寒い日に川や池、湖から湯気が立ち上る現象を何というんでしょうか?
同じく洗濯物を外に干したら洗濯物から白い湯気のようなものが出てくることがありますがなぜなんでしょうか?
寒い日に湯気(川や池、湖)はなぜ?洗濯物も!
気温の低いカラッとした天気だと、川や池、湖からもわ~っと湯気が見られることがありますが、雲ができるのと同じ原理で湯気が出ています。
空気中に含まれる水蒸気の量(分圧)が飽和水蒸気量(飽和水蒸気圧)を超えた時にできます。
飽和水蒸気量は温度とともに増加しますので、寒い時ほど小さな値となり、結果的に寒い時ほど湯気は出やすくなります。
このように、暖かな水面が冷たい空気と触れると発生する霧(水面からの湯気)を「蒸気霧」といいます。
川で発生すると「川霧」、海だと「海霧」といいます。
北海道では「けあらし」と呼びます。
まとめ:寒い日に湯気(川や池、湖)はなぜ?洗濯物も!
基本的に、陸は川や池、湖、そして海よりも温まりやすく、冷えやすいです。
日中は川の水よりも河辺や陸地のほうが温度が高くなり、夜にはその逆になります。
そして、寒い日の朝ということなので、まだ川の水の温度のほうが若干温かく、周囲の陸地のほうが冷たいため、川の表面の水が周辺や上方へ向かって蒸発し、湯気に見えるのだと思います。
ちなみに、水蒸気と湯気は違う物です。
水蒸気は水が気体になっているもので、湯気は小さな水の粒です。
水蒸気は光を乱反射できませんが(見えない)、湯気は水の粒なので乱反射します(見える)。
水をあっためていくと水蒸気が沢山出てきます。
外界が温かいと、水蒸気から水滴に変わりにくいので目に見える湯気という形に変化しにくいのです。
外界が冷たいと、水蒸気が水滴に変わりやすくなり、湯気として目に見える形に変化しやすくなります。
◆海霧
海で湧き上がっているように見える蒸気は
移流霧と呼ばれ、暖かく湿った空気が水温の低い海上や陸地に移動し、
下から冷やされて霧を発生させるもので夏季によく見られます。
◆川霧
池や川から湧き上がっているように見える蒸気は蒸気霧という現象で
暖かく湿った空気が冷たい空気と混ざって発生する霧です。
冬に息が白くなる・お風呂で湯気は発生する原理と同じで
冷え込んだ早朝などは外気より池や川の水温の方が高くなると
暖かい水面上に冷たい空気が入り、水面から蒸発がおきその水蒸気が
冷たい空気に冷やされて発生するもので冬季に良く見られます
海霧と川霧は発生条件と時期が異なります
海でも外気が海面温度より低いと霧が発生しますが、こちらは蒸気霧の分類になります。