大阪市西区にあるビジネス街の一角にあるサムハラ神社では、
「事故にあったけど助かった」
「商売がうまくいった」
などなど、ご利益が高いことで知られている御神環(指輪型肌守)をいただくことができます。
ただ全て手作りなので大量生産できないうえにサイズもまばらなため、
御神環(指輪型肌守)が配布される日は100人を超える行列ができるほどの人気ぶり。
入手困難とされているサムハラ神社の御神環(指輪型肌守)ですが、
実は転売目的で購入する人が後を絶たないということでビビットの特集が放送されていました。
ビビットのサムハラ神社の御神環(指輪型肌守)転売問題とは?
7月26日のビビットで司会の司会の真矢ミキさんが
「大阪のある神社がお守りの転売に怒り心頭です」と紹介していたのが、
サムハラ神社の御神環(指輪型肌守)転売問題でした。
大阪市西区のサムハラ神社は普段は厳かな雰囲気に包まれているものの、
月に何回か予定されている御神環(指輪型肌守)の授与日には、
早朝から長い行列ができるのが恒例となっていました。
どのこくらいの行列ができるのかというと、こちらのサイトに
サムハラ神社の混雑状況が写真で紹介されています。
なぜ御神環(指輪型肌守)がこれほどまで人気があるのかというと、
あらゆる厄災から守ってくれるとSNSで評判となったから。
サムハラ神社にはもともと「商売繁盛」「武運長久(弾除け)」といったご利益があるとされ、
それにまつわる逸話もあります。※サムハラ神社の由来のところで後述します。
御神環(指輪型肌守)は初穂料3000円で授与してもらえるのですが、
他の御守りやお札と違うのは一つ一つ手作りでサイズも規格化されておらずバラバラなこと。
大量生産できないうえに、必ずしも自分の指のサイズに合う御神環(指輪型肌守)があるとは限らないため、
せっかく行列に並んでも入手できずに終わってしまう可能性があります。
そんな入手困難な御神環(指輪型肌守)が「転売ヤー」と呼ばれる人たちの手によって、
ネットで高値販売されるようになり、高いものだと3万円弱にもなっているんだとか。
御神環(指輪型肌守)の高額転売をメタに徹夜で並ぶ
「転売ヤー」もいるようで、サムハラ神社が対抗措置として「御魂抜きの神事」を実施。
サムハラ神社も貼り紙を通じて「御魂抜きの神事を行った」と伝え、
「指輪型肌守、すべてのお札は無効化」
「今はただの輪っかです」
という苦渋の手段に出る顛末となって今いました。
サムハラ神社の宮司さんも
「御魂抜きのような処置はしたくない」
「今回は、転売目的への注意喚起」
と話しています。
ちなみに、雑誌「宗教問題」編集長の小川寛大氏によると、
御魂抜きの神事自体は別に特殊なことではなく、使わなくなった神棚を
神社に引き取ってもらう場合などにも行われるとのこと。
サムハラ神社では2019年8月から授与休止
サムハラ神社に行くと、御神環(指輪型肌守)を受容してもらえる日には、
下記のような貼り紙が掲載されます。
『お子様への授与はできません。
毎回並んだり、何度も並んだり、毎月電話申込する等の迷惑行為を禁じます。
(大勢が迷惑しています)転売目的等悪質なものは、当方の判断で退去を命じます。
(苦情が多数寄せられています。法的対処を検討中です)』
サムハラ神社では事態を深刻に受け止めているようで、
これまでは「御魂抜き」で対策をしていたものの、
2019年8月から御神環(指輪型肌守)の授与と当面休止。
再開予定も未定という結果になってしまいました。
サムハラ神社のご利益は御神環(指輪型肌守)じゃなくても銭形肌守りでもOK
御神環(指輪型肌守)は当面の間、サムハラ神社で授与されなくなってしまったものの、
社務所には御神環(指輪型肌守)以外にもいろいろなお札やお守りがあります。
たとえば「銭形肌守り」の効果も御神環(指輪型肌守)と一緒で、
行列に並ばなっていつでもすぐに手に入れることができます。
銭形肌守りの初穂料は1000円となっていて、
御神環(指輪型肌守)よりも安いですね。
サムハラ神社の御神環(指輪型肌守)の購入方法
サムハラ神社で御神環(指輪型肌守)の授与が再開された場合に備えて、
購入方法についてまとめておきます。
まず御神環(指輪型肌守)がいつ授与されるの価値うと、
社務所の入り口に次回の入荷日の予定が貼り出されるのをこまめに確認する必要があります。
※前日にいきなり発表されることが多いようです。
サムハラ神社の御神環(指輪型肌守)授与当日は、
社務所には指のサイズを測るリングが用意されているので、
自分の指のサイズに合ったものが選べるようになっています。
逆に言うと、サイズが合わなければ授与してもらえない、ということになります。
予約は一切NGなのでとにかく入荷日を確認して自分で並ぶしかありません。
サムハラ神社の御神環(指輪型肌守)のご利益を維持する方法
せっかく苦労して手に入れたサムハラ神社の御神環(指輪型肌守)も、
扱い方を間違えるとご利益がなくなってしまいます。
サムハラ神社の宮司さんの話によれば、
授与された本人の指に常にはめておかないと効果は維持できません。
顔を洗うときやお風呂に入るとき、寝るときなどに
御神環(指輪型肌守)を指から外したら効果は途切れてしまうので、
サムハラ神社もしくは近くの神社に返納しないといけません。
御神環(指輪型肌守)の転売問題に揺れるサムハラ神社の由来
もともとは岡山県津山市の旧加茂町にサムハラ神社があり、
大阪のサムハラ神社は移築遷宮されたようです。
御祭神は
- 天之御中主(あめのみなかぬし)大神
- 高皇産霊(たかみむすび)大神
- 神皇産霊(かみむすび)大神
で、この三神は造化三神とも呼ばれます。
天地の初めに高天原(たかまがはら)に現れ高天原を主催。
高天原は「神様たちが住んでいる天上界」とされています。
この世界(日本列島)を造った神様といえば、
- 伊邪那岐命
- 伊邪那美命
- 天照大神
といった神様が思い浮かぶ人が多いと思いますが、
造化三神はこうした神々の親神にあたる存在、
つまり神様を創造したまさに宇宙の根源的な存在とされています。
岡山県津山市の旧加茂町にあるサムハラ神社の近くには、
浅学時代、落合城という豊臣秀吉の臣下の居城があり、
「サムハラ」と神字で書かれた石碑もありました。
その石碑を拝んで「サムハラ」の神字を紙などに写して身に付けた武者は
矢や鉄砲の弾が当たらないということで熱心に拝まれれるようになり、
その後は、「災厄除け」として親しまれるようになります。
豊臣秀吉が戦国時代の中を寿命まで生きながらえて、
日本一の座に上り詰めることができたのも、サムハラ神社のご利益かもしれませんね。
明治時代になると今度は、サムハラの石碑のある地域で
田中富三郎という人物が生まれますが、
日露戦争で日本軍がロシア軍の山上からの一斉砲撃に銃剣突撃を繰り返し、
犠牲者がウナギにのぼりに増えていく中、田中富三郎はほぼ無傷で生還。
その後は大阪に出て事業で成功に納め、
サムハラ神社を岡山県から大阪市に遷移させたようです。
サムハラ神社のサムハラとはどんな意味?
サムハラ神社の御神環(指輪型肌守)の内側には
「サムハラ」を神字で表した文字が刻印されていて、
神社に祀られた3人の神様の総称という意味も持っています。
「サムハラ」の文字は常用漢字ではないので漢字変換できないものの、
文字を紙などに書き写して身に着けているだけで、
いかなる業(ごう)をも一瞬にして浄めてしまう力があるとされています。
戦時中は防空頭巾や千人針にも「サムハラ」の神字を施していたとか、
今でも日本各地の神社で「サムハラ」という言葉が御守りに使割れているようです。
大阪のサムハラ神社の周りには「サムハラ」のご利益で難を逃れた人々のパネルが掲示されています。
サムハラ神社の場所(住所)とアクセス
住所:大阪市西区立売堀2-5-26
電話番号:06-6538-2251
大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) 阿波座駅2号出入り口から徒歩5分
市バスで大阪駅から55号鶴町四丁目方面に乗り、立売堀(いたちぼり)3丁目で下車