「様」の漢字の正しい書き方は14画?15画?
漢字の書き順は変わることがあるんでしょうか?
「様(樣)」の漢字の書き方が15画が正しい?それとも14画に変わった?
「様(樣)」の漢字の書き方・書き順は14画?15画?変わった?
「様」の正しい書き方について、
15画(つくりの上下を分ける)
14画(つくりの上下を分けない、縦棒を伸ばす)
のどちらが正しいんでしょうか?
「様」の右側は「羊」の縦は下まで長い1本の書き方をする14画、右側の「羊」の縦が突き抜けず、下に「水」を書く15画がありますが、現代漢字の「様」(言われるところの14画)の旧字体は、「樣」です。つまりこれが正字なのですが、「羊」の下の部分は「永」です。
そこから、昔から様を正字の旧字体で書き表すことは「エイサマ」…つまり、水ではなく「永」を使用した「さま」だから…と呼ばれています。
羊の下にあるのは水ではなく、もともとから「永」なので5画なんですね。水は4画にしかなりません。
様の元の字は「樣」で、右側の部分は「羊」の下が突き出ない字と「永」で構成されています。
だから本来なら上と下で別々に書くものだったのでしょうが、簡略化して一体となりました。
まとめ:「様(樣)」の漢字の書き方・書き順は14画?15画?変わった?
「様」の漢字の書き方は旧字体は「樣」でした。これが、当用漢字(現在の常用漢字)制定の際、「様」にされたのです。旧字体は「羊」の下が「水」でなく「永」です。
「様」という漢字にはいくつかの字形がありましたが、主に用いられたのは永様、次様、水様のようです。
樣(さま)は旧字体(正字)です。
この字で書く人は戦前生まれの人に多く見られます。
様(さま)は戦後あらたに決められた新字(略字)ですので、現在はこの様が使用されています。
「様」「(樣」の違い
「様」の字の旁(つくり)の下部を楷書で「永」と書いた「樣」の字。
「えい-ざま」または「えい-さま」と称して、最も敬意を込めた書き方であり、自分よりはるか目上の人物に用いられ、相手を最も尊敬した書き方とされていました。
「永」の代わりに「次」と書くのは次に位する意、つまり一段劣っていることをいう「つぎ-ざま」は、自分より少し目上または同等の人物に用いられていました。
水様は、現在一般的な「様」のことで、自分より目下の人物に用いられていました。
ほかにも、旁(つくり)の部分を美の字の草体のように書くもの、「平」に近い形に書いたりすることがあり、前者を「び-ざま」、後者を「ひら-ざま」と称していたそうです。
「び-ざま」は「えい-さま」に次いで敬意が高いとされる。「ひら-ざま」は目上の人に対しては用いなかったそうです。
永様(えいざま)→次様(つぎざま) →美様(びざま) →平様(ひらざま)