日本では(世界では?)小学生の時の給食などで「三角食べ」を推奨されることがあります。
TBSラジオの子ども電話相談室的なコーナーで『三角食べが出来ないことを親から怒られる。でも、おばあちゃんは三角食べしていないのに怒られない。なんでですか?』という質問が寄せられたそうです。
三角食べメリット・理由は食育?
口のなかでご飯とおかずを混ぜながら食べることを指す「三角食べ」をなぜ子どもにに推奨させているのかというと、理由は食事を全部食べきれなかった場合でもそれぞれをバランスよく食べてもらいたいからです。
小さい子供は味覚が発達していない上に、前頭葉が未発達なので、好きなものばかり食べてしまう傾向があります。
味付けの濃いモノをご飯などで味を調節し味わうというメリットもあるようですが、栄養が偏らないようにバランス良く食べてほしいというのが三角食べのメリットであり狙いになります。
三角食べはできない!マナーは間違い?
食事の際に、白い御飯を先に食べてしまい、おかずを残して後から食べる食事の仕方について、アスペルガーの特徴としてテレビで取り上げていた時代もあるようです。
ただ三角食べは1970年代から、一部の学校給食の現場で始まった食べ方。
当時から給食はパン、牛乳、おかずといった大きく分けて3種類あり、それをパンから食べて、次に牛乳、そしておかずと一方向に食べる方法であり、配膳(配置)からすると、3角形の形に食べている感じからそのような名称になったのではないかと思います。
40代くらいの世代だと、昔よく親に三角食べしないで怒られた経験がある人も多いんじゃないかと思いますが、できる人の方が、歴史的にも短い食べ方なので少ない食べ方では?とも考えられています。
30代以下になってくると「三角食べ」というのを親にしつけられた(注意された)こともなけれんば、聞いた事もない人の方が多いようです。
三角食べ出来ない子の中には先に嫌いな物を頑張って食べてしまってから他の好きな物を食べるって自分のがんばりルールにしてる子もいます。
そもそも、三角食べは食べ物が入った口を開けてはいけませんという作法に反しています。ご飯の上におかずを載せて、箸で一緒に口の中に入れることも行儀悪い食べ方です
実際に会席料理やコース料理は一品ずつ出てくるので三角食べのやりようがありません。
俗に言うばっかり食べ=アスペルガーという考え方も間違いです。
アスペルガーや自閉症傾向の特徴として、物事に自分のこだわりが強く現れます。
そのため、食べ物や食べ方にも強いこだわりが現れ、偏食が見られると言われます。嫌いなモノは、脳が拒否するので絶対に口にしません。食べても吐き出します。
なので、嫌いなモノを我慢して食べることができるのなら、発達障害とは考えにくいと思います。
現代っ子のばっかり食べは、食の欧米化が要因の一つと考えられています。