ貞子は蘇り、遠山と共に逃げる。しかし、貞子はもう近づかないでと言う。
そして、貞子は父親タイプと母親タイプと一体化する。遠山は愛してると言い。殺されました。
その後、劇団員と記者は全員殺されます。
伊熊曰く貞子の暴走だと述べる。
これ以上被害が及ぶと伊熊は見て貞子に鎮痛剤だと偽り、毒を注入しました。
しかし、ヒーラー能力がある貞子には苦しむだけで中々死にません。
そこで、逃げる貞子を追いかけ、なたで貞子の頭を殴り井戸に突き落としました。
しかし、貞子は20年近く、井戸で生きていて怨念と恨みを増幅させて、あのビデオが誕生したと思われる。
20年近く生きれたのはヒーラー能力があったからだと思います。
呪いのビデオは井戸の上に建てられた貸別荘に設置されたビデオに念写されたもので、
○鏡に映る女は貞子の母・幼いころの貞子の姿
○丸い淵に映る空・雲は、貞子が父・伊熊に殺され落とされた井戸の底から見上げた風景
○這いつくばる群衆は、映画では台詞があったかどうか定かではありませんが、予言した疫病(?)で苦しむ人間のイメージ
もしくは三原山の噴火を予言した文字群があったので、噴火に苦しむ人々でしょう。
ある方向を指し示、頭から布を被った人物…劇中では方言で「水遊び」「化け物が来るぞ」と言っていると解析しており、映画の中では、息子が隣の部屋で「ビデオ」を観ているのに気付くシーンの前に幻視として現われていますので「呪いの暗示」「呪いの確定」…もう逃げられないといった断定のイメージでしょう。
貞子は死後、自分の怨念をビデオテープに念写し、データ上の存在になりました。いわばウイルスです。
貞子の目的は、再び実体を持つこと、そして自分を増やすことです。
生前の貞子は両性具有であり、子供を作れなかったので「自分の分身が増える」ことに執着していたと言えます。
ビデオ映像は貞子の記憶であり、貞子そのものであることを指しています。
その映像を見ると、心臓付近にリングウイルスが寄生します。
ビデオのダビングは貞子ウイルスを増やすことであり、ダビングしたビデオを見せることはリングウイルス感染者を増やすことです。
これに協力しないと死ぬわけです。
この感染者の中に排卵期の女性がいると、リングウイルスは螺旋状の精子のような形に変化し、子宮を目指します。
そして卵子と結合し、実体を持つ貞子になります。
貞子を出産した場合、例えウイルスの増殖に協力していても死にます。
ビデオの噂が広まりすぎて見る人がいなくなってしまいましたが、高山の協力で貞子は自分一人でも増えることができるようになります。
というあたりで映画は終わってますね。
原作では続編でさらにSFチックな展開になり、最終的に高山の命と引き換えに貞子を滅ぼしています。
「リング」の世界は電脳世界の出来事であり、登場人物たちは自分を普通の人間だと思っているAIプログラムです。
そういうAIたちを擬人化して描いた作品が「リング」なのです。
このことは「らせん」「ループ」の続編が進んで明らかになります。
つまり、貞子と言うのはAIにとりついたコンピューターウイルスなのです。
コンピューターウイルスはAIプログラムの脆弱性をついて感染するものです。その攻撃方法の象徴としてビデオの映像があるというところでしょう。
ダビングというのは、しいて言えば、AIプログラムが感染されたウィルスの情報を追い出す行為の象徴的な表現でしょうね。